80歳の父が、3000万円もの投資信託を買わされて嘆き

●投稿者:バモスさま(年代不明・男性)2016年8月

このコーナーで78歳の方が三菱UFJモルガン・スタンレー証券に騙された記事を見ましたが私の父(80歳)も、名古屋支店で、スリーピースという投資信託を3000万円、安全で年金のように配当を受け取れると聞いて購入しました。

確かに、毎月の配当はありますが、元本は、この1年7ヶ月で3割減ってしまいました。購入時、カバードコールの説明や、信託期限の説明など受けなかったと言っております。裁判を起こしても、巨大金融機関を相手に勝てないでしょうから・・・・・・

父は私に「
信用していたが、だまされた・・大事なお金を晩年に無くしてしまい。申し訳ない。 まさか、一流の三菱という冠企業がだますとは思っていなかった」「そういえば、三菱自動車も不祥事を懲りずに起こしているし、どこを信用したらいいのか」と嘆いております。

私、カバードコールについて勉強してみましたが、金融知識のそこそこある人間でも店頭で、1、2時間説明を受けても理解は無理だと思います。

私は、あっせんセンターも検討しましたが、直接、金融庁に文書で、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の違法なセールスを訴えたいと思っております。

本当は、こういうのは、集団訴訟が効果があると思っております。うちの、身内には、絶対、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を利用してはいけないと言っております。


 

回答:三菱UFJモルガンスタンレー証券の評判は最低ですね

ご連絡、ありがとうございました。明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)を、これ1つだけで3000万円も突っ込むとは、正気の沙汰ではありません。

三菱UFJモルガンスタンレー証券の投資信託の評判


3000万円で投資信託を買うこと自体は別に悪くもありませんが、そこまで多額の資金を投入する場合は、ご自身のリスク許容度をよく考えて、絶対に国際分散投資を行うべきです。

いくら投資は自己責任と言えども、どう考えてもこれ、金融のプロである三菱UFJモルガンスタンレー証券が己の利益しか考えていない典型的な事例です。お怒りはもっとも!



まず、スリーピースは最低最悪の運用成績

明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)をどう評価するかですが、2015年10月より、米国リートのみに投資できる、信託報酬わずか0.55%(税抜き)のSMT 米国REITインデックス・オープンが販売になったので、これと比べます。

SMTの投資信託は、スリーピースと違って、トリッキーな事は一切せず、素直に米国リートに分散投資しているだけのものです。期間は9か月と短いですが、全くと言ってよいほど、運用成績は互角です。

三菱UFJモルガンスタンレー証券が推奨した投資信託と、インデックスファンドの比較1


今度はもっと長期で見てみましょう。スリーピースの運用開始からの比較です。その当時は米国リートだけに投資するインデックスファンドが無かったので、米国を中心として日本以外の先進国に分散投資する、SMT グローバルREITインデックス・オープンと比較します。

(米国の投資比率が7割強なので、ほぼ米国リートインデックスファンドに近いと考えていただいて結構です。)

結果は、なんと3年間で20%もの超大差を付けられて、スリーピースが完敗しています。ハッキリ言って、こんな運用成績の投資信託は存在価値が皆無です。

世の中の投資信託がマトモかどうかは、同じ投資対象のインデックスファンドと比べてみると、一発で分かります。次項で書くように、コストが猛烈に安いインデックスファンドに大負けするような投資信託は、決して相手にしてはいけません。

三菱UFJモルガンスタンレー証券が推奨した投資信託と、インデックスファンドの比較2


なお、上記のスリーピースの基準価額は、毎月の分配を一切せず、全て再投資に回したものと仮定した数字です。この数字でこの負け様ですから、言い訳は全く効きません。

補足しますと、スリーピースはコールオプションの売りを取り入れたトレードもしています。米国リートの価格が上昇傾向にあるのに、コールオプションの売りをやると、利益限定の損失無限大の方向に基準価額を動かします。

⇒参考:オプション取引とは?


後述するような多額の分配金を出せば出すほど、基準価額は全く上昇する可能性は著しく低くなりますから、さらに年月が経過すると、インデックスファンドとの差が猛烈に広がって、後悔してもしきれないレベルになる可能性も大です。



最悪の成績なのに、インデックスファンドよりも超高コスト

では次に、そこまでひどい負けっぷりのスリーピースが、逆にどれだけ高コストなのかを見てみましょう。スリーピースの運用期間、5年間で比べます(ここでは税込みの数字です)。

購入手数料 信託報酬 5年トータル 金額にして 減る元本
スリーピース 3.24% 1.8274% 12.377% 2629万 371万
SMT 米国REITインデックス・オープン ゼロ 0.594% 2.97% 2911万 9万
SMT グローバルREITインデックス・オープン ゼロ 0.594% 2.97% 2911万 9万

見て驚くと思います。バモス様のように3000万円を購入した場合、スリーピースの場合は運用結果がプラスでもマイナスでもなかった場合でも、なんと5年で元本が371万円も消え失せるのです。(このお金は、全て金融機関が受け取ります)

それに対して低コストのインデックスファンドは、たった9万円です。スリーピースがインデックスファンドに勝利するには、このコスト差を解消して、その上でなおかつ上回らないといけない訳ですから、よほどの天才運用者でもない限り、無理なゲームと言えます。

また、世間では、金を払ったのにショボいサービスの事をボッタクリと呼びます。まさにスリーピースはボッタクリ投資信託の代表と言えましょう。



「毎月の分配があるでしょ」と言われたら

SMT 米国REITインデックス・オープンは、分配金再投資型の投資信託です。三菱UFJモルガンスタンレー証券からすれば「分配金を受け取れなければ、意味ありませんよね」と言いかねませんね。

しかし、今やSBI証券の投資信託・定期売却サービスを使えば、SBI証券で取り扱うあらゆる投資信託を、全て自作の毎月分配型投資信託に変えることができます。

そもそも、スリーピースの毎月の分配が、クレイジーなのです。「分配金を受け取った場合のトータルな利益はプラスですよね」と言われたとしても、猛烈に分配してその分、基準価額が下がってしまったら、意味がありません。

分配金を全て生活費や遊びに使っていたら、分配後の基準価額分の資金しか残らない訳で、資産を食い潰すスピードは月ロケット並みの早さです。

じゃあ資産を食い潰さないようにしようと考えたら、受け取った分配金の大半を貯金しなくてはならず、上の項で見たように、猛烈な高コストを支払って自分のお金を口座から引き出して、再び別の口座にしまい込むようなことになって、意味不明の行動になります。

年金のように配当を受け取れるなど、「ふざけるな馬鹿者!」と言いたくもなります。

分配金を受け取るごとに、基準価額が綺麗な右肩下がりで下がってゆくファンドなど、資産を食い潰す以外の何の役目もありません。それだったら良質のインデックスファンドを買って、過剰分配にならないように少なめに解約金額を設定して、末永く資金を取り崩す工夫をすべきでしょう。

下記は、スリーピースに組み込まれている米国リートの配当利回りです。

米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)の投資先リートの配当利回り


それに対してスリーピースの、投資信託としての分配金利回りは、25%にも達する数字になっています。分配金利回りと配当利回りは全く違うという事が分かっていれば、絶対に騙されることはないのですが、証券会社もこのカラクリを説明しないですからね。

米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)の分配金利回り


もしもSBI証券の投資信託定期売却サービスを使う時は、リートの配当利回りの4%以内を毎月受け取るように設定すれば、理屈上は世代が変わっても永遠に運用できます。

もちろん、毎月の分配金は24%?4%に落ちますから、極端に金額も減ります。しかしその数字こそ「マトモ」なのです。多額の分配金をもらいたいという欲求が高まると、欲に目がくらみ、かならず投資では失敗しますから十分に注意しましょう。

(そして三菱UFJモルガンスタンレー証券のような、人間の心を持っていない証券会社は、必ずそこに付け入って来るのです。)



速攻で解約したうえで、次の対応をしましょう

以上、三菱UFJモルガンスタンレー証券の売りつける投資信託の酷さについて、解説してまいりました。このような投資信託は、損してでも直ちに解約が、正しい道です。

ダメな投資家はここから「損を取り戻そう」と考えます。そうするとスリーピースよりも更にリスクの高い、素人ではどうにも手なずけられないさらに酷い投資信託や金融商品の「お世話」になる事になって、それこそ金銭的に破滅しかねません。

リスクのある運用は避けたい場合は、姉妹サイト定期預金の鬼をご覧いただいて、より金利の高い定期預金にて、100%安全な運用を心掛けましょう。

もしも投資信託で安定第一の運用を志向するならば、別途ご相談ください。また、三菱UFJモルガンスタンレー証券に苦情を言っても、まず相手にされないはずです。金融庁に手紙を出すぐらいが、ちょうど良いかもしれません。

今後は対面式の金融機関で、何か金融サービスを受ける際には、録音用のレコーダーを持参して、密かに記録を取る事をおススメします。

⇒参考:三菱UFJモルガンスタンレー証券等で数千万円購入した毎月分配型投資信託の解約に悩む



 

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