認知症の診断書が出る前に、銀行が投資信託を売りつけ

認知症気味の母親に、銀行が900万円も投資信託を売りつけ

●投稿者:ロミンさま(年代不明・女性)2016年1月

はじめてご連絡させて頂きます。こちらの管理人様の解説にある、高齢者には難しい商品を母がいつの間にか買わされていました。

母は認知症を発症しておりますが、購入時はまだ認知症との診察が下る前でした。信頼していた銀行員の方から、将来に増える楽しみを説明され、元本割れの理解もないままに購入しました。

私達が気づいたのは最近で、金融知識がなく、今すぐ処分すべきか、はたまた、時期を待つのが良いのか、恥ずかしながら全く分かりません。藁にもすがる思いで管理人様のサイトにたどりつき、先週、一つ解約しました。


解約済みのもの椰子の実(一般)
380万口購入
個別元本 7641円
購入金額 300万円
手数料 87175円
消費税 6974円


上記のものは先週解約しました。まだ、最終金額はあがってきてはいません。処分を悩んでいるのは、2つあります。

ブラジルボンドオープン
455万口購入
個別元本 6379円
購入金額 300万円
手数料 87175円
消費税 6974円

USリートB (無・イ)
460万口購入
個別元本 6338円
購入金額 300万円
手数料 73028円
消費税 5842円


ブラジルボンドは、オリンピックの楽しい話をされ、USリートは、アメリカの投資だから他の国と比べて安心と説明されたようです。

損は覚悟ですが、将来の母の病院入院費用に充てたいので、出来る限り損失を少なくしたいのが本音です。

購入は、昨年の4月です。1年経つとまた手数料が発生するのでしょうか?少しでも無知な私達にアドバイスを賜れれば助かります。

失礼なお願いで申し訳ありません。どうぞ宜しくお願い致します。


 

回答:非常に腹立たしいが、損切りして前向きに!

ロミンさま、拝見していて、今までで一番腹立たしい気持ちになったご質問です。認知症の気があったお母様に、銀行員たるもの、なんと愚かな事をしたのかと。




こちらの質問同様、銀行はおそらく「落ち度」が無いような細心の注意を払って売りつけたものと想像できますので、いかんともしがたいのではないかと思います。

ただ、もしも管理人だったらどうするか? 念のため弁護士に一度相談するかもしれません。認知症の症状によっては、明らかに投資判断ができない人に売りつけたと想定できる可能性も無いとは言えません。

弁護士に相談して、銀行側に責任を問える可能性が極めて低いと判断できるのであれば、ある意味納得して、淡々と対処することができるのではないかと思います。



保有しているファンドは、全て問題の多いものです

当サイトをお読みいただいているので、ご購入された投資信託が、それなりの問題点を抱えた、高コストぼったくり投資信託だというのはお分かりかと思います。

銀行員はそれを知っての上で、合計25万円近くになる手数料欲しさに、魂を売って、お母様にこれらファンドを売りつけたんですね。

手数料は今回の1回限りしか取られませんが、毎年の信託報酬というコストから、銀行は「分け前」をピンハネする事ができますので、とにかく一度売りつけると長期にわたって美味しい訳です。

買い手にとっては、今回のように毎年1.5%前後も取られる信託報酬は、高すぎるといわざるを得ません。もしも投資成績がプラスマイナスゼロであったとしても、仮に10年保有したら、元本の15%も金融機関に持っていかれる勘定ですから、全く割に合いません。

という事は、今のような下げ相場でこれらを保有していたら、下げた分のマイナスに、信託報酬で抜きとられる分を合わせて、まさに泣きっ面に蜂、あるいは往復ビンタと表現しても良い状態です。

今後保有しているファンドの価格が上がるか下がるかは、銀行員を含めて、神様以外誰も分かりません。そもそも保有している「意味」が皆無なのですから、損していても利益が出ていたとしても、ただちに解約、現金化するのが妥当でしょう

値上がりするかもしれない、というのはイケてない投資家が損する時の典型事例です。もしもこのまま保有し続けてさらに値下がりして損失が拡大したら、それこそ腹の虫がおさまらない状態になって精神衛生上極めて不健全になりますので、そう言う意味でも売却するのが望ましいと思います。


ブラジルボンドオープンの価格

ブラジルボンドオープンの基準価額の暴落


6379円の時に購入されたという事は、上記の赤い円内で買われていますね。その時から基準価額が28%もの大幅下落です。分配金も受け取っているでしょうが、下げ相場ではほとんどが元本払戻金です。解約して戻るお金は、217万円ほどだと思われます。



フィデリティ・USリートBの価格

フィデリティ・USリートBの基準価額の暴落


こちらも基準価額が大きく下落しています。約15%の下落ですね。解約・換金すると、252万円程度になります。ただしこちらは分配金も多く出されていて、それを家庭内で使っていなければ、分配金を合わせると、ほぼトントンで投資から逃げ出すことができる塩梅です。

毎月分配型投資信託は、元本払戻金を含んだ毎月の分配を続けていたら、必ず強い勢いで基準価額が下落していきます。いつか元に戻る、という事はほとんど考えにくいので、保有するべきものではありませんね。



【同様のご質問の回答です・参考事例としてお読み下さい】

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銀行には、貯蓄以外で近づかないのがベスト

今回のように、銀行は善意でやっているとは到底思えない時が、間々あります。投資信託を売っているのだから彼らは専門家だろうと錯覚しますが、専門家でもなんでもなく、たんなる売りつけ、つまり営業マンというだけなのです

仮にフィナンシャルプランナーの資格を持っていると言っても、信用してはなりません。「宅建の資格を持っている強欲な不動産屋」と、実態は同じなのですから。

思えば銀行が、サラ金を始めたあたりからずいぶんと節操が無くなったように思います。彼らが売りつける投資信託、カードローン(サラ金)、保険の3つの商品は、無知な人を半ば「騙して」でも契約に結び付けようという、銀行にとっては極めて収益性の高い分野です。

少なくともこの3つは、銀行で関わりを持たないほうが身のためで、これを知っておくだけで、大切なお金をしっかりガードすることができますので、今後お気をつけくださいませ。

なお、管理人の姉妹サイトで、高金利の定期預金に徹底的にフォーカスしたサイトも運営しています。定期預金は銀行から逆に利息を受け取る商品ですから、リスクはありません。

ただし、定期預金の満期の到来のタイミングで、投資信託などを勧めてくる可能性はありますから、その時は完全無視を決め込みましょう。



追記:ロミンさまより、お返事を頂きました!

ご丁寧にありがとうございます。

はい! もし、法律相談で難しいと言われたら、今回は勉強と割り切り、キッパリあきらめます! 家族で話をして、来週、銀行に解約手続きをしに行くことに致しました。

決めたらスッキリしました。 堀田様のサイトは本当に私達のような無知な人間にとって、ものすごい心の支えです。 誰も本当のことを教えてくれない世の中で、一筋の光です。本当にありがとうございました。


 

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