日興コタック・インド債券ファンドは複数の点から投資価値無し



初年度に5.5%の手数料を金融機関に支払う時点で、儲ける事などできやしないが、金融機関にとってドル箱的な商品である事は間違いないだろう。分配金利回りが非常に高いから1年で急激に資金が集まっている。そもそもインドの債券に集中投資するリスクの高さを認識しているのか?
(2015年4月時点)

●高いコストに疑問を感じないのであれば、投資をするレベルではない


 


日興コタック・インド債券ファンドの投資先のリスクは高い

※2014/4~2015/4の成績を元に算出

・運用(価格の上昇含む)利回り約20%に対して、現時点の分配金利回りは15%
・チャートのみで判断すると分配金は健全な状態
・分配金の内訳を見ると、債券から得られる安定収益源で補えていない実態
・売買損失が毎月膨れ上がっており、6カ月間で5倍に増加している点は怪しすぎる



日興コタック・インド債券ファンド(毎月分配型)は、インドの債券(国債、政府機関債、地方債、社債、国際機関等)に投資する投資信託です。米ドル建てのインド債券に投資しますが、実質的にインドルピー建てになるような為替取引も行っています。

さてベンチマークや参考指数が一切存在しないアクティブファンドですから、運用成績の優劣がまったく分からず、投資判断ができない困った商品です。比較する指標が無い場合は、基本的に、買うべきではないと思いますね

長期的な成長性が見込まれるインドではありますが、リスクの高さを、あなたは認識しているのでしょうか? 現地通貨建ての国債や、米ドル建ての社債の利回りを見ると、数字は魅力的な水準ですが、それだけ価格変動のリスクも大きいという事です。

主な新興国の国債や社債の利回り(ドル建て)


近年、ようやく投資適格になってたものの、それでも信用度が低くてリスクのある投資対象であると、強く認識しておくべきです。債券の利回りは高いですが、リスクを伴っているのですから当然の事と言えます。

保有している債券を見ても、投資適格債の最低ランクであるBBB格で占められていますし、債券の残存期間が3~10年と比較的に長い部類が多い、つまり債券価格の変動も大きくなる可能性が高いという事です。

日興コタック・インド債券ファンド(毎月分配型)の投資先債券の格付けと残存構成比率


管理人的には、新興国のインド債券に集中投資する気になれませんが、平成27年3月31日時点の純資産総額は788億円と、直近1年で急激に資金が集まり出しています。

リスクの塊のようで怖くて利用したくないのですが、金融機関の上手なセールストークに乗せられた市民が、多数購入しているようです。

日興コタック・インド債券ファンド(毎月分配型)の純資産総額の推移


次の項で述べるように、分配金の利回りが15%もある上に、金融機関側の話を聞く限りでは、安定してお金が貰えるとものと錯覚してしまうのでしょうね。



日興コタック・インド債券ファンドの分配金利回りと基準価額

日興コタック・インド債券ファンド(毎月分配型)は、設立当初から140円もの多額の分配金を出し続けており、現在も驚くような高水準の分配が続いています。確信犯的に過剰分配を続けている投資信託と、断言しても良いでしょうね。

分配額の水準から想像できる通り、2015年4月時点の分配金利回りは約15%と、非常に高水準です。15%の利回りを見て、「素晴らしい投資信託を発見してしまった」と本気で思ったとしたら、いつまでたってもカモ投資家から抜け出す事はできません。

分配金利回りの推移


こんな高すぎる分配金でありながら、過去1年間のトータルの運用成績から考えると、意外にも分配金の金額は健全な状態です。(期間:2014/4~2015/4)

トータルの運用成績は約20%と、投資対象が債券である事を考えると、非常に大きく値上がりしている感があります。本来であれば債券の値動きは小さいはずですから、運用成績の大きさを考慮すると、非常に大きなリスクを取っていると認識するべきです。(ま、円安の影響が強いんでしょうが)


日興コタック・インド債券ファンド(毎月分配型)の基準価額


それにしてもトータルの運用成績が良いので、過剰分配してもまだ、基準価額が上昇しています。毎月分配型投資信託の場合、市場が絶好調であれば全ての怪しさを吹き飛ばしてしまう、恐ろしい側面も持ち合わせている事ぐらいは理解して欲しいものです。



日興コタック・インド債券ファンドの細かい数字を見て・・・

ところで、過剰分配だと頻繁に書いていますが、その理由は、実際に保有している債券の平均的な利回りは6.6%しか無いからです。

ここから分配金利回りの15%が出されるのですから、よほど運用者が債券トレードに長けているか、あるいは何か良からぬ方法で無理矢理に分配しているかどちらかです。

最終利回りの数字


実際に分配金の内訳を調べてみると、配当等収益で補えきれていない事が裏付けられます。加えて、過去の運用益の積立金である、分配準備積立金が凄い勢いで減少している点が、非常に気になりますね。

日興コタック・インド債券ファンド(毎月分配型)の分配原資の内訳


さらに突っ込んで調べてみると、売買損失がたった6カ月で、5倍に激増しています。まともな運用をしている投資信託では、決してないのではないかという推測ができます。

日興コタック・インド債券ファンド(毎月分配型)の損益の状況


それにしても、損益の状況を表す数字って、見れば見るほど何が何だか分からなくなります。矢印の「分配準備積立金」の数字なんて、記載ミスです、かなり高い確率で。

上記Fの部分の「配当等相当額」なんて、てっきり配当金だと思えば、実は新規にファンドに流入したお金の事を表していたりします。売買損失を出しても、追加資金がたくさんあれば儲かっているように見えるなんて、まるで詐欺じゃないかと思っちゃいますね。

そのファンドがマトモな運用をしているか調べようと思っても、容易に調べられないところも、毎月分配型投資信託の大きな欠点の一つだと思いますね。



日興コタック・インド債券ファンドの概要

購入手数料:上限3.78%(税込み)
信託報酬:年率1.72%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:2022年5月26日(設定日 2012年5月31日)
運用:三井住友アセットマネジメント株式会社



日興コタック・インド債券ファンドの購入先

日興コタック・インド債券ファンド(毎月分配型)で分配金を得たい場合、金融機関によって購入手数料が異なります。せめて、下記のように若干でもコストが安いところで買うべきでしょう。そのほかでは、上限MAXの手数料が取られます。

手数料2.7%SBI証券楽天証券


 

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