投資信託の暴落に何もできない状況を相談

とんでもない暴落で、投資信託をどうしてよいのか分からない

●投稿者:MHさん(年代不明・男性)2015年8月

ゴールドマン・サックス米国REITファンドBコースを2年前に買いましたが、三井住友銀行からです。

買ったときの5200円台に戻るかと思いましたが、本日とんでもないことになっています。 売るのは悔しいし、こんなときはどうすればいいでしょう?待ちしかないのでしょうか? また、5200円台に戻る可能性はあるでしょうか? よろしくお願いいたします。



 

回答:自分でキチンと考えずに投資すると、こういう結果になる

ご質問ありがとうございます。ちょっと厳しいようですが、実はこういう人は非常に多いのが実情です。私の母も、妻の母も、銀行に言われるままに毎月分配型投資信託を買って、結局損を出して切る事になりましたからね。



そもそもなぜ、ゴールドマン米国REITファンドを買ったのですか?

究極の質問をします。MHさまは何故、ゴールドマン社の作った投資信託、それも米国のREITに投資なさったのでしょうか?

⇒参考:ゴールドマン・サックス米国REITファンドBコースの評価解説


お金を出して投資するからには、意味がなければなりません。もちろんお金を増やすという意味はありますが、これは投資する人全員に共通していますから、答えではないですね。

4000本以上もの投資信託の中から、わざわざ米国不動産に投資するこのファンド1本に絞った理由をお聞きしたいのです。

投資で失敗する大半の人は、この質問に対して、「自分は投資に関しては素人なので、金融機関に相談して、彼らがお勧めしたものを買った」と答えるのではないでしょうか。

あるいは「なんとなく、これからは米国のREIT(あるいはここは他の資産クラスに置き換えて頂いてもOK)が有望だと思った」とか答えるはずです。

おそらく、深い理由などは何も無いのかと思います。趣味などとまったく違って、投資の世界は勉強せずに市場に入ってくる人は全員、カモネギにされて骨の髄までしゃぶりつくされるのが常識です。

カモネギの暴落投資家


一見優しげに見える金融機関の担当者は、自分や会社の利益を最大化できる投資信託をニッコリ笑って推奨しているだけであり、それを購入する人が得しようが損しようが、基本的には関係ないと思わないと、いつまでたっても今の状態から抜け出すことはできません。

今回は、投資を通じて資産を増やすための設計図が無いまま、何となく変な投資信託を買ってしまった間違いの典型的な事例になります。

例えて言うなれば、楽譜が読めないのにいきなりピアノの発表会に出る・・・・投資信託を学ばないで投資信託を買うという行為は、そういった事と全く同じなのです。



基準価額が元に戻るかどうかは、神のみぞ知る世界

さてMHさまがこの投資信託を買ったときの基準価額は5200円台との事。下記の図の、赤丸で囲んだ部分で買ったようですね。それに対して赤い矢印で示した通り、基準価額は下がる一方で、直近は4000円ほどに暴落しています。マイナス20%と大きな損失です。

ゴールドマン・サックス米国REITファンドBコースの基準価額が暴落


おそらく赤丸の時点の相場が絶好調の時に、銀行側は「今価格が急上昇していて、今後も成長の可能性がある、そして今一番人気のあるファンドの1つ」などと説明したのでしょう。

そういう言うときに、「なるほど」と言われるままに、言っていることが本当なのかを調べないで飛び乗った結果が、今の状況を招いたと言えます。かなり厳しいようですが、投資はすべて自己責任ですから、この間違いを認めることこそが、最初の一歩です。

ここで、このファンドの基準価額が元に戻るのかを気にされていますが、仮に私が元に戻ると言い切れるのであれば、私はこのファンドを全力で買います。「元に戻る=値上がりする」ですから、人にアドバイスなどせずに一人で買いまくりますね。

でも私はそんな事しません。なぜかと言うと、上がるのか下がるのかなど、この世で分かる人は神様以外にいないからです。銀行員など、知った風にしゃべりますけど、彼らは自分たちのお金で、このような高コスト低リターンのファンドなど、決して買ったりしません。

「この株は上がるのか下がるのか?」というような質問をする時点で、全く投資の事が分かっていないことの証明ですから、直ちに投資など止めて頂いて、貯蓄でお金を増やした方がベターだと言えるでしょう。

どの地域のどんな資産クラスが値上がりするのか、神様とごく一部の天才投資家以外分からないのであれば、一般の人は、あらゆる資産に徹底的に分散されたポートフォリオを保有して、世界経済の成長を取り込むことがベターだと考えます。

これについては、当サイトの姉妹サイトにおいて詳しく(けれども極力簡単に)説明しておりますので、どうぞ目を通して頂ければと思います。

⇒参考:インデックス投資の始め方


今回のファンドは、基準価額が今ほど下がっていないとしても、猛烈に高いコスト、ベンチマークより劣る運用成績、そもそも毎月分配型投資信託という不効率な仕組みなどをトータルに考えると、ダメファンドだと理解した瞬間に、直ちに売却すべきファンドです。

配当利回り以上に過剰に分配するような、構造的に問題のあるファンドですから、強いて答えるとすると、非常に元に戻りにくいファンドだとは言えます。が、分配金の出し方を操作することで、基準価額は簡単に上がったり下がったりできるので、やはりはっきり言ってどうなるか全く分かりません。

なお、「売るのが悔しい」と表現されていますが、資産形成にそのような感情はご法度です。投資に感情を持ち込んで勝てる、あるいは上手くやれる人は皆無に等しいです。保有しているものを手放すかどうか、あるいは購入して良いのかどうかは、

・徹底的に低コストかどうか
・市場平均以下のヘボい成績ではないかどうか
・想定されるリスクにあなたが耐えられるかどうか



などなどを、しっかり見極めることが大切です。まずは最低限、投資信託おすすめの本を何冊か読んで頂いて、十分勉強することから始めましょう。



 

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