悠々債券のモーニングスターレーティングを信用使っ投資信託を買ってしまった人からの相談

悠々債券のモーニングスターレートを信用してしまった

●投稿者:コアラさん(年代不明・男性)2014年9月

普段はETFをメインにしているのですが、債券はこれ一本で債券分散投資ができると謳っているフィデリティ投信のフィデリティ・ストラテジックインカムファンドBコース(愛称:悠々債券)を購入したのですが、ETFと比べると手数料と信託報酬が高くこれで買ってよかったのかな?と考えているところです。

モーニングスターでの評価は高いですが、実際のところどうなのでしょうか? ぜひレビューをお願いします。

回答:悠々債券は、大した投資信託ではない(というかクズ)

コアラさん。こんにちは。お問い合わせ有難うございます。

フィデリティ投信の「悠々債券フィデリティ・ストラテジックインカムファンドBコース(悠々債券)」を購入したのだけども、本当に良かったのか自信が無いという事ですよね。

おっしゃる通り、購入手数料や信託報酬が高い場合は基本的に購入の価値無しと判断されて問題ありません




世の中には、多少信託報酬が高いけども報酬に見合った非常に高い運用パフォーマンスを叩き出している投資信託も少なからず存在します。

ですが、ほとんどの投資信託が高いコストの割に低コストで良質なインデックス運用型の投資信託に惨敗している現状を考えると、高コストの投資信託にはとりあえず近づかない方針でも問題ありません


 



本質的なリスクまで知った上で、投資信託を買いたいですね

さて、コアラさんの問い合わせ文章を読んだ最初の印象なのですが、「中身は良く分かっていないけど、モーニングスターのレーティングが高いから良い投資信託だろう」と自分自身を納得させておられるのかな?と感じました。

特にモーニングスターのレーティングを過度に信じてはいけないという点は重要です。言い換えると、評価が高いとの理由で投資判断をするのはNGです。

コラム「モーニングスターの評価で投資信託を買ってはならない」でも詳細の説明をさせて頂いておりますが、あくまで評価結果は参考程度に留めるべきです。

モーニングスターの評価結果を過度に信じると、中身が非常にリスキーな事を知らずに(若しくは、あまり理解していないにも関わらず)投資をしてしまう恐れがあります。

今回も、このシチュエーションに近いかと思います。何となく中身が良く分からない、直観的に変だと感じてしまっているのに高評価である事が不安を掻き消している状態ですよね。

投資の基本原則は、「シンプルで自分が理解できる」対象に投資を行う事です。今回のように不安を感じているという事は、理解をしていない事の裏返しでもあります。だとしたら、投資から撤退する判断をするべきだと思います。

では、実際の所「フィデリティ・ストラテジックインカムファンドBコース(悠々債券)」はどうなの?という事ですが結論から申し上げると、投資する価値無しです。

為替ヘッジ有の「フィデリティ・ストラテジックインカムファンドAコース(悠々債券の口コミ)」の記事を参考にご覧ください。Bコースは為替ヘッジが無いだけですから同一の解釈で問題ありません。

簡潔に述べさせていただくと、フィデリティ・ストラテジックインカムファンド(悠々債券)は4割もの資産をハイイールド債券に投資しております。このようにジャンク債に投資している対象を管理人はお勧め致しません。

複合ベンチマークも設定していますが、ベンチマークにも惨敗しているため、アクティブ運用の価値すらありません。 そもそも複合ベンチマークですから、正直言うと他の投資信託と比較する事が非常に難しい状況です。

ですが本サイトでは、理解不能で無意味なリスクを取らない(知らないうちに取らされない)良質な対象に投資する事が投資の王道と考えています。

そのような思考で投資対象を考えると、債券は基本的に先進国だけで良いと思っています。ですから管理人は、先進国全体に分散投資を行っているインデックス運用の「外国債券インデックスe」を選んで、1年間と3年間で運用成績を比較してみました。






フィデリティ・ストラテジックインカムファンドの方が、3年間で4.9%ほどインデックス運用型の投資信託を凌駕しています。(1年では0.56%、外国債券インデックスeが勝利)

ですが、購入手数料(簡潔に3%としましょう。)を加味すると、3年間の運用成績では2%の差になります。それに、上記のモーニングスターの悠々債券の数字は、分配金を再投資する前提で、かつ、その際に諸手数料を一切除去しないというあり得ない設定になっています。

そう考えると、実質的には2%の差は逆転している可能性もありますよね。

そして、たった2%の差になるかもしれない運用成績を得るために、資産の40%を「踏み倒すような相手に貸し出す投資信託」を選びますか?とう事になるかと思います。

管理人は、そのような対象に投資する事を絶対にお勧めしません。投資というのは、利益を追求する前にリスクを限りなくコントロールする事が重要です。

本来、投資を安定的な運用にするための債券で、ほとんど株式並みの極めて大きな値動きをするハイイールド債券や新興国債券が入っているだけで、リスク以前にコンセプトそのものが頓珍漢です。

(これらの資産クラスは、期待リターンが大きくないにもかかわらず、有事の際は株式並みにとんでもなく価格変動します)

そのような基本的な原則を考えると、儲かりそうだという欲望のために、過度なリスクを冒すべきでは無いと考えています



というか、セゾン投信と比較して一発了解

フィデリティ・ストラテジックインカムファンド(悠々債券)って、先進国の債券に半分、そして株式並みに変動する可能性のあるハイイールド債券と新興国債券に半分投資してます。

それは販売用資料を見ると、「安定性を追求しつつ成長性も追求」する目的ですよね?

てことは、債券と株式を半分ずつ保有して全世界に分散投資する、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと比べてみたらどうなるんだ??と思い立ち、下記参照。




悠々債券のヘボさぶりに、呆れてしまいますね。分配金を諸経費控除せずに投資したことにしても、とんでもなく差がついています。セゾンの圧勝。

これでセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのほうが信託報酬は半分以下で申し込み手数料もゼロなんですから、経費を考えたらさらに完璧な勝利

モーニングスターの評価が、いかに表面的なものなのかが分かりますね。投資信託は

・とてつもなくきれいな販売資料
・気持ちよく聞こえる耳障りの良い運用理念(のようなもの)
・ときおり今回のようなモーニングスターなどのレーティング


などなどがあると、コロッと誤魔化されてしまいますが、低コストのインデックスファンドと比較して、さらにベンチマークと比較してみたら、一発でマトモなファンドなのかが分かります。

インデックスファンドに成績が負けていて、ベンチマークにも負けているアクティブ投資信託は、全てクズです。

ぜひ次回からは、そのような視点で様々な投資信託をご覧になって頂ければと思います。



 

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