野村日本不動産投信・・・あまりにも平凡すぎる運用成績が情けない

(2017年11月時点)

不動産を投資対象に選ぶ点に問題ないが、REITの先物取引に手を出しておきながらREITの市場平均と変わらない成績の残念な投資信託。コストも非常に高いため存在意義が見当たらない。悲しい事にアベノミクス相場でREIT価格が天井付近の時期に多額の資金が流入している。最後の買い手はカモ投資家となりかねない悲しい痕跡を残している投資信託。

野村日本不動産投信


  • 分配金利回りは4%だが投資先の利回りは4.1%で、コストを考慮すると補えきれない
  • インデックスファンドに勝てていない投資信託=買う意味は全く無し
  • 案の定、過剰な分配状態で、REITの配当収入が占める割合は5割程度
  • 分配金利回りが低い為に、市民からの人気を失い資金は流出傾向を示している


 


野村日本不動産投信を、分かりやすく口コミしてみる


野村日本不動産投信の投資対象は、J-REITです。参考指数である東証REIT指数(配当込み)を上回る運用が期待されますが、直近半年は終始トントンで、勝てていません。そもそも、月次資料のどこにも長期での比較チャートが存在しない時点で、なんとなく期待できない事が想像できますね。

野村日本不動産投信の基準価額と参考指数の推移


2017年11月時点での純資産総額は、511億円です。2014年9月頃は1229億円もの資金がありましたが、随分と流出したものですね。一時期、急激に野村日本不動産投信に資金が流入したタイミングが有るのですが、その件については次の項で記します。

野村日本不動産投信の基準価額


なお、上記のチャートでは基準価額と分配金を再投資した基準価額の乖離が非常に大きくなっています。これは「問題のある投資信託」の特徴であり、身の丈に合わない分配をしている可能性があります。おそらく、過剰分配で資産を削り続けたので、基準価額が5,000円台にまで下落したのだと想像します。

それでは、野村日本不動産投信の「疑惑」のある分配金の分配履歴をチェックしてみましょう。2010年以降から継続して40円の分配金を出していましたが、2012年中旬から少しずつ分配金額を減額しており、現在は1万口当たり20円の分配金です。

野村日本不動産投信の分配金履歴


分配金利回りの傾向を見ると、正常な利回り水準に落ち着いているようにも見えます。2012年時点では10%以上の利回りになっていたのですが、それは改まっているようです。

野村日本不動産投信の分配金利回りの推移


さて、投資対象のポートフォリオを見てみますと、配当利回りは4.1%程度ですね。そしてREIT先物取引も実施している事が分かります。

野村日本不動産投信のポートフォリオ


4%程度の配当利回りに対して、高額な(1%弱の)信託報酬等が支払われるために、実際に分配金に回せる資金が減額してしまいます。それが証拠に、分配金の内訳を調べてみると、配当収入が占める割合は、時期によりますが5割程度ですね。

野村日本不動産投信の分配原資の内訳


株高の影響があるにもかかわらず、野村日本不動産投信の基準価額が一向に上向かないのは、この過剰分配の影響が非常に大きいものと思われます。いくら待っていてもタコ足分配するのですから、上向くはずがありません。

参考コラム野村證券の投資信託がほとんど詐欺まがいの件



基準価額が高い時にかぎって、凍死家が殺到している事例


野村日本不動産投信は、バブル時期の最後の投資家が誰なのかを分かり易く示す、良い例だと思います。資金流出入額のグラフを少し見てみましょう。

投資信託としては分配金の利回りが大した事がない(2013年以降は3%台)為に基本的に資金が流出傾向を示しています。やはり分配金の利回りって市民にとっては重要なのですね。

しかし下記を見てみると、2013年の3~5月の間で、かなりの資金が集まっています。

野村日本不動産投信の月次資金流出入グラフ


で、この多額の資金が集まった時期がいつかと言うと、下記のようにREITの価格がまさに天井付近の時期なのです・・・。




もっと分かり易くいうと、下記の赤枠の時期です・涙。




2014年11月時点では、REIT価格が盛り返してきたから良かったものの、下手をすると凍死家続出の格好の時期に市民が群がった訳ですね

バブルのような価格上昇が起きる理由は、高値圏でも買うマヌケな投資家がいるからです。間違っても営業マンの、「値段が上がってますよ!今注目です!」みたいな理由だけで購入する事は止めましょう。



インデックスファンドに代替した方よほどマシという事例


問題のある野村日本不動産投信でなくて、最初からインデックスファンドを利用している方が安心です。なぜなら、肝心の運用成績が東証REIT指数(配当込み)をベンチマークとする、インデックス運用型投資信託、SMT J-REITインデックス・オープンに常に負けている悲しい状況だからです。存在価値が全く無いですね。


●市場の平均値を運用目的とするSMT J-REITインデックス・オープンに負けている図

野村日本不動産投信の運用成績は、インデックスファンドよりも劣る


なお、ご紹介したSMT J-REITインデックス・オープンは、分配金を再投資するタイプの投資信託です。しかしSBI証券の投資信託・定期売却サービスを利用すると、再投資型ファンドを分配型ファンドのように利用する事が出来ます。

次の項で記すようなボッタクリレベルの高い手数料が皆無で、なおかつ信託報酬も半額になりますので、どちらがメリット大なのか、説明するまでもありません。



野村日本不動産投信の概要・コスト情報など


購入手数料上限3.24%(税込み)
信託報酬年率0.9072%(税込み)・・・高けーよ!
信託財産留保額:0.3%
分配金の取扱:年12回
償還日:平成33年10月15日(設定日:平成18年12月18日)
運用:野村アセットマネジメント株式会社



野村日本不動産投信の購入先

それでも野村日本不動産投信で分配金をもらいたい場合、下記の証券会社で購入が可能です。

手数料3.24% 野村證券


 


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