PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)

(2014/8~2015/8の成績を元に算出、2015年9月時点)

ジャンク債であるハイイールド債券を3割も保有しているデンジャラスな投資信託。加えて新興国地域へ集中投資するために、想像を超えるリスクを取っている事になる。更にアクティブ運用であるのにベンチマークにも大敗しており、投資価値がまったく無い。コストも非常に高く、完全に金融関係者のセールストークで購入した方が多数を占めているであろう一品。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約▲6%に対して、現時点の分配金利回りは4%
  • 価格上昇を含めてチャートで判断すると、分配金は不健全な状態
  • 分配金の詳細を見ると過剰分配ではないようだが、今後いつ分配方針を変える変えるのか分からないため、油断は出来ない

 


株式並みにリスクを取っている投資信託だと心得よ

PIMCO(ピムコ)ニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)は、米ドル建てを中心とした世界のエマージング債券(新興国債券)に投資しています。

PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)


本来安全性を追求するはずの債券で、新興国地域に資金を投入する事自体、非常に高いリスクを取る事になるので、ここに集中投資するという事であれば非常に違和感を覚えます。

更に、保有している債券全体の平均格付は、ぎりぎり投資適格付債券になりますが、クズ債券(投資不適格債券)と悪名高い?「ハイイールド債券」を3割も保有しています。

PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)の債券としての格付け


超分かりやすく表現すると、金融機関に勧められて100万円程度を投資したと仮定すると、そのうち30万円程度は、夜逃げして借金を踏み倒すかもしれないようなところにに投資する訳です。そのようなリスクを取っている事を分かっているのでしょうか?

この種の、新興国債券やハイイールド債券に投資するファンドは、債券とは名ばかりで、ほとんど株式投資をしているのと同じようなリスク(≒値動き)です。

幸いにしてここ3年程度は値動きが結果的に非常にマイルドになっているようですが、本来的には日本株や先進国株並みの値動きがあってもおかしくないので、頭に入れておきましょう。

PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)と、日本債券、先進国債券ファンドとの基準価額の比較


と言うか、新興国からの資金が流出しているからか、あるいは金利の高い通貨は為替変動によって金利差分が調整されるからか、過去3年間のトータルリターンは、なんと日本国債に投資しているのとほぼ一緒、というかむしろ悪い成績です。

これでは一体、何のために非常に高いリスクを投じてまで新興国債券に投資しているのか全く分かりません。泣きたくなるような過去ですね。



運用目標に対して、常に負けている投資信託だ

PIMCO(ピムコ)ニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)は、アクティブ運用で積極的に運用パフォーマンスを追求するタイプの投資信託です。(ゆえに、年間コストも非常に高い。)

であるにも関わらず、ベンチマークであるJPモルガンEMBIグローバル・ダイバーシファイド(円ヘッジベース)にボロ負け状態です。

PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)の基準価額の推移とベンチマークとの差異


ファンド設立時を基準にして、具体的なパフォーマンスを確認してみると、ベンチマークに約14%も大差をつけられて負けている状況です。2%近いコストを毎年支払って、市場平均に負ける状況は、許し難いほどヒドい状態と言えます。



分配金は現在、過剰分配の状態

エマージング債券ですから確かに投資先の配当利回りは約5%と高い水準です。しかし実際には経費等がかかりますから、我々が獲得できる水準は、3%台まで下がると思われます。

PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)の投資先債券の最終利回り


しかも、1年間のトータルリターン(投資先債券の値上がり益と、配当金収入の合計)がマイナスの運用成績にもかかわらず、分配金利回りの方が顕著に高いので、当然、無理矢理に分配金を出している、いわゆるタコ足分配だと推定しても良いのですが・・・。

PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)のトータルリターンと分配金利回り


・・・なんと分配金の内訳を見ると、配当金収入で分配金がすべて賄える状況になっていると記載されています。これは正しい数字なのかなと、疑ってしまいますね。

PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)の分配原資の内訳


いずれにせよ既に書いた通り、ベンチマークに大負けのアクティブファンド、かつリスクが高いタイプの債券ファンドという事、そして次の項で記すように相当な高コストと言う3点を考えるだけで、投資価値は無いと断定できます



PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)の概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.6632%(税込み)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年12回
償還日:2020年11月20日(2011年2月16日)
運用:三菱UFJ国際投信株式会社



PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)の購入先

PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)でどうしても分配金を得たい場合、手数料3.24%を支払って丸三証券のみで購入可能です。しかし、こんな猛烈に高い手数料を支払っていては資産運用など不可能です。

投資信託を買う場合は、必ず手数料は無料のものに限定し、さらに毎年搾り取られる信託報酬も、1%以下のものを買うように心がけましょう。不思議な事に、コストの高い投資信託であればあるほど、ヘボい運用成績になるのが半ば常識なのです。


 

みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方