野村證券のラップ口座で売られている投資信託

ラップ口座の種類・富裕層向けってウソだろ!?

ラップ口座とは元々は富裕層向け(投資資産は1億円以上から)のサービスなのだから、さも素晴らしい投資信託を組み込んでいると思われたのですが、内容を確認すると愕然の足腰がガクブルもんでした。




実は野村證券さんのラップ口座のサービスは、投資開始の金額で、下記の2コースに分かれています。 これって、富裕層???

 ・500万円からのバリュー・プログラム
 ・1000万円からのプレミア・プログラム



簡単に特徴を言うと、バリュー・プログラムは「インデックス運用」の投資信託のみから選択。プレミア・プログラムは「アクティブ運用」の投資信託を採用し、さらに為替ヘッジありとオルタナティブの投資が可能になっています。

バリュー・プログラムの蓋を開けてみたら、実はインデックス運用型の投資信託を利用しています、という点には驚きを隠しきれませんでした!


 

バリュー・プログラムで運用している投資信託は、ずばりコレ!!

バリュー・プログラムで利用されている驚きの投資信託は、下記のようになっています。保有資産500万円の富裕層は、これを買えという事です。




全てインデック型の投資信託ですからね!!この内容を見た瞬間に、バリュー・プログラムの利用価値はまったく無いと感じました。

インデックス運用型という事は、普通に証券会社で購入できますし、ましてやラップ口座の高い利用手数料を支払う必要はありませんからね。



バリュープログラム投資信託と、市販のインデックス投信を比較

一応、野村證券のラップ口座で利用している投資信託と、同じ運用成績を目指している、どこでも買える普通のインデックスファンドを比較してみましょう。


●国内株式のカテゴリーで比較


両者の運用成績にほとんど差が無いので、折れ線が重なって見えています)

項目 野村 日本株インデックス
(一任口座)
SMT
TOPIX インデックス・オープン
信託報酬(年率) 0.3564% 0.37%
トータルリターン
(5年・年率)
7.7% 7.6%
標準偏差(5年) 18.31 18.33


●国内債券のカテゴリーで比較


項目 野村 日本債券インデックス
(一任口座)
日本債券 インデックスe
信託報酬(年率) 0.2484% 0.37%
トータルリターン
(3年・年率)
2.0% 1.77%
標準偏差(3年) 1.44 1.43


●外国株式のカテゴリーで比較


両者の運用成績にほとんど差が無いので、折れ線が重なって見えています)

項目 野村 外国株インデックス
(一任口座)
ニッセイ
外国株式インデックスファンド
信託報酬(年率) 0.4104% 0.39%
(運用成績の比較が1年しかできないため、標準偏差などの記載は省略)


●外国債券のカテゴリーで比較


項目 野村 外国債券インデックス
(一任口座)
ニッセイ
外国債券インデックスファンド
信託報酬(年率) 0.324% 0.38%
(運用成績の比較が1年しかできないため、標準偏差などの記載は省略)


●REITのカテゴリーで比較


両者の運用成績にほとんど差が無いので、折れ線が重なって見えています)

項目 野村 世界REIT
インデックス(一任口座)
野村インデックスファンド
外国REIT
信託報酬(年率) 0.4104% 0.55%
トータルリターン
(3年・年率)
25.22% 25.34%
標準偏差(3年) 16.74 17.41


バリュープログラムの投資信託まとめ

以上までを整理すると、下記のようになりますね。

資産クラス ラップ口座のファンド名と
信託報酬
市販で購入できる
インデックスファンドと信託報酬
国内株式 野村日本株インデックス 0.3564% SMT TOPIXインデックスオープン 0.37%
国内債券 野村日本債券インデックス 0.2484% 日本債券インデックスe 0.37%
外国株式
(ヘッジなし)
野村外国株インデックス 0.4104% ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.39%
外国債券
(ヘッジなし)
野村外国債券インデックス 0.324% ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.38%
REIT
(ヘッジなし)
野村世界REITインデックス 0.4104% 野村インデックスファンド外国REIT 0.55%

全体的に見て、非常に小さな差で、野村ファンドラップのインデックス運用型の投資信託が、信託報酬で優っています。

ただし、ここでファンドラップを利用するための毎年必要になる経費つまり手数料(0.9%~1.7%)を考慮すると大負けする事になります。

そもそも、バリュー・プログラムの運用方針は「市場指数と同等の収益を目指す運用方針」ですからね。

別に野村證券さんに毎年多額の経費をお支払いしてポートフォリオを組まなくても、ネット証券の無料診断でポートフォリオを組んで運用しても大差ない事でしょう。

え!? 野村證券のラップ口座は定期的に資産配分の見直しをするから、利用メリットが高いじゃないかって??

資産配分すら煩わらしいのであれば、良質なバランス型のインデックスファンドにすべてお任せしてください。ほったらかしでいつも、資産配分を最適化してくれます。

もしも不安を感じた時に相談できるほうが良いと言うなら、 頻繁にセミナーを開催しているし、懇親会で社長に直に聞くこともできるし、お客様相談室は恐ろしく親切丁寧だし、最悪、会社に突撃しても門前払いされずにきちんと話を聞いてくれる、セゾン投信を選んで下さい。

 ⇒野村のラップ口座よりはるかに高い、セゾン投信の運用哲学
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野村のラップ口座がやろうとしていることは、単なる手数料稼ぎの進化形です。どこでも買える投資信託を、他社に奪われないように顧客を囲い込んで買わせるだけの、実に単純な発想だったのですね。残念です。

 ⇒続き:ラップ口座の運用実績・野村プレミアプログラムの実態


 




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