私に資産運用はできますでしょうか?

●投稿者:エマさん(年代不明・女性)2015年8月

はじめまして、エマと申します。私は最近投資信託を始めたばかりで貴方のブログを大変参考にさせていただいております。

余裕資金は1000万弱、投資信託もよくわからなかった私は銀行の鴨ネギ?でした。定期預金5パーセントのオマケにつられ、ひふみプラス140万、日経 225を40万、ピクテ新興国の毎月決算型を30万を言われるままに購入してしまいました。




自分で勉強してなかったことをすごく後悔しています。自分の意思で、最近ピクテの分を再投資せずに分配金を受け取りにしました。もちろん、損切りも考えました。これは吉と出るか凶と出るか。貴方のブログを読んで分配金のデメリットも理解しています。

私は月に5、6万の分配金を受け取れることを目標としています。主人も会社員ですし、私も看護師として知り合いの医院でパートをしていますので、多くのお金は望みません子供の習い事代に当てたいと思っています。

私に資産運用は出来ますでしょうか? 貴方のブログで勉強させていただいて一生懸命頑張ります。先ほどSBIの口座を開設いたしました。支離滅裂な文章長々と申し訳ありません。


 

回答:正しい知識と判断力が身につけば、それは可能です

ご質問ありがとうございます。相変わらず銀行も、実にいい加減な投資信託の推奨の仕方をしますね。まずその実態に、当方もアタマにきます。ですが怒っていても全く前進しませんので、どのようにすれば資産運用ができない状態を脱しられるのか、考えてみたいと思います。



看護師の仕事も、まずは勉強から入るのが常識なはず

そういえばエマさまは、看護師さんでらっしゃいますね。看護師をやりたいと思った時に、いきなり病院に行って「看護師やりたいんですけど」と言ったとしたら、どうなりますでしょうか? 知識も経験も(もちろん資格も)無い人が、できるはずがありません。

世の中、お金が絡むこと全てにおいて、一定レベル以上のそこそこ高い知識が、必ず求められます。看護師だってそうで、もしも知識も何もない人がどうしても病院で働きたいとなったら、おそらく掃除のオバちゃんになるしかないでしょう。




金融の世界でも「お金を稼ぐ」という点において完全に同じであり、知識のない人は知識のある人にカモられます。どんなに相手がにっこり笑ってソフトなサービスをしたとしても、買ってもらって初めて、あの方々は自分が生活できまる訳で、最終的に買い手が「これでいいか」となるならば、ハッキリって商品など何でも構わないのです。

(このあたりの感覚は、私が元営業マンだから直感的に分かるのであって、それ以外の職種の人はなかなか分かりにくいかもしれません。技術屋さんとか専門職の人は、営業から見ると騙しやすい人たちです)

どうも、投資信託を買うとなると、一切勉強せずにいきなり、それこそハムや玉子でも買うかの如く買い付ける人が大多数です。本来は投資に関する本を20冊30冊くらい読んでから、購入をしても全く遅くはありません。

⇒参考:投資信託おすすめの本ベストセレクト


今回のケースでは、投資金額が190万円と、まだギリギリセーフな金額だから不幸中の幸いでした。しかもボッタクリ投資信託はたった30万円です。

この点では、まだ十二分にリカバリー可能ですから、資産運用ができないという事は全く無く、正しい知識と判断力を身に着けて頂ければ、どなたでも可能です

判断力ついでに書きますと、今回はピクテ新興国インカム株式ファンドを購入したことが大きなミスなわけで、さらに分配金を再投資から受け取りに変更したというのも、結果が凶と出る判断のミスになるでしょう。

低コストのインデックスファンドに比べて信託報酬が3倍も取られる時点で直ちに売却するべきですし、過去3年のリターンがインデックスファンドに負けています。そのような投資信託を保有する意味はありません。

(新興国に投資したい場合は、ただちに売却してただちに低コストのインデックスファンドに乗り換えるのみです。)

さらに補足すると、損切りについて、よく学ぶ必要があると思います。損切りが嫌だという時点で、投資に全く不向きな可能性もあります。傷が浅いうちの損切りができないようだと、投資における思考停止につながります。

投資の思考停止状態こそが、もっとも目を曇らせる、一番やってはいけない行動の最右翼となります。投資家ではなく、いわゆる「凍死家」となります。投資信託は「凍死信託」に姿を変えます。

なお毎月分配型投資信託は、本人が思考停止している状態で、ジワジワと損切りさせられているようなものです。その仕組みをちゃんと学べば、手を出したくなるような代物ではないはずです。

(注:インデックス投資においては、損切りという概念がありませんので、付けくわえておきます。ただし損切りが嫌いなのでインデックス投資、というのはおススメできません。インデックス投資においても、膨大な含み損を抱える事はありますし、その含み損にどれだけ耐えられるのか、リスク許容度をしっかり認識することが大切です)



分配金という単語から、一度離れてみてください

さて投資信託を、「分配金がたくさん出るものを選ぶ」という選び方で選定すると、大きな間違いの元となります。まず最初に、投資信託を活用した投資の王道を、学んでいただきたいと思います。

⇒参考:インデックス投資の始め方(管理人姉妹サイト)


投資家は、インデックスファンドを「アセットアロケーション」(投資の設計図ですね)に沿って購入することで、投資に多大な影響を及ぼす、「コスト」と「リスク・リターンの関係」をコントロールすることが可能になります。

(逆にいうと、銀行などに相談すると、投資家がコントロール可能な唯一(2つですが)のカードを取り上げられてしまう事になるのです)

そしてアセットアロケーションが決定したら、それに応じてふさわしいインデックスファンドを購入するだけです。

基本的には投資と言うのは「キャピタルゲイン」を得るもので、「分配金」はおまけのようなものです。世の中、投資信託だと分配金、株式投資だと株主優待を狙う人がビックリするくらい多いですが、そういうのは投資の世界では異端だと心得てください。

投資に詳しくない人が構築したステレオタイプから一度離れてみると、冷静に分配金をイメージすることができると思います。

インデックスファンドを購入したら、毎月、分配金のように手元にお金を取り崩したいニーズを、SBI証券の投資信託・定期購入サービスを使って実現してあげればよいだけです。

このサービスの優れたところは、投資家がタコ足分配を完全に回避することができる点にあります

分配金利回りが20%30%というような、どう逆立ちしてもあり得ない分配金を支払って、投資元本が知らずに大幅にすり減っていた、というような事態をコントロールできます。

さあ、まずはご自身でどのくらいリスク(価格の変動の事)を許容できるのかをしっかりと考えつつ、アセットアロケーションを組んでみましょう。

(なお、アセットアロケーションを決めようと悪戦苦闘したけれども、上手くできなかった、あるいはとてもじゃないがそんな事やってられないと思った場合は、別途ご連絡ください。モデルとなるような何かを提示いたします)



個別の投資信託の代わりに、ETFを組み入れても良い

上記で、アセットアロケーションを決めたのちに、個別の投資信託を買う旨記載しましたが、当サイトでもおススメできるETFを使って、個別の投資信託の代わりとしていただいても構いません。

分配型の「上場投資信託(ETF)」で一生、分配金を得る方法


ETFを使えば、タコ足分配される心配は、無用になります。投資先からの配当の範囲内で、都度分配金が増えたり減ったりしながら、適切な分配金が支払われます。

コストも超絶に、驚くくらい安いですから、ETFで代替えできる部分は、素直にETFを購入・保有しておくだけで良いと思います。



あわせてREITを活用して、高利回りの商品を徹底活用しよう

タコ足分配にならず、そしてしっかりと低コストで運用したいときに、追加して選択肢の1つとなるも仕組みが、J-REIT(Jリート)です。

J-REITは税制面での優遇もあって、他のETFなどよりも高い配当金(ここでは=分配金)を得る事ができる、素晴らしい仕組みです。

本来ならば、J-REITの個別銘柄を分析して購入したいところですが、おそらくそこまでは投資に時間をかけたくないと思いますので、そのような場合にふさわしいのが、REIT全体に投資してくれるETFです。具体的な銘柄としては、

 ・上場インデックスファンドJリート(利回り2.83%)隔月分配
 ・MAXIS Jリート上場投信(利回り2.58%)年4回分配


の2つの銘柄が良いと思います。当サイトではまだ、上記についてお勧め銘柄として記事を追加しておりませんが(遠くないうちに追加)、利回りを求めるのであれば、外せません。

あいにく日本株が上昇し過ぎて、優遇措置があったとしても3%を下回る利回りになってしまっていて、ETFの項で紹介している銘柄並みの利回りになってしまっていますけれども、日本株の直近の平均利回りがわずか1.27%(日経平均)な事を考えると、相当高い数字となっているのが分かりますね。

海外債券などと異なり、REITは株式なみに価格変動が大きいです。将来、市場が動揺して、REIT価格が暴落するような事があったら、そこが絶好の買い時になります。リーマンショック後に購入した投資家の利回りは、なんと10%にもなりましたから、そのような時に資金を投入できる人は、最強ですね!

なお仮に、お手元に1000万円あるとして、それをJ-REITに集中投資した場合、毎月の分配金は約2万3000円になります(税引き後1万8000円)。

少ないと思われるかもしれませんが、ボッタクリ毎月分配型投資信託のように、自分の元本を勝手に取り崩されないようなマトモな金融商品だと、この程度になります。(配当利回りから考えますから、当然ですよね)

もしも大した努力をしていないような気分なのにもかかわらず、結果が「美味しいな」と思ったときには、カモられている可能性がありますので、上記の現実の数字を、よく頭に叩き込んでおくようにしてください。

(注:1000万円あるからと言って、一気に全資金を投入することについては、慎重に対処すべきでしょう。普通はそんな事には耐えられないはずで、気休めではありますが、時間を分散して購入してゆくことになると思います)



どうしても既存の毎月分配型投資信託が欲しくなった時に

それでもどうしても「銀行の説明が魅力的に感じてしまった」という事であれば、上述の姉妹サイトに掲載した、毎月分配型投資信託の選び方のページをご覧ください。

ちなみに「選び方」などと書いておりますが、そこに記したようにやっていくと、ほとんどの投資信託は残らないと思います。

まさしく毎月分配型投資信託は、本当に詐欺と呼びたい仕組みの投資信託なのかもしれないという事が、どんどん身に沁みて分かってくるのではないでしょうか。



 

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