みずほ証券が投資信託を買わせるために何度も電話してきて不安

●投稿者:ゆりやんさま(50代・女性)2017年12月

よろしくお願い致します。50代、パート主婦です。習い事の先生の紹介でみずほ証券で、少額ですが投資を始めました。しばらくすると、「キャピタル世界株式ファンド」にすべて変えた方がよいとの事、私の持分全て変更しました。

手数料が高くないですか?と質問したのですが、色々説明されました。よくわからない者がすべきではなかったと思うのですが、どのタイミングで、どういうふうに営業の方へ話をもっていってよいのか、わからず、不安になっています。




最近、みずほ証券より、新興国ハイクオリティ成長株ファンドが出たので、ぜひ買うべきと、何度も電話がきますが、ネットなどで調べても情報がすくなく、電話に出ないようにしている状態です。

自分自身の判断力のなさを反省します。今のキャピタルの方も、どうしたものか、不安しかなく。ご指導いただければ幸いです。 どうぞよろしくお願い致します。



 

回答:推奨された投資信託は投資に値せず、まずは学ぶことが先決

ゆりあんさま、この度は当サイトにご質問頂きまして、ありがとうございました。今回のご質問は、今年頂いた別の人からの質問「新生銀行から勧誘された投資信託がボッタクリか心配です」とほとんど同じです。

そこで回答した内容と、以下の項は一字一句同じですから、再掲載します。まずはお読みください。金融機関の名称の部分だけ、みずほ証券に変更しています。


まず大前提、なぜ理解してから買わないのでしょうか?(この項が同じ文章)


ご質問を拝見して、「ああ、金融機関からよくやられる典型事例だな」というのが第一印象です。

まず真っ先に申し上げておきたいのは、なぜそのように投資を適当にやってしまうのか、という事です。投資というのは自分の頭で考える行為です。他人に勧められてやるものではありません。ましてや、よく分からないまま購入するというのは、絶対にやってはならない行動です。

近所のスーパーによく分からない食材が売っていたとしても、それを買って健康を害したりすることはありませんが、よく分からない金融商品を買ってメンタルを害する事は日常茶飯事です。

しかも、よく分からない食品を買ってもたかが数百円レベルの損害で済みますが、投資信託などは数十万数百万単位で買ってしまう人が多く、その損害たるや凄いものがあります。

だいいち、分からないものにそれだけの金銭を突っ込む行為がいかに「変」な事か、なぜ皆さんそれが分からないのか、当サイト管理人としては実に摩訶不思議な事だと思っています。

投資信託は国内に4000本~5000本くらいあります。その中で、○○さまにふさわしいものをみずほ証券がいきなり10本(今回は2本)選び出すなど、全くあり得ません。金融機関がどのような投資信託を推奨して来るかは、以前以下の2つの銀行に潜入取材したことがあるので、お読みになって下さい。

三菱UFJ銀行に投資信託の相談をした体験
みずほ銀行に投資信託(NISA)の相談に行った体験


要は、「金融機関が儲かって美味しい」投資信託を買わせようとするという構造が分からないと、永久にそのような投資信託選びをしてしまうのです。後ほど紹介する本を中古で買って読んでみると、理解できると思います。買った人間が儲かろうか損しようが、彼らは知った事ではないのです。



みずほ証券から推奨された投資信託をチェックしてみよう


ではここから、みずほ証券が強く推奨してきた投資信託をチェックしてみます。キャピタル世界株式ファンドは、既に当サイトで評価を下していますので、そちらのページをよくご覧ください。全く投資するに値しないものですから、利益が出ているのであれば(あるいは損切りであったとしても)、直ちに売却です。

では、もう1つの新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界(新興国))はどうでしょうか。今回、それをチェックして完全に呆れました。そこまで強く推奨してくるのは、あなたをカモとしか考えていない事の証拠だと思います。

今回みずほ証券が勧めてきたものは、アクティブ運用の投資信託です。となると、市場の平均的な数値に対して、長期的にそれを上回る運用成績が出ないと、投資した意味が無いことになります。アクティブ投資信託は、何もしなくても非常に高コストなので、好成績でないと意味が無いのです。

では、新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界(新興国))の過去の運用成績はどうかというと、結果はこうです。・・・なんと、まだ運用が始まっていないのです。

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界(新興国))の運用実績


過半数を優に上回る大多数のアクティブ投資信託は、市場平均を下回る運用成績しか残せていないのが、運用業界の事実です。それならばせめて、過去に長期間優秀な成績を収めた投資信託を選ぶしか、アクティブ投資信託を選ぶ方法はありません。

それなのに、全く実績の無いものを強く推奨してくるなどと言う行為は、極めて不適切だと言わざるを得ません。証券会社として、あるいは営業担当者として、全く信用できません。久しぶりに、かなり酷い事例を見てしまった気分です。

ちなみにこれを売りつけると、みずほ証券は販売手数料として3%と、毎年の信託報酬として1.7%という、非常に高額なお金を(何も考えない)投資家から濡れ手に粟状態で手にすることができます。

仮に1000万円投資する人がいたら、初年度に一瞬で47万円ゲットです。金融機関としては、これは本当に美味しい収入なのです。しかも売れば売るほど、売った人間の評価が高まるのですから、売らずにはいられません。買い手の事情など、知った事ではないのです。

ちなみに、投資家が見せられる情報は、以下の販売資料だと思います。こんなものは、「ああそうですか、以上!」でおしまいです。投資するのに何の役にも立ちません。そんな誰でも分かるような事実は世界中の投資家が知った上で、新興国の投資は成り立っているのですから。
https://www.mizuho-sc.com/ap/product/toushin/pdf/info20171113.pdf


途中、このような過去の運用成績のような比較表が載っていますね。もしかしたら、このように「普通よりも凄い成績が期待できる」と言ってきているかもしれません。

新興国の株価の推移


だったら、その「凄い運用成績」の部分である、MSCI エマージング・マーケット・クオリティ・インデックス(配当込み、米ドルベース)を 運用目標=ベンチマークにするならば、まだ話は理解できます。

しかし本投資信託には、投資家がファンドの運用成績の良し悪しを後日判断できるベンチマークが設定されていません。しかもこのような文字まで付けられている始末です。




だったらこんなもの見せるなよ!」と言いたくなります。アクティブ運用の投資信託は、いつもこのようなまやかしまみれのパターンが多いですから、本当に注意してください。というか、とにかく実績ゼロのアクティブ投資信託など、絶対に買ってはなりません。



ところで、なぜ投資信託を買おうと思うのでしょうか?


さて、みずほ証券の勧めてくる投資信託など買うに値しない評価であり、こんなものを推奨して来るような金融機関とは縁切りするのが筋なのですが、それはそうと、大変不思議なのが、ゆりあんさまは何の目的で投資信託を買ったのか、という点です。

いくらみずほ証券が酷いとしても、不誠実極まりないというだけであり、法律に反している訳ではありません。投資は明確な詐欺以外、全て自己責任の世界です。いくらみずほ証券にボッタクリレベルの投資信託を買わされようと、全てゆりあんさまの責任になります。

となると、今回の2つの投資信託に対してご自身で判断できない人が、投資をする資格があるのか、という疑問符が付きます。私の勝手な想像ですが、ゆりあんさまは投資は時期尚早だと思います。

投資信託の勉強


貯金などはまるで勉強しなくても、損する人などいません。しかし投資は全く別物です。不勉強な人は、ほぼ確実に長期的には損してオワリです。従って、今保有している投資信託などはただちに全て売却して、まずはいくつかの書籍を読んで頂いて、とにかく学んでください。

もしも(理由が何であれ)売却することさえできないという事ならば、全く投資する資格や能力など無いと思っていただいて、諦めてもらうしかないでしょう。

(なお、投資信託の売却に、本来理由など要りません。しつこく聞かれても、「投資は私には合わないと判断しました」以外の回答はしてななりません。余計な説明をすればするほど、不勉強な人には付け入る隙がますます増えてしまいます。)

投資信託を深く考えずにただ漫然と買ってしまった人には、「ではいつ売るのか?」という究極の悩みまでもがのしかかってきます。自分で判断できない人は、それこそみずほ証券のような所の質が高いとは思えない担当者に相談して、一生カモられることになるのです。

ちなみに、少し前に岡三オンライン証券に取材に行った時、元々顧客にアクティブ運用の投資信託を売っていた元営業担当者は、「アクティブファンドで儲かっている人はほとんどいません」とハッキリと教えてくれました。

要は、たまたま儲かっても、そもそも投資の事を知らないので次回以降は損してしまって、「上手く行ってトントンですね」という事のようです。

今後、投資信託を購入する場合は、どんな目的でどのくらいのリターンを得たいのか、そしてまた、ご自身に合う方法なのか、そもそも理解できる内容なのかなど、ある程度分かっておかなければなりません。まずは投資してしまった資金を現金化たうえで、じっくりと考えるのが良いと思います。

なお、投資信託を学ぶ最初の一歩としては、この本は最低限読んでください。ちょうど今回のような事例があった後では、より理解が深まるはずです。


新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信


 
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