投資信託での投資の失敗を、どう処理したら良いのか

●投稿者:なおわこさま(年代不明・女性)2015年12月

はじめまして。このカナダ高配当ツインα(毎月分配型)を2013/12月に担当者から上手に売りつけられたものです。

基準価格も無残に下がり、担当者からその後直接購入者に特に連絡もなく、泣くしかない状態で5000円少しを切った段階で担当者に「持っていても大丈夫でしょうか? この先の投資金額が期限までに回収できるのでしょうか?」と聞くと「わからない」、さらに上司に聞き「カナダよりアメリカが強いです」といわれました。

無念な思いで11/5に売却しました。その後、支店長対応になりましたが、購入時のテープしか証拠がなく当支店に落ち度がないとのことでした。

ホームページで購入時の「損益の状況」を見ると投資対象でないようで、大和証券の「カナダ高配当株ツインα(毎月分配型) 有価証券届出書(内国投資信託受益証券)と整合性と分からずにおります。

支店長から(特定非営利活動法人  証券・金融商品あっせん相談センター)を紹介されました。

状況を説明するにも別場所で勧められたため、担当者は償還年の満期まで例え6000円、4000円に下がっても、大丈夫です。元は十分とれますとの言葉を信じてカモにされたように思います。確認は、支店に帰られてからテープに取られています。

主人は、このファンドを最後まで持っていたい希望あるようです。私の方はこれへの投資額が約1/3ぐらいでしたので、被害が少なかったのですが、これに限らず投資信託を勧めた私です。

ファンドの決定時も一緒で何でふたりの資産をこんなことにとノイローゼになり申し訳なく謝るだけとふさぎこむばかりで眠れず病院へ行きました。

ニーサにも満額入っています。こちらの損益の状況の2013/12月時点で投資の対象に思えなくて、悔しい思いです。夫婦とも年金生活の身です。もっと早く売却すればよかったと後悔しています。高額です。

(特定非営利活動法人  証券・金融商品あっせん相談センター)にどう説明したものかホームページを見てご相談させていただきます。よろしくお願いいたします。

先生には表にでられことなく、(特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせんセンター)への相談へのお力になっていただけたら、考えてメールいたしました。

まだ、大和に日本株を保有してもおり、あっせんセンターに電話しても支店長さんと同じ対応、もしくは弁護士さんへの依頼を考えても希望もなく、ホームページ上でカナダツインαの経理を見てプロの先生にしか助けていただけないのではと思いました。

どうぞ、アドバイスをいただけたらと思います。



 


回答:残念ながら、勝てる見込みは無いと思いますが

なおわこさま、ご連絡ありがとうございます。現在年金生活をされていらっしゃるという事は、もしかしたら、退職金で投資信託を購入されたのでしょうか?

頂いたご質問メールの内容が要領を得ないため、かなりの部分、当方の推測で書かせていただくことになります事、あらかじめご承知ください。また、正直な物言いで、なおわこさまのお気分を害することがあるかと思いますが、この点も何卒ご容赦ください。

⇒参考:銀行に買わされた毎月分配型投信を解約したい相談



投資に失敗したと思ったら、その時点で損切りするのが常識

まず最初に、これだけは肝に銘じてほしい大前提の話しです。投資というのは、完全に自己責任の世界です。誰かが甘い言葉でそそのかしてきて、それで何かを買ってしまって、結局投資が上手くいかずに失敗したとしても、全て自分の責任になります。

今回は上手く行かなかった事例ですが、上手く行かなかったから賠償しろという話しが通るのだとしたら、逆に言うと、上手く行って資産が倍になったら、大和証券に成功報酬で儲けの3割でも支払うつもりだったのでしょうか?

おそらくそんな事は全く考えていないと思います。つまり、損したら売った側の責任を問い、大儲けしたらすべて自分の利益。それこそ虫のいい話ではないでしょうか。

今回のような「悲劇」は、おそらくたくさんあると思います。管理人が今までいくつかの例を見聞きした(狭い)範囲から推測すると、この手の失敗のほとんどは、甘い言葉で人をそそのかして高い利益をむしり取ろうという魂胆の強欲な金融機関と、一方でろくに投資の勉強もせずに楽して簡単に大きく儲けたいという投資する側の強欲が、セットになっています。

しかし、投資する方よりも投資させる方が常に何枚も上手で、それはそうでしょう、彼らは高い学歴を誇る頭の良い連中ですから、そんな人たちに、勉強しない側が勝てるわけがありません。今回のケースでも、販売時の様子を録音されていたとの事で、これは管理人も予想外の事でした。

今後の対応は次項に書くとして、とにかく申し上げたいことは、失敗したと思っていながら投資信託を保有している意味、あるいは投資を続ける意味が分からない、という事です。

投資は自己責任という言葉を別の言葉で表現すると、「投資は人の意見で売り買いするのではなくて、全て自分1人の意思で考え、判断を下すもの」という事も出来ます。

したがって、2013年に購入して2年後の今になってもNISA口座をはじめとして、全ての投資信託を手仕舞い(=今回は損切り)出来ないのは、ご自身できちんと勉強して、ご自身の頭で考えて、判断することができていないからだと思われます。

投資において、損切りは絶対です。損切りできない人は、どんな投資をやっても、絶対に勝つことはできないと断言しても良いくらい、大事なことです。

「あ、失敗したな」と判断した場合は、金額の大小にかかわらず、ただちに損切りして損失確定をさせるべきです。今保有していたら将来また戻るかもしれないと考えるとしたら、それは個人的願望でしかありませんし、確率的にはほぼ半々でさらに下がる可能性もありますから、もはや投資ではなくて、パチンコや競馬をやっているのと同じ事になります。

参考までに、私の母親(70代半ば)は、ソニーの株価が13000円くらいの時に、「野村證券からもっと上がるかもしれない」と言われて、買いました。この母親は、多大な投資をするのに、一切の勉強をせずに、野村證券の営業マンの言う事だけを聞いて、「投資」しています。

で、リーマンショックでも損切りせず、大損してから初めて息子の私に白状をして、「ただちに全部処分せよ」というアドバイスも一切無視して(無視する根拠が全く無いにもかかわらず)、最終的には妻の説得に応じて、下記の右端の矢印のところでようやく半分を売却しました。




買った値段は13000円で、売却は3000円ですから、何も判断できずにズルズルと変な投資を続けた結果、80%のマイナスリターンで終わっています。

この期に及んでもまだ半分持っていて、いつ売るのかサッパリ分からないのですから、母親には、私の前で一切お金の話をせぬよう、きつく言っておきました。損切りできない=話しを聞くだけ時間の無駄、ですからね。

母親の失敗例から学びがあるとしたら、何が言えるでしょうか? 思い付く事を羅列してみます。

・投資の勉強をしない人は、決して投資をしてはならない
・失敗を認められない人は、決して投資をしてはならない
・自分で判断できない人は、決して投資をしてはならない



もしも母親がこのような投資をせずに、例えばコツコツと積み立て投資をしていたら、リーマンショックの大暴落さえも乗り越えて、今はリターンが大幅にプラスになっていました。一発当てようとして、撃沈された典型的な事例ですね。

付け加えるとこの母親、息子のワタクシが投資信託に相当に詳しいにもかかわらず、実の息子よりも野村證券の営業マンの言葉を信じるのですから、救い難いです。というか、それほどまでに証券会社の営業担当が「優秀」なのだと思います。



損切りしてお金が減っても、他に減るものは何もありません

さて、投資で失敗した時に直ちに必ず実行しなくてはならない損切りですが、これを実行したとしてもお金が減る以外、何か他に減るものが有りますでしょうか?

私は個人的に、減るものなんて全く無いと思っています。損切りすると家族との大切な時間だったり、親兄弟だったり、あるいは何か思い出だったり、そういうものが失われるのだとしたら抵抗しますが、お金が減るのとそれ以外の幸せな出来事は何も関係がありません。

ただ単にお金が減るだけで、もしもどうしても(私のように)お金が好きなのであれば、投資の勉強を徹底的に行って、もう一度再挑戦すれば良いだけです。

それに、損切りを経験すると、含み損を抱えた不愉快な毎日からサヨナラできますので、実は精神衛生上、かなり良い事だったりします。

今回のなおわこさまの「投資」が上手く行かなかったのが、仮に大和証券に重い責任があったとしても、管理人であれば、証券・金融商品あっせん相談センターに相談したり、弁護士を雇って訴訟に持ち込んだりすることはありません。

(過去二回、私は個人的に弁護士に10万円単位の報酬を支払って、相手を訴える手段に出たことがありますが、この時は絶対に勝てると確信したから実行しました。勝てるか勝てないか五分五分の時は、己が未熟と考えて、涙をのんだこともあります。投資以外の話しですが。)

銀行や証券会社は一応、リスクの説明は声を大にして言うか言わないかはありますが、必ずしていますし、録音テープまで存在するのだとしたら、まず勝てないと思います。(支店長がどうぞあっせんセンターに行って下さいと言うのは、負けない自信があるからです)




しかも、あっせんを受けるには、上記のようなコストがかかります。証拠を握られていてまず勝てない勝負に、さらにお金を支払って挑むことこそ、私個人の考えで言えば人生の無駄としか思えないので、私であれば高い授業料とはこのことだと割り切って、綺麗サッパリ忘れます。

ただし、こういう事に関しては人それぞれの元々の性格もあるでしょうから、人によって暴落で投資信託が酷い事になっているが悔しくて売れませんのような考えにつながるのかも知れません。

もしもなおわこさまが上記と同様な性格でいらっしゃるならば、損切りと同時に二度と投資には近づかないほうが無難だと思います。管理人の姉妹サイトで、高金利の定期預金に徹底的にフォーカスしたサイトも運営していますので、元本保証の金融商品で資産を手堅く増やす事をお勧めいたします。



 


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