ピクテ・グローバル・インカムの、今後の見通しを徹底追及

(2014/10~2015/10の成績を元に算出、2015年11月時点)

9000億円近くの資産を誇る人気ファンド。特定のセクターに投資するアクティブファンドなのだが参考指数と同等の成績。だったら低コストのインデックスファンドを買えば良いだろう。参考指数を凌駕できないアクティブファンドに、投資価値は無い。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り▲4%に対して、現時点の分配金利回りは12%
  • 分配原資の内訳を見ると問題がないファンドに見えるが、投資対象から得られる配当金と我々の手元に届けられる分配額に大きな差があり、どうやって捻出しているのか理解不能
  • 運用目標に対して、実に平凡な成績

 


ピクテ・グローバルインカムは、特段優れた成績ではない

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型」は、高配当を望める世界の公益株に投資しています。公益株とは、電気、ガス、水道、電話、通信、運輸のような対象を示します。

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の投資対象


70銘柄ほどに厳選して運用するアクティブ運用型の投資信託なのですが、参考指数であるMSCI公益株価指数に対して、インデックス運用と見間違えるようなパフォーマンスです。コストが凄く高い事を考えると、運用成績が期待できないアクティブファンドに価値はありませんね。

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の基準価額の推移と参考指数との比較



為替リスクを取った上での配当利回りは、魅力的なのか?

銘柄数は70銘柄に分散しており、予想平均配当利回りは4.2%程度です。ちなみに東証配当フォーカス100指数に連動している「上場インデックスファンド日本高配当」の過去の平均利回りは2.3%程度。

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の組み入れ銘柄数と予想平均配当利回り


それを考えると、為替のリスクを取った上での1.9%の利回りの差は、メリットがあると判断できるかどうか、難しい所です

本投資信託は世界の株式に分散して投資をしています。米国に45%、欧州が30%となっています。と言う事は、それぞれの地域の為替変動の影響を大きく受けるという事ですね。

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型が実質的に投資対象とする主な地域・国


株式の価格変動と為替変動の2つを、主なリスクと考えるべきです。なお、2008年のリーマンショック時に5300円の下落が発生しましたが、そのうち株式要因が2900円で、為替要因が2400円です。つまり、ほぼ同等の、かなり大きい下落が発生しているという事です

このように変動リスクがかなり高いために、年間収益の変動もかなり激しいです。+35%の年もあれば、-46%の年もあり、しかも安定していません。+35%の時に資産を投入してしまうと、その後の損失は尋常ではないですね。

投資初心者には、変動量が大きいかなと感じます。安全資産の債券クラスも保有することで、クッションの役目を担うようにするのがベターだと思えます。


ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の年間収益率の推移



他の投資信託と比べると、今後の見通しが想像できる

ピクテ・グローバルインカム毎月分配型は、投資先の8割程度が先進国(米国、欧州)で、残りが新興国という構成なので、だったら同様のポートフォリオを持つ、超低コストのインデックスファンド「eMAXIS 全世界株式インデックス」でも買っとけば良いのではないかと思って、比較してみた過去3年の運用成績がこれです。

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型とeMaxis全世界株式インデックスとの基準価額の推移


本来、それぞれのファンドの運用目標が異なるので、比較すべきではありませんが、世界の公益株に特化して投資しているという事は、全世界にまんべんなく投資するようなファンドよりも著しくリターンが高くないと、何のために集中投資したのか意味がありません。

結果は圧倒的大差で、インデックス運用の「eMAXIS 全世界株式インデックス」が勝利を収めています。率にして約30%程度。管理人も少々驚きです。

下記のように、インデックスファンド手数料や運用コストの面でも申し分ないので、もはやピクテ・グローバルインカム毎月分配型など買う意味がありません。

? ?ピクテ・グローバルインカム毎月分配型 ?eMAXIS 全世界株式インデックス
購入手数料(税込) ?3.78% ?ゼロ
信託報酬(税込) ?1.788% ?0.648%
トータルリターン(3年) ?21.96% ?16.18%
リスク(3年) ?15.48 ?13.97

SBI証券にて手数料無料で購入した場合)


要は、証券会社に勧められるような毎月分配型のカモ投資商品より、良質なインデック運用の投資信託の方が、透明性が高くメリットが高いと言う事ですね。もしも分配金が定期的に欲しいと思えば、SBI証券の投資信託・定期解約サービスを利用すれば良いだけです。



分配金の出し方が、信用ならない

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の分配金ですが、ここ3年ほど、1万口あたり50円の分配は変わらずに一定です。基準価額が5000円台にも関わらず強気の姿勢を貫いています。今後、運用成績が振るわなくなった時に、運用側がどのような対応を取るのか非常に気になりますね。

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の分配金利回りの推移


分配金の利回りとリターンの傾向ですが、2015年度の運用成績が悪化しているのに関わらず、過剰分配が続いているため、利回りが上昇しています。2015年10月時点では、12%まで上昇しています。このまま運用成績が悪化すると、凄い勢いで利回りが上昇(基準価額は、暴落)しそうです。

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の過去一年間の基準価額の推移


それにしても、安定収入と思われる予想株式利回りは4.2%ですから、特別分配金としてあなたの元本を取り崩すしている事は想像できますよね

ところが分配原資の内訳を見ると、下記の青い線で記した1万口あたり50円の分配金のすべてが、「当期の収益」で賄えていると出ています。

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の分配原資の内訳


特別分配金が当期の収益にでも該当するのか、サッパリ理解できません。過去に蓄積した利益をはきだしているのか、とにかく毎月分配型投資信託の内部は分かりにくくて、実に困惑します。このような信頼ならぬファンドなど、購入する理由がないと言えます。



ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の概要

購入手数料:上限3.78%(税込み)
信託報酬:年率1.788%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(設定日 平成17年2月28日)
運用:ピクテ投信投資顧問株式会社
為替ヘッジ:なし

運用成績が大した事が無いにもかかわらず、純資産総額は8578億円と、非常に多くの人が保有しているようです。人気商品がまともな金融商品ではない事例が多いので、大変ン残念ですね。・・・こんなコスト高いもの、良く買う気がするな。。。



ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型の購入先

ピクテ・グローバル・インカム毎月分配型を購入したい場合、証券会社により手数料が異なります。当然、料率の安い方がお得ですので、証券会社選びにはご注意ください。

手数料3.24% : SMBC日興証券SBI証券楽天証券
手数料3.78% : 野村證券


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