ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンド・・・特に現時点でコスト以外に大きな問題がある訳ではないが、所詮カモ投資家向け投信

(2017年5月時点)

資産の半分をクズ債券であるハイイールド債券に突っ込むのだが、最終的な信用度は投資適格になるという数字のマジックが発生する投資信託。ハイイールド債券を誤解を生む名称に変更する姿勢に憤慨。ただしモーニングスター主催のFund of the Decade 2013債券型部門で受賞。実態はコストも高く、ベンチマークにも負けている投資信託なので投資価値無し。

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンド

  • 運用(価格の上昇含む)利回りと分配金利回りは、ほぼつりあうような状態
  • 分配金の水準は健全に見えるが、過去にかなりの過剰分配をしていて信用できぬ
  • 分配金再投資をしたと仮定した場合に比べて、約3割ほどの利益を取り逃がし


 


ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドは、運用目標に大幅に未達

ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンドの大きな特徴は、日本を除く世界のハイイールド債券と、投資適格債券に50%ずつ投資を行う点です。債券からの利金収入が大きな柱ですね。

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの投資対象や格付け



下記の表などが示すように、デフォルト状態を示すCCC格付も含むハイ・イールド債券が50%を占めているのですが、平均格付はBBB、つまり投資適格になってしまいます。金融工学的な数字のマジックは怖いですね。

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの投資対象の債券の格付け分布



投資信託としての一番の注目点は、モーニングスター主催のFund of the Decade 2013 債券型部門で受賞した事でしょう。どういう趣旨で受賞されるのか、イマイチ分かりませんが。

モーニングスターで受賞歴のあるピムコハイインカム毎月分配型ファンド


しかしながらアクティブ運用であるにもかかわらず、合成指数であるベンチマークに大負けしている状況です。とても投資価値のある代物とは思えません。

ピムコハイインカム毎月分配型ファンドのベンチマークとの差異


ところで、ハイ・イールド債券の事を、高利回り債券と呼んでいる事に憤慨です。債券の本質が分かりにくくなる恐れがありますね。誤魔化したいのでしょうか?(投資適格債券も半分含まれているので、高利回り債券と呼んでいるのだと反論されそうですが)




ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの分配金は、今は健全だが

次に、ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンドの分配金のチェックです。直近1年程の分配金は20円です。過去を遡ってみると40円台から始まって、ピーク時には70円まで上昇。そして、ピーク以降は減額傾向が続いています。

過剰な分配金を出して客集めをするだけして、その後は分配金を減らして(わざと?)顧客離れを起こして他のファンドに乗り換えてもらうという、野村證券の詐欺的手法というか、販売側の思惑をうっすらと感じざるを得ません。

現時点の分配金の利回りは3%台まで落ちてきていますね。しかし、そもそも最高時の14%自体が高すぎますし、そこから急落するように利回りが減少する事も変すぎます。

有事の際ならともかく、世界の景気が回復している時期に分配金利回りがこのような挙動を示すと思いますか? 何も疑問に思わなかったとしたら、投資家としては危ないとしか言いようがないです。

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの分配金の履歴


さて、上記のような分配金利回りに対して、債券から得られる最終的な利回りは3.8%程度になるようです。そう考えると現在の3.6%程度の分配金利回りは、ギリギリOKです。ただ、以前は最大で14%程度の利回りも出していましたから、異常な分配でした。

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの投資先債券の最終利回り


現在は月20円の分配ですから、この水準であれば、安定収益でカバーできるようです。常にこの程度の分配ならば問題ありませんが、分配金利回りを14%も高めた過去があるような投資信託は、とうてい信用できません。疑いの目で見るくらいでちょうど良いでしょう。

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの分配原資の内訳


なお、過剰な分配金の影響度合いも調べてみましょう。過去10年間で分配金を受け取った場合の総損益は+19%で、再投資に全て回したとした場合は+47%です。

つまり、意図せずに過剰な分配金を貰ったせいで、28%ほどの利益を取り逃がした事になります。これ自体が大きな損失ですね。時間は取り戻せません。

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの基準価額の推移


総合的に考えて、投資する意味合いが見いだせないファンドと結論付ける事が出来そうです。本件につきましては、参考コラムもあわせてご覧になって下さい。

腐った債券を良品に見せかけると投資家が食べる話




ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの概要

購入手数料:上限2.16%(税込み)
信託報酬:年率1.404%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.3%
償還日:無期限(設定日:2003年8月8日)
運用:三菱UFJ国際投信株式会社




ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドの購入先

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンドで分配金を得たい場合、下記の証券会社で購入が可能です。

手数料2.16% SBI証券楽天証券カブドットコム証券



 


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