カルテットなる投資信託で、600万円の損失が出ています

●投稿者:みゆ(年代不明・女性)2015年9月

初めまして。 兵庫県在住の主婦です。助けてください。実は主人が今年の5月に大和証券のカルテットを始めてしまいました。今まで株の経験もないのに、急に始めると言いました。

初めは「ラップ」のみでしたが、証券会社の人に勧められ5月末にカルテットを申し込みました。ですが、カルテットはどんどんその後下がり続け、今は損失が600万以上と毎月下がり続けるばかりです。どうやら一番高値でカルテットを買ってしまったようです。

投資信託で損失


証券会社の人に聞いても、また上がりますから売らないほうがよいと言われました。ですが、下がり続け上がる気配がなく信用できません。

一体どうしたらよいのか、いつ売ったらよいかわかりません。もう、証券会社の言うことは信用出来ません。一体、いつ売ったらよいか教えて頂けないでしょうか?

私達、全くの素人で株のことはよく分かりません。今は後悔しております。当サイトなら信用できると思いました。よろしくお願いします。



 

回答:正直、もうどうにもなりません。損切りするのみです。

ご質問ありがとうございます。かなりお辛い状況のようです。投資と言うのは、学んでから、あるいは学びながら少額を少しずつ投じて、徐々に慣れてゆくものです。

にもかかわらず、いきなり銀行や証券会社に言われるがままに、とんでもない金額をいきなり「賭け」てしまわれる例が後を絶ちません。残念ですが、そのような状況のようです。

ラップ口座を最初にやられていたとの事ですが、ラップもひどいものです。それにつきましては、コラムコーナーの中ほどに、ラップ口座特集がありますので、ご一読を!

⇒参考:分配型投信や投資に関するコラム記事



証券会社は自分たちのために働いていることを忘れてはならない

実は私も10年来、営業マンをしていたことがあるので非常に良く分かるのですが、基本的に営業マンのやることは、自分、あるいは自分が所属する会社の利益が最大になるように行動する、という事です。

そんな事はない、営業マンは「いい人だ」と抵抗する人もおられますが、大体そのように言う人はカモられる運命にあります。「頑張ってやってくれている」という人のほとんどは、営業など経験したことのない人ばかりです。

当然ですよね、いい人で頑張ってくれるのは。だってそうすればするほど、商品やサービスが売れるのですから、自分を殺して滅私奉公し、頑張るのです。

金融機関も全く同じで、彼らは個人投資家の資産を増大させたいとは思っていますけれども、その前に自分たちの利益を増やしたいと思っています。

でなければ、本来資産形成に極めて不向きな毎月分配型投資信託など売るわけがありませんし、信託報酬が非常に高い(=投資家から金融機関に流れる金額がデカい)ものをバンバン売る事も無いでしょうし、そもそも売れ筋ランキングを見せて、「人気があるから」というような軽薄な理由で投資信託を推奨するはずがありません。

どのような投資信託をどの程度購入するかどうか、これは完全に人それぞれで、婚姻の有無、子供の有無、年収、リスク許容度(性格)、貯蓄高等々によって、十人十色です。

そこをしっかりと見極めずに、特定の投資信託をドカンと売りさばいてしまう金融機関は、完全に反社会的行為を働いていると言っても過言ではない世界です。(と、ここまで金融機関を叩いてよいものなのでしょうか・苦笑)

とは言え、投資は自己責任なのが大原則です。

いくらい口八丁で勧められても、それを受け入れるか断るかは自らの判断に委ねられておりますので、「違法」ではない限り、金融機関には道義的な意味以外での責任はありません。



金融機関が説明責任を果たしていない場合は、弁護士に相談を

しかしながら、わずか3か月で600万円の損失とは、とても看過できない数字だと思います。ここでは日本株アルファカルテットを購入したと仮定しますと(みゆさまにご質問をさせて頂きましたが、回答がございませんでしたので、このファンドと仮定)、5月末から8月末にかけて、基準価額が25%も下がっています。

という事は、いきなり2400万円の多額のお金を投資した(させられた)ことにもなり、これはいくらなんでも無謀すぎます。

このくらいの多額のお金を投じるからには、金融機関からは、投資に関するリスクや、分配型投資信託のデメリット、あるいはこのファンド特有の大きなリスクについて、極めて詳細に説明がなされなくてはなりません。

この点、ご主人はどのような説明を受けたのか、資料は残っておりますでしょうか? そういったものがあり、金融機関の説明があまりにも杜撰だと思われた場合は、その損害を賠償してもらうことも可能かもしれませんので、一度、弁護士に相談される事をお勧めします。

ただし、金融機関側のほうが一般的には何枚も上手で、抜かりなく事を進めているケースがほとんどでしょうから、非常に難しい可能性のほうが高いです。

【訴訟関連の参考記事】
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20140521/
inv1405211731003-n1.htm

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26HG7_W5A120C1CR8000/
http://www.kokusen.go.jp/hanrei/data/201107_1.html



基本的に、損切りするしか方法が無い

金融機関側に責任が無いとしたら、保有する投資信託をどうにかするしかありません。「どうにか」する方法は、次の3つしかありません。このいずれかの方法で、上手にご主人を諭してあげるしかないと思われます。

夫が投資で損


【その1:無かったことにして完全放置】

多くの人がやる方法で、今回ほど金額は大きくありませんでしたが、私の母や、結婚した妻、そのお母様までこのパターンに陥っていました。苦痛なので、見て見ぬふりをするって事。確かに一番容易といえば容易ですが、物事の根本的な解決にはなりません。が、次の2つがどうしても出来なくて、メンタルが痛みそうならば、やむを得ない選択肢です。


【その2:過ちを認めてただちに損切り】

もっとも合理的な選択肢が、これです。日本株アルファカルテットのページはしっかりと読んで頂いたうえで、再度現時点で、日本株に普通に分散投資する超低コスト(=金融機関は儲からないので紹介しないし売りたくない)ファンドである、SMT TOPIXインデックス・オープンと、運用成績を比べてみます。

日本株アルファカルテットの評判が悪い件


2年もたたずにこれだけの大差で、インデックスファンドに成績が劣るのですから、いかにカルテットが酷い投信かすぐに分かります。

みゆさまのご主人が購入されたタイミングが、青い丸の位置です。相場の調子が良いと、個人投資家も金融機関もみな調子に乗って、高値掴みしてしまう典型事例のような購入タイミングになっています。

問題は、このカルテットが今後上昇するかさらに下落するかです。信用できないと思う金融機関が上がると言っているのでしょうが、冒頭に私がなんと説明したか、再度読んでください。

彼らは、売られると手数料収入がゼロになります。彼らが利益を維持したいとなると、みゆさまに売却されると困る事になりますよね。そういう目に見えない意思が働くと、「上がるでしょうから売らないでください」という言葉につながるのです。

今この瞬間、この投資信託が上がるか下がるかは、江戸時代の丁半博打とまったく同じです。博打に勝つ自信があるならば、売らずに持っておいても良いでしょう。

ですが、そんな自信は毛頭ないというのであれば、ただちに損切りして、損失を受け入れたうえで現金化をすべきだと考えます。損切った翌日からぐんぐん上がる可能性も五分五分ですが、そんな事を考えるのは無駄というものです。

(それに、構造的にこのカルテットなる投資信託は、特に今のようなタイミングではとてもとても、上昇できるような代物ではありません。)


【その3:ストレスがかかり過ぎるならば、分割して損切り】

結局、損切りするのは同じですが、一挙に損失確定して600万円減らすのがどうしても苦痛な場合、時間を分けて、少しずつ損切りしていきましょう

私の母は、このパターンで、数年来塩漬けしていた株を、2回に分けて売却して、損切りしました。別に2回でなくても、5回でも10回でも、細かく分けて損切ってゆくので構いません。



損切りと同時に、別の投資信託に乗り換えるのは愚の骨頂

念のために書きますが、売却するとしたら営業マンはどう出るか? 彼らの利益が減るし、営業マンは成績がマイナスになるので、何としてもそれは避けたいと思うのが自然ですよね。

その時彼らがやるのが、他の投資信託に乗り換えさせる、というやり口です。日本株がダメだったのでアメリカの不動産投資信託にシフトさせる、あるいは株そのものが不透明だから海外債券ものが安定的で良い、とか言って新たに勧めてくるのです。

損した投資信託を乗り換えさせる営業マン


しかしながら、投資信託の事を全く分かっていない人がそれを真に受けると、同じ過ちの繰り返しになるのが目に見えます。

もしも「損失を取り戻したい」などと感じたら、それこそ投資では最もやってはならない行為ですから、絶対にそのようなマインドになって、変な投信に乗り換えてはなりません。

それよりも、投資信託の仕組みや、そもそも投資とは何か?という点から、しっかりと勉強していただきたいと思います。投資など、それからでも全く遅くはありません。

当サイトでは、特殊な能力が無くても、個人投資家にとって最も無難で堅実な投資法である、インデックス投資をお勧めしています。インデックス投資に関しては、当サイトの姉妹サイトにおいてくわしく説明していますので、あわせてご覧になってください。最低限、読んでおかねばならない本などもご紹介しています。

⇒参考:インデックス投資の始め方



 

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