毎月分配型投資信託には、節税効果もあるのではないか?

●投稿者:モトカーさん(47歳・男性)

わたしは毎月分配型の良い面を評価しております。

特に、分配率が高く(管理人注分配金利回りが高いという意味だと思われる)、その背後に高い収益力を持つ組織(国債であれば黒字国や資源国、企業であれば利益率)を基盤にする投信として、資源国ソブリンやダイヤや金鉱で有名な南アに魅かれたわけです。

毎月分配型を否定されておられるようですが、私の過去の実体験として、
毎月分配型投信には節税効果がある場合があります

具体例をあげましょう。「軍配」という投信があり、私は2006年にシティバンクにて、約216万円で購入しました。そして、今年の5月に約141万円で売却しました。

この間に受け取った分配金の合計額は約104万円でした。差し引きで28万円のプラスです。が、計算上は約30万円の損失が出ており、来年の確定申告で申告して損益通算する予定です。

このように、毎月分配型には基準価格が当初の10,000円よりも下がるケースが多いわけであり、その場合
計算上は損が出るため、節税効果がある場合が多いと思います

また、受け取った毎月の分配金を集めて、その時々の最も有利な投資先へ投資するチャンスがあるわけであり、資金の誘導性という観点からは、売却まで資金が固定化されてしまう非分配型よりも、有利な側面もないわけでは無いと思います。いかがでしょうか?

回答・節税に見えるのは錯覚、儲けるのが先決

モトカーさん。こんにちは。「毎月分配型投資信託で発生する損失を損益通算で税金の還付金を得る」という発想は、非常に斬新だとは思いました。

ですが本来、節税とは儲けたお金から利益が流出するのをいかに防ぐのかと言う手段であって、最初から損失が出ることを想定したものではありません

(分かりやすく書くと、本来の節税は、「節税することによってお金持ちになります」が、損したお金を一部取り戻す「還付をいくらやったところでお金持ちにはならない」、という事です。)

この話を、まったく同条件の投資信託を「毎月分配した場合」と「非課税で再分配した場合(無分配再投資)」での最終損益で有効性を議論してみましょう。

情報が不足しておりますので、管理人方で色々と調査し仮設定させて頂いています。
基準価額等の情報はモーニングスターから入手しています。

 



検証結果の結論・毎月分配型にメリット無し

検証結果を下記に記載してみましょう。

毎月分配した場合の最終損益:35万円(うち6万円は損益通算で税金の還付)
非課税で再分配した場合の最終損益:64万円


結論を申し上げますと、無分配再投資の投資信託の最終損益が、毎月分配型の最終損益(損益通算の還付金含む)を、遥かに凌駕する結果となっています。(約1.8倍)

難しく考えずに、分配金を出さない投資信託を売買すると、通算で約2倍倍の利益になったよとの事ですね。

分配金を出さない方が、節税効果を遥かに凌ぐメリットがあると言う事です

基本的に投資は儲ける(損益をプラスにする)ためにやるものです。最初から損失が出ても良い(損益通算出来るから)、というのは投資ではないと管理人は考えています。

また、無分配型の投資信託であっても、損したら損益通算で税金が戻ってきますから、毎月分配型投資信託が優れている、という事でもありません。



シティバンクの投資信託でのシミュレーションを見てみよう

モトカーさんが2006年6月30日に、シティバンクで基準価額10422円で、総額216万円分の投資信託を購入したとします。シティバンクの購入手数料は3.15%で、購入手数料は約6.8万円かかって、実際の投資金額は約209.2万円となります。

※入手数料分、投資原資は減額しますから、実際に購入した口数の予測は約200.7万口を得たはずです。それでは早速、2014年5月30日に全て売却した場合の損益を検討しましょう。


毎月分配型投資信託に投資した場合

合計分配金額:5485円/1万口当り
  内訳(特別分配金:1900円 普通分配金:3585円)
  ※厳密な特別分配金額が分かりませんから、モトカーさんの様々な情報を元に仮定

  ⇒課税前の分配金合計は110万円。課税後の分配金合計は96万円となります


売却時の個別元本の予測値:8522円/1万口あたり (投資原資合計:171万円)
売却時の基準価額    :7068円/1万口あたり (売却代金合計:142万円)

  ⇒以上より、売却時の損失額は▲29万円となります。
   キリの良い数字として損失を約▲30万として損益を確認しましょう。


・最終損益 
   = 売却代金(142万)+課税後の分配金合計(96万)
     - 投資開始時の原資(約209.2万) = 約29万円の利益


整理すると、下記のようになりモトカーさんの情報「差し引きで28万円のプラスです。が、計算上は約30万円の損失が出ており」とほぼ間違いない結果になりますね。


ここで、もしも株式取引などで100万円の利益があっと仮定して損益通算してみましょう。

・損益通算 = 株式取引の利益(100万)+投資信託の損失(▼30万円)=70万
・税金(税率を20%とした場合) = 70万×0.2=14万円
・損益通算がない場合の税金 = 100万×0.2=20万円
・損益通算で戻って来る税金:6万円(20万―14万)

ですね。 よって、株取引で100万の利益があった場合の合計損益は 投資信託の最終損益(約29万円)+還付金(6万円)の合計、約35万円となります

確かに今回の例では、毎月分配型投資信託の損失によって還付金が6万円程戻ってきます。


無分配で再投資した場合

再投資したと仮定した場合はどうでしょうか?こちらはシンプルです。

・売却時基準価額:14423円/1万口あたり
・投資原資:約209.2万円
      (実際の購入金額)
・売却代金:290万円

上記より、利益(課税後)は64万円。分配金を出さずに再投資する投資信託だっとすると、売却時の利益が64万円です

今まで見てきたとおり明らかに、分配金を出さずに再投資に回した方がお金が増えます。

損して一部を取り戻しても、それは節税なのではなくて、ただの還付金です。

ただし、モトカーさんがご指摘の通り、還付できると言う点は重要です。還付で取り戻せるお金があるのならば、これはしっかりと受け取らねばなりません。



分配金が次の投資の原資になるという考え方は?

>>受け取った毎月の分配金を集めて、その時々の最も有利な投資先へ投資する
>>チャンスがあるわけであり、資金の誘導性という観点からは、売却まで資金が
>>固定化されてしまう非分配型よりも有利な側面もないわけでは無いと思います。
>>いかがでしょうか?



上記に関しても、分配金が普通分配で出ている状態で、且つ良い銘柄に資金を移す(投資をする)事が出来る技術がある前提ですよね。

上記のような事が出来ると言う事は銘柄の選定眼、売買技術が高いという事ですね。であるならば、勝手に売却される毎月分配型の投資信託をそもそも利用する必要は無いかと。

高い売買手数料と信託報酬を払うくらいなら、個別株式の方が遥かに使い勝手が良いかと思います。

どうしても都度都度現金を得る方が投資スタイルとして合うのであれば、本当なら、普通分配金がたくさん出て基準価額も上昇する銘柄を選ぶべきでしょう。(おそらくそのような投資信託は、無いと思いますが)

投資は、最終的には全体として利益になれば良いという事を考えると、モトカーさんの考え方を否定するつもりはありません。投資手法は自分自身に一番合った方法をやれば良いと思います。

ですが、本サイトでは初心者の投資家向けに情報を発信させて頂いています。そう考えると、難しい技術が要らず、仕組みもシンプルで、投資信託に資金を入れるだけで結果が1.8倍になる投資信託があるとしたら、毎月分配型をわざわざ選択する必要は無いかな、というのが管理人の考えです。



 

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