ポートフォリオの件、コアラップの件などご質問いただきました

●投稿者:まるぽんさま(年代不明・女性)2015年9月

初めて、メールをいたします、まるぼんと申します。よろしくお願いいたします。

今まで三年間、バイトをしてためた170万円を元に、楽天USリートトリプルエンジン(レアル)資源ファンド(株式と通貨)ブラジルレアル・コースに投資していたのですが、基準価額が下がってきたためこちらのサイトを見て2015年2月に売却しました。

運よく、たこ足での分配金ではありますが、+80万の利益が出ていたのですぐに決心ができました。その後、基準価格が大暴落していたので、大きな損しませんでしたのでとても感謝しております。

その後、毎月積み立てで、セゾン投信(グローバルバランスファンド)世界経済インデックスファンドに各3万円ずつとひふみ投信に1万円、純金積み立てに1万円、定期預金12万円としています。

そこで質問なのですが、セゾンと世界経済は、似ているので1本に絞った方がいいのでしょうか? ポートフォリオ的にもバランスが悪いでしょうか?

もう一つ質問があります。会社の確定拠出年金(日本レコードキーピング、三井住友信託銀行)です。現在、8000円を積み立てています。現在3年目です。割合は、日本株式インデックス:外国債券インデックス:外国株式インデックス:新興国債券インデックス:新興国株式インデックスに10:30:30:15:15で投資しております。

世界経済インデックスが似たような感じなので、何も考えずに同じような感じにしてしまいました。ただ、全体的に中国の影響かマイナスになっています。
会社の同僚は、コアラップA・Sがいいと信託銀行から言われたそうですがどうなのでしょうか?



 


回答:ボッタクリ投信を売却した時点で、1つステージが上がった

ご質問ありがとうございます。8月からの相場の暴落で、損失がらみのご質問がチラホラと増えてくる中、さっさと見限ってボッタクリ投資信託から足を洗った時点で、キチンとした資産運用のステージに、1つレベルが上がったと思います。

暴落前に利益確定


でもダメな人、分配金に「毒されている人」って、理性的な判断ができなくて、「分配金が出てるからいいじゃないか」と、頑なにそれを手放すのを拒否するんですよ。

でもそうせずに、極めてまっとうな投資にシフトしつつある点で、高く評価できると思います。ここでは、順々にご回答させていただきますね。



保有していた2つの毎月分配型投資信託の値動きの推移

今回のお便りを拝見して、保有していた2つのボッタクリ投資信託の基準価額を眺めてみましたら、下記の青枠の近辺で、まるぽんさまは売却なさっているんですね。

たまたまだと思いますが・笑、タイミング的には絶妙でした。恐らく多くの人が不安になって金融機関に相談したりして、ダラダラと保有し続けて傷口を広げていることと思います。

楽天USリートトリプルエンジン(レアル)と、資源ファンド(株式と通貨)ブラジルレアル


ご自身でもお書きになった通り、タコ足分配との事ですから投資する意味がありませんし、そもそも投資対象に対してブラジルレアルの為替取引を無理矢理組み込んで複雑怪奇にしている時点で、アウトです。

というかそれ以前に、猛烈に高いコストを支払わねばならない時点で、検討の対象にすらなりません。今後はこのQ&Aコーナーをお読みになっている方は、販売手数料を取られ、更に毎年の信託報酬が1%を超過するファンドは、全て投資価値なしと覚えておいて下さい

(投資信託4000本の中には数本程度は、コストを支払ってもリターンを上げられるファンドは存在しますが、それを見極めるのは神業レベルに難しいのです)



良質な投資信託を複数保有することに関して

本件についても、まるぽんさまは重要なポイントに気が付きつつあります。そうです、セゾンと世界経済ファンドは、ポートフォリオがかなり似通っていますよね。

当然、値動きも似たような感じになります。(全く同じにならないのは、ポートフォリオが微妙に異なっているからです。もしも完全に同一だとしたら、コストの差の分だけの成績の開きが出てきます)

世界経済インデックスファンドとセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基準価額の推移


世界経済インデックスファンドの成績が悪く見えるのは、セゾンよりも新興国への投資比率が高いからです。2013年以降、新興国からの資金の流出が続いていて、その影響です。

しかし、だからと言ってセゾンのほうが良いのかと言うと全く別問題です。まるぽんさまは「ポートフォリオ」について言及されており、ここがヒントになります。

実は、投資信託は今回のように(あるいは今までのように)、銘柄で選んではいけないのです。ぜひ覚えておいてほしいのは、ご自身のリスク許容度をしっかりと考えたうえで、リスク許容度を反映した資産配分を構築することなのです。

これを、アセットアロケーションと言います。具体的な方法については、アセットアロケーションの決め方のページ(姉妹サイト)をよく読んでおいてください。

で、まるぽんさまが「心地よい」、あるいは、「いくら世界の株価が暴落して含み損失が一時的に出ても、ぜんぜんへっちゃら」というようなアセットアロケーションを組むことこそが、最も重要なポイントなのです。

新興国への投資割合が高くて、そしてそれは相場が悪い時は人一倍成績が悪くなると初めから知っていて、「別にそんなもんでしょ」と平然としていられる人は、新興国への投資比率を高めてやればよいのです。(そういう意味で、世界経済インデックスファンドは全く悪くない)

逆に、株価が下がってたった1割の含み損が出ただけで夜眠れなくなる、と言う人は安全資産である日本国債への投資比率を5割以上にするなど、リスク許容度に合わせて資産配分を見直すべきです。

で、資産配分が決定したのちに、じゃあそれに一番近い比率のバランスファンドはどれなのか、銘柄選びがここでようやく始まるのです。

1つのファンドで上手く行かない場合は、個別のファンドを組み合わせて、バランスファンドの補完をしてあげます。あるいは後述の確定拠出型年金のように、個別のファンドだけで組み合わせて、アセットアロケーションを実現するのもGOODです。

どれが良いか、あるいはバランスがどうこうでなくて、まるぽんさまにふさわしいアセットアロケーションを作り上げることに、まずは集中してみてください。



確定拠出型年金について

こちらも全く同様の考え方で、ご自身に最適なアセットアロケーションで組み立てるのみです。今の投資比率を再考していただいて、これならOKだなという比率に修正して、今後長期に積み立てなさると良いと思います。

なお長期投資においては、今回のように相場が下向きになる事も何度も経験することでしょう。時には、リーマンショック級の大激震も必ず発生しますから、今から楽しみにしていてください・笑。

こういう時に、アセットアロケーションをしっかり考えてリスクに対して真剣に向き合った人が、最後まで残るのです。

冒頭のボッタクリ投資信託のようなものを「儲かりそうだから」という理由で選んでしまうと、相場が悪い時には平気で数十万、長期投資ならば百万円単位であっという間にでお金が消失します。投資とは、リスクとリターンが表裏一体なのですから。



コアラップ(コア投資戦略ファンド)など絶対買ってはならない

さて、コアラップAとコアラップSが良いのか悪いのか? 今までの回答を読んで頂くと、すぐに答えは出てきますよね。

まず、信託報酬はいくらですか? 1%を超過するものはNGでしたよね。特に確定拠出型年金は超長期にわたる投資ですから、本来ならば0.5%未満でなくてはならないでしょう。(毎年1%取られていたら、30年投資して元本の30%もコストで持ってかれるわけですから、トンデモナイ事なのです)

ハイ、これらの投信の信託報酬は、税込みで1.54%です。この時点で、どんなにきれいごとを言われても、聞く耳を持ってはいけません。こんな高コスト投信で、資産形成など戯言です。

次に、あなたのアセットアロケーションに合っているのかです。投資信託は銘柄選びから入るのはNGでしたよね。アセットアロケーションが適正なのか、判断する必要があります。



問題点①:アセットアロケーションが変すぎる

具体的にアセットアロケーションを見てみましょう。安定型(A)と成長型(S)それぞれで見て参ります。

●コアラップ安定型(A)

コアラップAの資産配分


●コアラップ成長型(S)

コアラップSの資産配分


それぞれに、「ヘッジファンド」なるものを大幅に組み入れています。投資を全然知らない人は、ヘッジファンドと聞いた瞬間、常に儲かるものだと勘違いすると思います。

要は相場が上向きでも下向きでも、常に収益を出せるように金融工学を駆使して頑張っているファンドの事なのですが、およそこの手のファンドで実際に利益を出している事例を、私は知りません。(細かく見てるわけではないですが・笑。そこのところはすみません)

いつも利益を出せるようなミラクルなファンドがあったとしても、私たちのような庶民は絶対にそれに投資する事はできません。(超富裕層くらいしかアクセスできません)

それと、国内債券にバンクローンなるものが組み入れらているのも変すぎます。保有しているだけでは利子もつかず、少しずつ基準価額が下がる傾向にあるようなコモディティを組み入れているのも、どうかなと思います。

そして上記のアセットアロケーションを、景気の動向に応じて機動的に変化させると言っていますけれども、それもまた戯言であって、そんな事が上手く行くのであればファンドマネージャーはとっくにサラリーマンを辞めているはずです。


問題点②:運用成績が良いのか悪いのか、一体どう判断するの?

この手の超絶に資産をごちゃ混ぜにしたような投資信託の何が困るのかと言うと、偉そうな能書きが本当に機能しているのか、個人投資家には全く判断ができないという点です。(細かい話になりますが、「ベンチマーク」が無いので、判断しようがないのです)

高い金払って息子を私立高校に入れたけれども、テストの点数を知らされるばかりで平均点を一切教えられないケースがあったとしたら、それと全く同じと考えてください。息子がバカなのか利口なのか、ぜんぜん分からないという事です。

例えばコアラップ成長型(S)とか言っていますが、普通に世界経済インデックスファンド、あるいはその成長型である「株式型」を買っておけば良いだけではないでしょうか?

コアラップSより運用成績が良い世界経済インデックスファンドとその株式シフト型


安定型も同様です。別に、世界経済インデックスファンド(債券シフト型)を買っておけば良いのではないか、と思いますね。

コアラップAより運用成績が良い世界経済インデックスファンド(債券シフト型)


値動きだけ見ると、コアラップのほうがマイルドなので、マイルドさが必要という事はリスク許容度が低い事が考えられますので、世界経済インデックスファンドと同時に日本債券インデックスファンドを追加して積み立てて、資産全体の値動きをマイルドにしてやれば良いだけの事です。

繰り返しコストの話になりますが、このような程度の成績の投資信託に、世界経済インデックスファンドの倍のコストを支払うのは、本当にお金の無駄と言えますね。騙されないようにしたいものです。



 



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