複数口座の全体の利回り、運用状況を把握する適切な方法はありますか?

●投稿者:名無しのこうじさま(年代不明・男性)2018年2月

いつも拝見させていただいております。約10年前から企業型確定年金拠出を強制的に運用させられるようになっていたのですが、 昨今遅ればせながら、インデックス積立投資について1から勉強しております。

今般、つみたてNISAの開始に伴って、DC以外の積立投資を実践するべく 投資方針を整理しています。以下にザックリとした考え方を記載しますと

■投資方針  

・長期国債分散投資を前提に、設定したアセットアロケーションを順守できるように、適宜リバランスを行いながらリスク許容度を順守する。  
・原則バイ&ホールド。リバランスもノーセルリバランスを念頭に行う。  
・DC、積立NISA等の非課税口座での税制メリットを享受できるように、リスク資産の配分を設定する。



この考え方の基、資産管理方法を研究しているのですが、 つみたてNISA・DC・一般口座と複数の証券口座で資産運用した場合の全体の利回りをどのように把握したらよいのか分かりません。

方針にもある通り、DC・積立NISAの税制メリットを最大化させようとすると 上記口座でリスクの大きい株式で運用することになりますので、口座単体でのリスク・リターンは大きくなると思われます。

常に全体での運用状況を把握する適切な方法があれば、ご教示いただけますと幸甚です。よろしくお願いいたします。



 

回答:エクセルで全資産の利回り管理が簡単にできます

ご質問ありがとうございます。最近は選ぶのに悩むくらいのネット証券がありますし、企業型確定年金拠出・NISA及びつみたてNISAなど、運用に関しても投資の幅が広がっていますね!

今回の件、エクセルを使えば、複数口座の利回りを把握できます。具体的な事例でご説明しますので、以下、ご覧いただければと思います。



複数口座で、常に全体での運用状況を把握する適切な方法


ここでは、SBI証券での個別株の投資、同じくSBI証券で夫婦のNISA口座を運用、その他に企業型確定年金と、妻の個人型確定拠出年金と、合計で5つの口座で運用している事例でご説明しましょう。

これらの複数口座での利回りを把握したいのであれば、エクセルが一番簡単です。(ほかにサービスがあるのかもしれませんが、エクセルでも非常に簡単なので、エクセルを利用します。)

下記のように、複数口座の投資金額・利益金額をエクセルに打ち込んで、総投資金額と総利益から全体の利回りを自動で計算すれば良いだけです。

エクセルを使った利回り管理方法


月1回、各証券口座から情報を調べて、手入力でエクセルに打ち込んで、総利回りを把握する程度であれば、負担は小さいので十分に活用できると思います。長期の運用なのですから、日々の利回りに一喜一憂するべきでないですし、多くても月1回程度のチェックで良いのではないでしょうか。

それでは、具体的な作業について解説します。



ステップ1:各資産の投資金額と利益額をエクセルに書き込む


まずは、SBI証券に保有している個別株とNISAの資産を整理してみます。エクセルの黄色セル以外の場所は、エクセル上で計算させています。 特定口座と夫婦のNISA口座です。




・アスクルの保有株数:700
・アスクルの取得単価:3,217円
・アスクルの投資金額:保有株数×取得単価=700×3,217=2,251,900円
・アスクルの損益:194,600円
・アスクルの利回り:アスクルの損益÷アスクルの投資金額×100=194,600÷2,251,900×100=8.6%


※ デザインワンについても、同様に計算します。


投資信託のひふみプラスの保有口数:858,248口
・投資信託のひふみプラスの取得単価:25,643円
・ひふみプラスの投資金額:保有口数÷10,000口×取得単価=858,248÷10,000×25,643=2,200,033円
・投資信託のひふみプラスの損益:1,258,363円
・投資信託のひふみプラスの利回り:損益÷投資金額×100=1,258,363÷2,200,033×100=57.2%


※ 家族のNISAで保有するひふみプラスも同様に計算します。


以上をエクセルに記入すると、以下のような形になります。

エクセルを使った利回り管理方法


続いて、企業型・個人型の確定拠出年金をエクセルに打ち込みましょう。 下記の上段の図は企業型、下段は個人型DCの損益等です。

・企業型DCの投資金額(拠出金累計):2,908,800円
・企業型DCの損益:1,471,802円
・企業型DCの利回り:損益÷投資金額×100=1,471,802÷2,908,800×100=50.6%


※個人型確定拠出年金も同様に計算します。




証券口座の資産、確定拠出年金の資産、NISA口座の資産状況が、下記のように整理できます。

エクセルを使った利回り管理方法



ステップ2:総投資金額と利益額からリターンを求める


最後に、全資産のリターンを求めましょう。

・全資産の投資金額の合計: 2,251,900円+536,000円+2,200,033円+2,908,800円+1,280,000円+2,200,017円=11,376,750円

・全資産の損益の合計: 194,600円-38,400円+1,258,363円+1,471,802円+113,829円+1,199,994円=4,200,188円

・全資産の利回り=全資産の損益の合計÷全資産の投資金額の合計×100 =4,200,188円÷11,376,750円×100=36.9%


エクセルを使った利回り管理方法


これで、全体の資産状況の把握ができた事になります。どの資産が利回り全体に良い影響を与えているのか、あるいはどの口座の利回りが全体の足を引っ張っているのか、などなどが一目で分かりますよね。今後この管理事例を参考にして頂いて、より良い投資ライフを送っていただければと思います。


 
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