野村日本ブランド株投資など、リスクが高いだけで旨みなど少ない

(2017年11月時点)

為替取引や先物取引で配当収入を底上げしている為に、現在の分配金は健全のように見える。為替や先物取引の影響か真相は不明だが、前にチェックした時は恒常的に莫大な損失が発生していた。今は損失がないように見えるが、国内株式が絶好調なので問題が表面化していないだけと思われる。運用成績は日経平均と同等のために存在価値が無い。良いところがある訳でもないのに1000億円近くの資金が集まる理由が分からない。

野村日本ブランド株投信


  • 株式配当と通貨の合算利回り8.3%に対して、現時点の分配金利回りは8.7%
  • 為替取引の配当収益底上げの効果か、分配金の内訳を見ても健全に見えてしまう
  • 結局、普通に日本株に投資しているのとリターンは変わらない
  • 日本株に投資して強引な分配を受け取っているだけのファンドと考える


 


通貨コースが異なるタイプも、本ページと本質は同じですので


まず初めに、本ページでは野村日本ブランド株投資のブラジルレアルコースでの評価となっていますが、

・資源国通貨コース  ・豪ドルコース  ・トルコリラコース  ・アジア通貨コース  ・米ドルコース  ・南アフリカランドコース  ・メキシコペソコース  ・日本円コース


につきましても、通貨が異なるだけでそれ以外の投資先部分は同一です。したがって、この投資信託の本質的な部分も同じですので、そのつもりでお読みください。



問題を複雑にしている、投資信託の仕組みについて


野村日本ブランド株投資 (通貨選択型) ブラジルレアルコース (毎月分配型)の本来の投資対象は、日本の株式です。が、なぜかブラジル・レアルの為替取引も組み込まれている複雑な投資信託です。ブラジルレアルを組み込むと、なんだか優秀なファンドだと錯覚する人もいるでしょうから、参考コラムを挿入しておきます。

参考:(複雑な仕組みで)人気の投資信託でも運用成績はヘボい実例集


さて当ファンド一番の問題点は、ブラジル・レアルの為替取引を採用している点でしょう。下記のイメージ図のように、国内の株式投資だけであれば基準価額の変動などの理由が判断しやすいです。しかし、為替取引が組み込まれると価格の動きが複雑化して、何が原因で基準価額が変動しているのか分かりづらくなります。

野村日本ブランド株投資の収益のイメージ図


そこまでしてブラジル・レアルを採用する理由は、為替取引によるプレミアム収入(ブラジル・レアルとの金利差によって得られる収益)です。確かに、配当収入は大幅に底上げ出来ますね。

収益が得られるケースと損失やコストが発生するケース


このように複雑な投資信託なのに、最盛期では5000億円近くの資金が集まった超人気ファンドでした。しかし短期間で人気が出る投資信託には、問題のある事が多いです。例えば下記のチャートを見ると、野村日本ブランド株投資の運用上の問題が見えてきます。

野村日本ブランド株投資の基準価額と純資産の推移


基準価額と分配金を再投資した場合の価格の乖離が、猛烈に大きい事に注目して下さい。この2つの折れ線グラフの乖離が大きい投資信託では、身の丈に合わない分配金を出している事が多いです。典型的な、「購入してはいけない投資信託」の可能性が高いのです。



野村日本ブランド株投資の分配金状況をチェックしてみた


では、野村日本ブランド株投資のブラジルレアルコースの分配履歴をチェックしてみましょう。これまで月120円だった分配金が100円、70円と減額されています。恐らくですが、無理な分配を維持できなくなったのでしょう。今後も減額基調なのではないかと、管理人は思っています。

野村日本ブランド株投資の分配金額


次に、これまでの分配金利回りの傾向を調べてみましょう。一時期は17%もの利回りでしたが、分配金を減額してからは、8%台まで下がってきています。ただし、日本株式自体の配当利回りを考えると、まだ非常に高い水準だと思います。(⇒分配金利回りと配当利回りの違い

分配金利回りの推移


株式の配当利回りは、1.5%(たったのコレだけってのも驚き)程度ですからね。ただ、ブラジル・レアルからの利金収入として6.8%程度を見込めますので、合算で投資収益が8.3%となります。

ブラジルレアルの金利と、日本株ポートフォリオ配当利回り


具体的に分配金の内訳を見ると、当期の収益内で収まっているようです。やはり、ブラジルレアルからの利金収益が影響を及ぼしているのでしょうね。

野村日本ブランド株投資の分配原資の内訳



なんだよ、野村日本ブランド株投資は単なる日本株ファンドより劣る成績だ


現在の野村日本ブランド株投資の状況は、たまたま日本株式が絶好調で価格が押し上げられているだけだと思います。そもそもグローバルで高い競争力を持つ日本企業の株式を選び抜いて、市場平均よりも高い成績を目指すアクティブ運用なのにベンチマークや参考指数が存在せず、運用成績自体の優劣の判断が出来ません。

このような状況ですが、2017年11月末時点の純資産総額は、1000億円とまだまだ人気を維持しています。TOPIXや日経平均連動の超低コストのインデックス型投資信託と運用成績に大差が無い事を、皆さん分かっていないのでしょうね。

ということで、野村日本ブランド株投資とSMT TOPIXインデックス・オープン、SMT日経225インデックス・オープンを比較したチャートをご覧ください。一番の注目は、先物や為替取引の影響で、野村日本ブランド株投資の価格変動が大きくなっていることでしょうか。

正直、初年度に購入手数料と信託報酬で5%も金融機関に献上するぐらいならば、運用成績が変わらないインデックス型の投資信託でも選んだ方が良いでしょうね。(と言うか、選べと命令したいところです)

野村日本ブランド株投信とインデックスファンドの比較


グラフを見て、どう思いますか?? 野村日本ブランド株投資は、非常に高いリスク(価格の変動が大きいという事です)を取りながら、運用成績がインデックスファンドと変わらないのですから、どうしようもない投資信託と言えます

というか、単純な日本株ファンドよりもむしろ運用成績が悪いのに、あり得ないほどの分配金を出しているのですから、分配後の基準価額がすっ飛んで下に下がるのも理解できます。

やはり、買ってはいけない投資信託の代表みたいなものですね。これを選ぼうとしたあなたに問題があるとはいえ、買う前に当サイトをご覧になられて、本当にラッキーだったと思います。

なお、上記のインデックスファンドは、SBI証券楽天証券などで普通に買えるものです。SBI証券の投資信託・定期売却サービスを使えば、毎月分配型投資信託と同じように、お金を手元に引き出すことが可能です。



野村日本ブランド株投資(毎月分配型)の概要


購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.6504%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.3%
償還日:平成31年6月23日(設定日 平成21年4月23日)
運用:野村アセットマネジメント株式会社



野村日本ブランド株投資(毎月分配型)の購入先

野村日本ブランド株投資(毎月分配型)を購入したい場合、下記の証券会社で取り扱っています。既にご紹介したSMTインデックスファンドのほうがはるかに良いですが。。。

手数料3.24% 野村證券


 


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