一生受け取れる分配金で、安泰な暮らしをしたい

●投稿者:コオロギ フクタクさん(80代・男性)2015年8月

突然のご相談で大変恐縮ですがどうぞよろしくお願いいたします。(途中・個人情報を省略しています)

妻と私は昨年から有料老人ホームに入居してボランテア活動を続けています。娘は海外でわたしたちと同じボランテア活動を楽しんでいます。娘を含む私たち3人は不動産収入と年金と豪ドル建て外貨MMFの毎月の分配金で生活しています。

3人共ボランテア活動に、今後もより専念するために毎月の収入を幾らか増やしたいと考えましてあるところに相談したところ、愛称ウインドミルというファンドなどを勧めてくださいました。検討していたところ、堀田様のサイトを読ませていただく機会に恵まれ、早速ご相談をお願いした次第です。

MMFは3人の合計が円貨で約3億3千万、現在の受け取る分配金は税引き後合計約35万程です。今後の計画として税引き後年率2、9%で毎月現在の2倍の分配金が受けとれる商品に全額を投入したいと考えています。

堀田様の仰る一生受けとれる、わたくしの望みに叶いそうな商品がありましたらご教示ください。最後まで心置きなくボランテア活動を続けられたらと考えております。上記の条件で、分散投資で、タコ足でない毎月分配型投信を推薦していただければ幸いです。



 

回答:一応可能ですが、投資タイミングは慎重に判断しましょう

ご質問ありがとうございます。メールにて細部の確認をさせていただきたくご連絡を入れさせておりますが、お返事が無いようなので、現在の情報だけで、管理人の考えを書かせていただきますね。



豪ドルMMF、不動産投資、年金の3本柱は安泰です

現在、主要な資金を豪ドルMMFと不動産投資物件からの賃料収入、そして年金と、3つの柱をすでに構築されておられて、全く問題無いと思います。

豪ドルMMFと不動産物件は毎月の入金がありますし、年金も隔月で入ってきますので、事実上3つとも、「毎月の分配金」と言えるでしょう。

不動産物件がいったいどの程度の利回りの物なのか不明ではありますが、長期的に修繕計画とか突発的な事象に対しての現金を用意できていれば、盤石ではないでしょうか。

豪ドルMMFも、下記のような状況で、金利が高いにもかかわらず為替による調整が入らず、今のところ安定しています。



ウィンドミルは、買ってはいけない投資信託

ウィンドミルという投資信託に関する評価記事を、ご覧ください。このファンドは、購入手数料がかかる時点で絶対にNGです。3億3000万円に対する手数料は534万円にも達して、この分のお金は完全に死に金ですので、完全にこの投信は頭から捨て去りましょう




なお、毎年差し引かれる信託報酬も、1%以上かかるものは言語道断と言えます。ウィンドミルでは毎年、517万円もの信託報酬が抜かれます。

紙の資産の場合、投資家のコントロールできる部分は極めて限られており、コストとリスクしかありません。コストで毎年1%以上も引かれていたら、資産が減るペースが早くなってしまいます。



利回り2.9%に3億円を投じる場合は、リスクにも目を向けよう

現在円MMFに眠っている資金、3億3000万円を利回り2.9%に高めたいというご希望ですよね。おそらく豪ドルMMFの利回りの倍の利回りが欲しいという事なのだと思います。

ここで、タコ足分配以外を要望されている時点で、世の中の多くの毎月分配型投資信託はほとんど除外されます。(というか、コストをチェックした時点で、99%は除外されるのではないかと思います)

となると、あとはETFくらいしかありません。もしも管理人ならば何を買うか、という見方で見てみると分配型の「上場投資信託(ETF)」で一生、分配金を得る方法のページに記載したように、ETFを買う方法が一番現実的です。上記ページで紹介しているETFの分配金利回りについては、現在下記の通りとなっています。


上場インデックスファンド海外債券(先進国の債券に分散投資)

ETFは投資先の配当金以上の分配はありません。従ってタコ足の心配もありません。本ETFについては、投資先債券の値上がり益も出ているにもかかわらず、過剰に分配はされず、利回り2.9%にて運営されています。




上場インデックスファンド新興国債券(新興国債券に分散投資)

上記とは逆に、こちらはトータルリターン以上に分配金利回りが高いです。これはタコ足分配と言うよりは、新興国債券が値下がりしてしまっているためです。新興国から資金が引き揚げられている、あるいは新興国通貨に対して円高が進行していることを意味します。

ただし、リスクの高い新興国に投資する代償として、分配金利回りが高くなっています。リスクの高いものはリターンも高く、低リスクのものは円MMFのように低リターンなのですね。




上場インデックスファンド日本高配当(日本の高配当株に分散投資)

資産の分散として、日本株も入れる場合の銘柄です。日本株がだいぶ値上がりしている分、利回りが2.4%程度と、低めになっています。

こういう銘柄は、市場が動揺して株価が一時的に暴落した時、ちょうど2015年8月26日27日のようなタイミングで資金を投入すると、利回りを高めてやる事が可能です。




上場インデックスファンドJリート(日本の不動産銘柄に分散投資)

分配型の「上場投資信託(ETF)」で一生、分配金を得る方法のページではまだご紹介していないのですが、不動産投資を経験されておられるのであれば、J-REIT銘柄も入れておいて全く問題無いと思います。

日本の高配当株ETF同様、株価高騰によって利回りが低くなってはいますが、3%を超える利回りは魅力的だと思います。




ご質問者様の豪ドルMMFや不動産物件からの毎月の賃料収入や投資金額が分からないので、何とも言えませんのでここからはかなり感覚的な書き方になりますが、上記の銘柄を4等分して投資するか、リスクの高い新興国債券部分を少々抑えつつ、残り3銘柄に資金を投じる感じになるのではないかと思います。

あるいは、上場インデックスファンド海外債券をメインに投資すれば利回り2.9%は達成できますし、サブ的に残りの銘柄を配置してやるのも良いと思います。

不動産が好きなのであれば、上場インデックスファンドJリートに資金を集中させるというのも1つの方法ですね。

ただし、豪ドルMMFと実物不動産に投資しているだけだと、もしかしたら投資したのちの元本の変動が想定以上に大きくて、それを心理的に負担に感じてしまう可能性があります。

その点、ご自身のリスク許容度はどれくらいあるのか、一度お考えになられてはいかがでしょうか? 株やJリートなどはリーマンショッククラスの暴落があると、元本は半分くらいまで減る可能性があるという事は、頭に入れておくべきです。

もしも資金を投じてしまったら、基準価額など完全無視して長期間投資を続ける以外の選択肢は無いというのであれば、それはそれで1つの投資法ですから、何も申し上げることはありません。

(現物株投資で、一度購入した株は何があろうと売らずに永久に保有するという人も多数おられますので、それと同じ考えになります)

なお、一般的な考え方だと、生活していくうえで「もしも何かが発生した時の生活防衛資金をどうするのか?」と思いがちです。

しかしこのクラスの資産家の方であれば、万が一のケースでは紙の資産を、元本割れしていようが利益が出ていようが直ちに売却して、問題解消のために投じる事ができますから、あまり生活防衛資金を考える必要性も無いかと思います。

これについては個々人で考え方が異なります。あくまで私ならば、生活防衛資金など考えずに投資に回しますので、そこに抵抗があるのであれば、一定金額を従来同様に円MMFに置いたままにしておくほうが無難だと思います。



分配金で生活できる人は、ごく一握りの人たちです

さてこの項は、ご質問者様ではなくて、投資信託の分配金で生活したいと夢見ている人向けです。今回のご質問を読んで、どんな感想を抱きましたでしょうか?

もしも3億3000万円を2.9%の利回りで分配金を受け取ると、年間約1000万円の、タコ足ではないきちんとした分配金を得る事ができて、月に80万円超の分配金です(別途税金)。

巷に出回っている、人を惑わすような情報を見ていると、毎月分配型投資信託を使えば、さも分配金で生活できるような気がするかと思いますが、当サイトで繰り返し書いている通り、分配金利回りと配当利回りは全く違います

もしも金融機関の話を鵜呑みにしてしまって、分配金利回りの本質を分からぬまま投資信託など買うと、分配金で生活どころか、元本がどんどん削られていって、長期的に一文無しに転落する可能性すらあります。

タコ足分配ではないマトモなファンドで生活したいと言っても、まず一般の庶民にとっては無理な話しでしょう。「月に5万円の分配金で良いんです!」というケースでも、約2000万円の資金が無いと、実現しません。

(管理人的に考えると、そんな資金があるのならば絶対不動産投資したほうが、毎月の暮らしに役立つお金が出てくると思いますが・・・)

もしもどうしても、「それでも分配金で生活したいんだ!」という強い意志があるのであれば、当ページでご紹介したようなETFを、先日の暴落局面で資金を投じてあげて利回りを高めつつ、コツコツと長期的に投資を行う行動力が必要になりますね。



質問者様から、お礼のメールをいただきました!!

堀田様 すべてお察しの通りです。とりわけ後半の「感覚的な」ご提案には感謝しています。海外債券に50% 新興国債券とjリートにそれぞれ25%ずつを考えております。

この三つが存続する限り、たとえ利率が現在のMMF程度まで下がったとしても、基準価格の変動などに気を散らされることなく、煩わしさから解放されて、ボランティア活動に専念できればと考えております。

貴サイトの運営目的を知り家族と共に感謝しております。堀田様の「
一時的な欲望に支配されて行動することがないように」との一貫してぶれることのない確固とした姿勢に共感を覚えておりました。

この半年、いろいろ模索して参りましたが、このような納得出来る形で結論に至ったことを心から感謝しております。



 

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