詐欺まがいの毎月分配型投資信託に関するお悩み

毎月分配型投資信託は、詐欺まがい?どうしたもんですか?

●投稿者:キツちゃんさん(年代不明・男性)2015年7月

殆んどの運用報告書には財務諸表の記載がありません。運用会社に貰うことができるのですか?

手順に従い分配金原資力を計算しました。ビックリです。 かといって、ファンドを解約することもできません。 どうしたもんですか?

毎月分配型のファンドを買うときのチェック項目を具体的に教えて下されば幸いです

 

回答:正確には「ボッタクリ」が多くて、利用価値なし

キツちゃんさま、ご質問ありがとうございます。頂いたご質問があまりに漠然としておりますゆえ、当方で勝手に解釈いたしまして・笑、ご回答差し上げますね。



財務諸表・・・販売用資料を見ているのでは? あるいは・・・

キツちゃんさまは、運用報告書を見ても財務諸表が無いとおっしゃられていますが、ご覧になっているのは、投資信託の「販売用資料」ではないでしょうか?

販売用資料は、その投資信託の基本的な概要を記載しているだけです。運用する人が、どんな運用をするつもりなのか、基本的な方針を記しています。

毎月分配型投資信託の販売用資料の場合、大概が見栄え重視となっていて、まるで自動車のディーラーに行ったときにもらう車のパンフレットのような、そんな出来栄えです。

管理人の個人的な経験では、投資信託の場合は販売用資料の出来栄えが良くなればなるほど、運用成績がへぼくなるという特徴があるようです。

一方で運用報告書は、年に1回、あるいは毎月分配型投資信託の場合は、月報という形で提示されることが多いです。

参考までに、野村證券のウェブサイト内で売れ筋上位のアムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)を調べてみると、下記のように販売用資料と運用報告である月次レポートなどが提示されています。

野村證券のファンド詳細画面


当然、販売用資料である商品説明資料(詳細版)には、運用の結果や財務諸表の類は一切なくて、「美しいけれども一般投資家はおそらく理解できないであろう難解な内容」が、いかにも知ってて当然のように書かれています。

素人投資家は恥ずかしさのあまり、疑問を持っても質問などロクにせずに、その投資信託を購入してしまう事でありましょう。銀行会社や証券会社の窓口に美魔女店員なんかがいた日には、これは完全に羞恥プレイと化します。

運用報告書である月次レポートには、設定来の基準価額の推移や純資産残高の推移、投資先の簡単な内容、過去の分配金額などが記されています。当然、毎月の分配原資の内訳も記載されており、見る限りにおいては大変なタコ足分配だとイメージが湧きます。

おまけに特記事項として、投資先ファンドからの受取金の中に、元本払戻金も含まれるなんて書かれてあって、卒倒しそうな内容になっています(よく見ないとここは見逃しちゃうように書かれています。意図的なのかはさておき)

アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の分配金の内訳


で、当然のことながら財務関連事項も記載されているだろうと画面をスクロールして資料を読みましたが、・・・ありませんね!! え!?マジですか??? 

しょうがないので、運用会社のアムンディジャパンのホームページに行って、確認しましたよ。天下の野村證券が、マトモな運用報告書を置いていないとはこれは詐欺まがいです

アムンディジャパンのホームページ画面


で、この無味乾燥とした、販売用資料の美しい雰囲気とは真逆な、極力読ませたくないのではないかという雰囲気の漂う運用報告書を開きます。

運用報告書・全体版


で、トルコリラコースのページに、ちゃんと掲載されていました。基本的に私は損益のところしか見ませんけれども(バランスシートの部分はあまり意味あるとは思えないので見ない)、たまたま見たこのファンドの状況は、腰抜かすほど酷かったです。

・・・どうりで販売会社は極力見れないようにしているわけだ。。。。基本的に相当な売買損失を出しているよね、という部分をよく見ていますね。

アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の損益の状況


という事で、運用の細かい内容を把握しようと思ったら、必ず資料が有りますので。ここで見てきたとおり、販売会社が意図的か知りませんが、掲載しないようにしている可能性はありますから、その場合は運用会社のホームページにて確認してください。

そうそう、もしかしたらキツちゃんさまが、新設されたばかりの投資信託を購入しているケースも考えられます。その場合は財務的なデータはまだ出ていないという事になります。



ファンドを解約できない理由など無い

ところで、ご自身でできる範囲で調査をされて、酷いもんだと理解されながら、解約できないというのは解せません。

投資信託はいつでも自由に解約できる(=流動性が高いと言います)のが、大きな特徴です。家を売らなくてはならなくなったが、3か月たっても決まらないので売れない、というのは流動性が低い商品だという意味になります。

調べた結果、中身が酷い投資信託であれば、ただちに損切りしてでも「マトモ」な投資信託に切り替えられることをお勧めします。

損切り


なお、もしも損切りするのが精神的にシンドイ、という事であれば、リスク耐性(=一般にはリスク許容度と言います)が恐ろしく低いか、リスクの取り過ぎが疑われます。

どうしても損切りが嫌だ、というのであれば、損切りという概念の無い、インデックスファンドを用いた国際分散投資を、20年30年にわたって継続される事をおススメします。

⇒参考:インデックス投資の始め方(管理人姉妹サイト)


あ、人によっては性格的に投資そのものを受け付けない人もおられます。そのような人は、個人向け国債を購入するのが唯一の手だと思います。(変な保険商品などやりだしたら、もうそれは資産運用とは言い難い世界になります)



毎月分配型投資信託を買う時のチェックポイント

毎月分配型投資信託のような商品を、今後も繰り返し購入しようという頑迷な判断をなさり続ける限り、おそらく資産運用の成功の可能性は相当低くなると思います。

(理由は、当サイトを隅々までご覧になればお分かりになるでしょう)

それでもどうしても「俺は毎月分配型投資信託が好きなんだ!」という事であれば、上述の姉妹サイトに掲載した、毎月分配型投資信託の選び方のページをご覧ください。

ちなみに「選び方」などと書いておりますが、そこに記したようにやっていくと、ほとんどの投資信託は残らないと思います。

まさしく毎月分配型投資信託は、本当に詐欺と呼びたい仕組みの投資信託なのかもしれないという事が、どんどん身に沁みて分かってくるのではないでしょうか。

同ページに記載した通り、国際分散投資を行っている低コストのインデックス運用のバランス型ファンドをSBI証券で購入して、投資信託・定期売却サービスを活用するのが、最も賢明な「毎月分配型」ファンドになるでしょう。



 

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