金融危機が来るので、資産を引き上げるべきでしょうか?

●投稿者:キリコさま(年代不明・男性)2016年1月

お世話になります。また、ご指導いただけたらと思います。

本年は中国経済の破綻に端を発して、雪だるま式に世界的な経済下降が発生し、2008年のリーマンショックと同じような状況になる可能性が大であるので、投資等は売却し、引き揚げて資産を守るようにと警告する専門家が複数いるのですが、堀田先生は如何な見解でしょうか?

先般、ボッタくり2ファンドの解約の件についてご相談させていただいたのですが、新年になってバタバタしておりまして、まだ、銀行には行けておりません。状況により、優先的に行動しなければと思っております。ご指導の程、よろしくお願いいたします。



 


回答:私は、専門家の意見をマトモに聞くのは止めました

再度のご質問、ありがとうございました。本件よりも、まずは先般のあの銀行の問題を解決するのが先だと思いますが、今回のご質問に関しては、お役に立てるか分からない回答を、次の通り記したいと思います。



バブルの崩壊や金融危機を事前に察知できたら、大金持ち

まずお答えしなければならないのは、バブルの崩壊や金融危機は、事前に察知できるのかどうかです。世界では今まで何度となくバブルが起きては崩壊していますが、事前にそれを察知して儲けて、崩壊したと同時に市場から逃げ出して無傷だった人など、ごく僅かな名前しか聞いた事がありません。

バブル崩壊と金融危機


だいいち、ウォール街の金融マンだって、前回のアメリカの不動産バブルの崩壊は全く予想外の出事だったことからして、私たち一介の市民がそれに気づこうとする「努力」自体が、間違いなのだと思っています

もしも私たちが分かるとしたら、バブルが崩壊したのが明らかになった後で、「あれがバブルだったんだ」と認識するしかありません。(これは金融マンだって同じでしょう)

日本だって同じです。日本の国債が暴落する可能性などは、もう20年以上も前から囁かれていながら、一体いつになったらそうなるのか、一向にその気配はありません。



市場が暴落すると思うならば、株をショートすれば良いだけ

「専門家」の皆さんの意見が、さも的を得ているような感じがするでしょうが、マスコミなどは売れれば商売繁盛なので、庶民の注目を集める情報を重点的に掲載する傾向が強いです。

何を言いたいのかというと、相場が好調な時は「もっと上昇する」といった論調の記事を掲載して、下落している時は「暴落ネタ」などを掲載し、弱気な心理に付け込むという訳です。

専門家の方がそこまで自信たっぷりにコメントするのならば、「だったら今、全力で株をカラ売りすれば良いじゃないか」と、いつもそう思ってしまいます。でも、誰もやっていないようです。

結局、専門家も飯を食わねばなりませんから、相場に合わせて好き放題に言っているというのが実態です。(皆と明らかに異なる見解を提示してより注目を集める武者陵司さんなどは、マーケティングとしては最高クラスですね)

株には、予想屋といわれる人たちがいます。私も投資の初期ではこういう人の意見に乗っかって、ことごとく負けて、手痛い授業料を支払いました。

参考サイト株価予想は当たるのか?


今も、予想屋さんやファンダメンタルズの話しを聞くことは、面白半分にエンタテインメントとしてごく稀に聞く以外は、全く聞く耳を持っていません。「ファンダメンタルズは不安だメンタルズ」なので、私はチャートを見て自分なりに判断することしか行いません。

なお、チャートを見るとタイミングが全て分かると思われるかもしれませんが、そんなことは全くありません。無いよりは、あったほうがはるかに有意義ではありますが、今から長期的に相場が上を向くのか下を向くのか、何となく示してくれるだけです。

チャートだけで判断すると、今は明らかに弱気相場になっていて、買うよりは売るところだよね、というのは明らかに分かりますから、もしも資金投入するとしても、しばらく待ってから、より低いところでエントリーしたいところではあります。

というか、専門家やら証券マンなどの意見よりも、チャートを見ている方がはるかに正しい判断ができます。世の中のすべてのプレイヤーが集まって取引した結果が、チャートとなって現れるわけですから。



株価が大きく下落してから、時間を分散して買えば良い

バブル崩壊も金融危機も予測などできませんが、先に書いたように、暴落後にそれを振り返って眺めることは可能です。という事は、私たちができる手としては、暴落後に買い出動を、時間を分散して実行するという事でしょう。




上記は楽天証券で取りだした、日経平均株価の10年チャートです。2008年のサブプライム危機から、2009年のリーマンショックにかけて、大暴落がありました。

この時、大暴落のニュースを眺めて、「もうこれは世の終わりだ」と恐怖を感じたところからが勝負です。5年間にわたって、日本株の買い場が到来したことが分かります。

この時の私は不動産投資を実行したために、株式への投資は全て引き上げた状態でしたが、上記のタイミングで投資すれば、高値を取れればの話ですが、資産2倍のお金持ちになります。

天井で売りぬけられなくても、ちょうど今かなりの急落が起きているので、じゃあそろそろ資金を引き上げて利益確定しようかなと、きわめてシンプルに行動するのみでしょうね。

逆に、投資タイミングを逃した人は、ここからが買い場の到来です。今一気に投資して更に下がったら目も当てられませんから、相場を見ながら、5回10回と、2,3年に渡って資金を投入するのが良いと思っています。あるいは、今から毎月の積立投資を行うもの良いでしょう。

資産を引き上げるのは、その投資の目的が失われた時

私が唯一、「資産を引き上げる」タイミングだと思う時があります。それは、その投資をやっている目的というか意義が、皆無になった時です

たとえば私は、2007年から2008年にかけて、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドというお気に入りファンドに積み立て投資を行っていましたが、(インデックス投資という手法で資産を増やそうとしていた)、その後、実物不動産投資にシフトしたので、損切りして全額を引き上げました。

非常に良いファンドであっても、また良い手法で投資をしていても、その時点でインデックス投資やセゾンのファンドへの投資を行う意味がなくなったので、資金回収をしたという訳です。

もちろん、悪い投資信託を買ってしまったり、自分に全く合わない投資手法に手を出してしまったなと感じたら、やはりそれは引き上げのベストのタイミングとなるでしょう。

その投資に不安感が強ければ、間違っているかリスクの取り過ぎか

ところで今、いろいろな株や投資信託などに実際に投資をしていたとしたら、今の暴落に見える相場の状況にあって、どのように考えれば良いのでしょうか?

もしも不安感が強すぎるならば、それはリスクの取り過ぎですので、利確するなり損切りするなりして、ご自身の不安感や恐怖感がほとんど無くなるレベルまで、ポジションを解消すべきだと思います(=資金の引き上げですけどね)。

解消されたら、先に記した日経平均などの5年、あるいは10年チャートをいつも見て頂いて、今という瞬間が過去に比べて明らかに高い水準なのか安い順なのかを感覚的に理解する事が大事だと思います。

その上で、さすがにこれは安くなり過ぎだろうと思ったら投資をして、過去の高値水準に十分近いなと思ったら売却すれば良いだけの話です。

専門家の話しなどあてにできませんし、銀行員や証券マンの話などさらに輪をかけてあてになりませんから、長期的な視野で、恐怖を感じない程度でざっくりと投資の出入り口を見極めてやるしかありません。


 


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