野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース・・・野村證券グループは一体、いつまでこんな質の悪い投資信託を売り続けるのか?

(2017年2月時点)

資産が集まり続けており、今後、人気ファンドになる予感がする投資信託。販売資料には耳障りの良い言葉が続き、管理人にとっては怪しさ満載だと感じる一品。具体的な中身は超高コストな上に、ジャンク債に資産の半分を託す危険極まりない商品だった。分配金を大盤振る舞いして、カモ投資家を集め出す可能性もあり、そんなのに騙されてはならない。



 


パッと見は、いかにもスマートな投資信託に感じるが

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド Cコース(為替ヘッジあり 毎月分配型)は、新興国を含む世界各国の様々な債券に投資します。具体的には、国債、政府機関債、社債、モーゲージ証券、資産担保証券、ハイ・イールド債券、企業向け貸付債権(バンクローン)等です。

で、下記の通り、この投資信託の3つの特徴を見た瞬間に、これはヤバい投資信託かもしれないなと、直感がピーンと来ました。何がどうヤバいのか、順を追ってみてまいります。

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)の運用の基本方針




「質の高いインカム」ではなく、「リスクのある債券」を発掘している

世界の債券市場から「質の高いインカム」を発掘する事が、一つ目の特徴のようです。おそらく、証券会社や銀行の窓口に相談に行くような人にとって、全く理解できない債券ばかりだと思います。安全性の高い債券だけではく、リスクのかなり高い債券も含まれますので、そのつもりでいないとダメです。

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)の投資先の債券の種類


金融機関が用意した美しい販売資料には、ポートフォリオの利回りが5.1%になると明記されています。これは当たり前ですが、安全な債券だけでは実現できない利回り水準です。最もリスクの高いハイ・イールド債券を、多数組み込む必要があるからです。

投資先債券の利回り水準の比較


月次レポートを見ると、確かに利回り5.2%を実現しています。しかし、平均格付は投資適格債券で最もグレードの低い、BBBです。ちょっと景気が悪くなり、保有債券の格付が低下すると、投機的格付債、通称ジャンク債になってしまいます。

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)のポートフォリオ特性値


具体的に、保有債券の格付別配分をご覧ください。ジャンク債と呼ばれるハイ・イールド債券(BB格以下)が、全体の47%、つまり半分程度も入っています。

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)の資産配分状況


このような投資不適格の債券の事を、てっきり管理人は「質の低いインカム」だと思っていました。しかし、野村アセットマネジメントから見るとこれは「質の高いインカム」だという訳で、このような説明がまかり通るとは、投資家に対して不誠実なのではないかと思ってしまいます。




「機動的に」資産配分を調整しても、運用パフォーマンスが上がると思えない

「資産配分を機動的に調整してパフォーマンスを上げる事を目指すファンド」、・・・最近、よく見かけます。 野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドは、「PIMCOのマクロ経済分析能力を活かし、信用力が高い資産による「守り」と、高利回りで景気回復の恩恵を受ける「攻め」の配分を機動的かつ柔軟に調整します。」と販売資料に記載あります。

これ、分からない人が見ると、めちゃめちゃ期待しちゃいますよね!  下記のように積極的に資産配分調整が行われるようですが、運用成績が本当に向上するのか、実は全く分かりません。

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)と類似するファンドの資産配分の変更事例


運用期間が短いため、当ファンドの実績・実力が分かりません。しかし、これまで多くの似たファンドを見てきた結論から述べると、眉唾ものです。当てにならず、パフォーマンスが向上すると思わない方が良いという事です。

ケシカランことに、本ファンドには、ベンチマークや参考指数が存在しません。本来ならばベンチマークを設定して、それを上回る成績を目指すことを明記すべきですが、どうやらその気は無いようです。

やはり今まで多くのファンドを見てきた管理人の感想からすると、ベンチマークや参考指数がない投資信託はロクでもない事が多いと思いますから、本ファンドのように、運用されてからの実績が皆無の投資信託などには手を出さない方が無難と言えます。




安定した運用実績が本当に実現できるのか、安易に信じるな!

上の項で書いたように、野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド自体は、複数の債券セクターに資金を投じるため、ベンチマークがありません。しかし運用側の言い分としては、全てのセクターを遙かに凌駕するパフォーマンスを出せると豪語している訳です。

確かにPIMCOが似た方針で運用するファンド「PIMCO Income Fund」の下記パフォーマンスを見ると、良好な成績となっています。しかし、本ファンドの実績ではないため、野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドに資金を投下しても、本当に儲かるのか誰にも分かりません。

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)のバックデータ


多くの投資家が「儲かるはずだ」と考えるのですが、今までこのように「類似する外国のファンド」のデータを持ち出してきて、さも同じように多大なリターンを得られるかのように錯覚させた投資信託を数々見てきた中では、本当に儲かったものなど皆無に等しかったと思います。

実際に運用が始まると、次の項でも書きますが、信じられないくらいの多額のコストが毎年かかる事により運用が自滅し、全くしょうもない成績に終わる投資信託の屍状態になります。




野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)の概要

購入手数料上限3.24%(税込み)
信託報酬年率1.8144%(税込み)
信託財産留保額:なし
償還日:平成38年4月16日(設定日:平成28年4月22日)
運用:野村アセットマネジメント株式会社

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)


初年度に、なんと5%ものトータルコストがかかります。何もしないであなたの元本が5%も減るのですから、いきなりスタートから大きくつまずくのと同じ意味です。

そして毎年継続的に、1.8%以上も信託報酬として取られます。10年累計で18%もかかります。この18%という極めて大きな元本割れ圧力が、この投資信託の運用成績を、バックデータとは全く異なる実態へと導くのです。

10年で2割も、あなたの元本から金融機関がお金を巻き上げたら、どんな運用をしていたって、猛烈に不利な状況に追い込まれるのは必定です。




野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(毎月分配型)の購入先

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドCコース(為替ヘッジあり・毎月分配型)の販売先は、以下の通りです。どこで買っても、上限の手数料がかかります。

手数料3.24%野村證券SBI証券楽天証券



 


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