アジア好利回りリート・ファンド(トルコリラ)の評価

●投稿者:モトカーさん(40代・男性)2014年11月

お久しぶりです..
アジア好利回りリート・ファンド・トルコリラを買いたいと思います。フィリディリティのキャンペーンを使って...90万円ぶん、買おうと思っています。 評価をお願いできないでしょうか?

なお、ちなみに、私の金融資産は、約4000万円 これとは別に、都内(台東区)に買ったマンションが、約3000万円台(ローンなし) なので、90万円は失っても痛くない金額です。

回答:投資する意味があるのか、常識的な判断をしよう

ご購入を検討されている「アジア好利回りリート・ファンド・トルコリラ」ですが、結論から先にご説明させて頂くと、投資する対象としては問題があるかと思います

タコ足分配が行われている形跡がある上に、理由は不明ですが、売買損失が結構なスピードで積み上がっているようです。為替取引の影響だか分かりませんが、正直良く分かりません。

運用益の積立金も急速に減少しており、そもそも配当収入の半分はコストである信託報酬で吹き飛ぶようなファンドに投資する意味があるのか、疑問です。

過去に巨額の分配金を出し(投資初心者が買いやすいように、基準価額を下げる目的でしょう。)分配金の利回りも異常なほど高いですから、明らかにマトモナ投資信託だと到底思えません。

アジア好利回りリート・ファンド・トルコリラ


どうしてもREITに投資したいのであれば、先進国全体のREITに投資する「SMT グローバルREITインデックス・オープン」を利用すればコストも1/3以下に抑えられ、運用成績も向上できる上に、ノーロードで購入可能です。(キャンペーンを気にする必要も無い)

加えて、SBI証券の投資信託・定期売却サービスを使えば、毎月資金を必要な分だけ手元に引き出すことが出来るので、もはやわざわざ高い金払って毎月分配型投資信託を買い付ける必要が皆無になります

なお、ファンドの詳細は下記、円コースの記事をご覧下さい。本ページでは「トルコリラコース」が「円コース」と異なる部分だけ補足してご説明差し上げたいと思います。

アジア好利回りリート・ファンドの評価


 



運用報告書を読む、そして比較する。それだけですぐに分かる事実

さてアジア好利回りリート・ファンド・トルコリラですが、明らかに不要な為替取引を採用しています。為替取引を組み込む事で運用成績が向上する訳では無く、むしろ価格変動が非常に分かりづらくなりデメリットの方が大きいかと思います。

参考コラム:人気の投資信託でも運用成績はヘボい実例集

トルコリラの通貨取引のイメージ


さらに現時点では22%と、高水準の分配金利回りです。一時期2180円もの分配金(恐らく基準価額を下げる目的もあったと思われる)を出した為に37%付近まで上昇していますね。

なお、分配金利回りが高いと言っても配当利回りとは全く違いますので、勘違いなさらないようにしてください。

アジア好利回りリート・ファンド・トルコリラの分配金利回りの推移
(こういう利回りを見た瞬間に、まやかしだと直感できなければいけません)


このように非常に高水準な利回りが魅力的に映ってか、過去1年の純資産総額の増加傾向を見ると、実際に多くの資金が集まりつつあるようです。このように人気がある商品は、たいがい何か問題がある場合(大概は過剰分配)が多い為に、注意が必要です。

アジア好利回りリート・ファンド・トルコリラの純資産の集まり具合


さて現状の分配金利回りは明らかに過剰であり、維持できない水準です。下記のように為替取引による利子収入込みで配当収入等が占める割合は、5割以下の水準です。





特に気になる点は、運用益の積立金(分配準備積立金)が凄い勢いで減少している点ですね。今後、投資原資の取り崩しが加速するだろうなと予測する事が出来ます

さらに損益の詳細を見てみると、理由は不明ですが「売買損益相当額」の損失額が加速するように増加しています。一見すると配当収入があるように見えているけども内部で売買損失が積み上がっているのではないのかと不安になりますね。

⇒参考コラム:投資信託の基準価額の下落要因が不明でアタマにきた件

アジア好利回りリート・ファンド・トルコリラの売買損益を見る


更に言わせて頂くと信託報酬が年率で1.8124%も必要です。2014年9月末の基準価額の変動要因を見てみると「インカム31円」に対して「その他要因(信託報酬)-17円」です。

つまり配当収入の半分は金融機関に提供する必要がある訳で、投資している意味が無いですよね


アジア好利回りリート・ファンド・トルコリラの基準価額の変動要因


そもそもアジアに集中投資せずとも、S&P先進国REIT指数(除く日本)に連動する投資信託「SMT グローバルREITインデックス・オープン」を採用しても良いかと思います。投資比率は低下しますがシンガポール、オーストラリア、香港が組み込まれていますからね。

アジア好利回りリート・ファンド・トルコリラとSMTインデックスファンドの運用成績比較


3年間の長期的な運用成績を比較してみても、遜色ないかと。信託報酬も0.55%ですからコストが1/3以下になりますね。

アジア(といっても3割以上が先進国REITであるオーストラリアだが)に集中投資するアクティブファンドならば、せめて世界全体に投資するよりも、明らかにパフォーマンスが上振れしていてもらわないと困ります。(集中投資する意味が無いから)

これではアクティブファンドとして、とても恥ずかしい存在だといえるでしょう。

モトカーさんは「失っても痛くない」とおっしゃいますが、投資するのでしたら得したほうが良いに決まっており、得するためにはその都度ベターな判断を積み重ねてゆくのが、投資に対するふさわしい態度ではないかなと考えます。



 

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