分配型投資信託にはメリットの方が多いというご意見に対する反論

毎月分配型投信(のメリット)を全く理解しておられない

●投稿者:Y(年代不明・男性)2014年9月

大変よく勉強されているようですが、1つだけ勘違いされてます。「10年で5000円近い基準価額の低下。50%もの損失が発生中!」という表現がありますが、投資金額が半分になって大損したように思われてますが違います。

ワリートですと8885円分配金を受け取っているので現在の基準価額4571円で計算しますと、約35%もの利益が発生しています。毎月分配型投資信託の事を全く理解しておられないと思われます。もう少し勉強する事をお勧めします。

僕のHPの毎月分配型投資信託が大嫌いな人達のコーナーに載せさせて頂きます。

ワリートは06年から07年にかけてはグイグイと力強く上昇し、3年で約2倍になっています。
インデックス投信ではあり得ない好成績ですね

やたらと基準価額が下がっている事を強調されてますが、リーマンショック以前に設定されたファンドは下がってて当たり前。滅多にない特殊な事なのですから。一度リーマンショック後から現在までの成績を調べてみる事をお勧めします。

それなのに基準価格の高い低いはどちらがいいの?という質問には関係ないと答えてい? FL7=b$7$F$^$9$M!#KM$O%i%j!(
管理人注:文字化けの部分について、質問者様にメールの再送信をお願いしておりましたが結局返信なし)

5年間持っていて売りました。保有コストのかかる投信は、トレンドに応じた中期投資に向いているからです。命の次に大事なものをほったらかしにするなんてありえません。

投資金額200万円、端数切り捨てで売った時の金額188万円、税引き受取分配金181万円でした。売った時に12万円しか減ってないのに、181万円も受け取っている。

言い換えれば、12万投資して5年後に181万になったと言えます。5年で15倍、これもインデックス投信ではあり得ない事ですね。

アクティブ投資家の間で有名な常にインデックス投信を上回っているあのファンドは、ここ4年半で5倍になりました。もう少し目を開いて向上心を持つ事をお勧めします。

回答:どう逆立ちしても、毎月分配型のほうがメリット無し

ご質問、ありがとうございました。「僕のHPの毎月分配型投資信託が大嫌いな人達のコーナー」に掲載いただけるとの事で、感謝に堪えません。


 



ワールドリートオープンは利益を取り損ねている

さて、Yさんの御投稿内容をご確認させて頂き、ぜひとも勉強させて頂きたいと強く思っています。さっそくですが、内容を確認させて頂きますね。

>>「10年で5000円近い基準価額の低下。50%もの損失が発生中!」という
>>表現がありますが、投資金額が半分になって大損したように思われてますが
>>違います。ワリートですと8885円分配金を受け取っているので現在の基準
>>価額4571円で計算しますと、約35%もの利益が発生しています。



上記の「ワリート」とは、ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の事で、ご指摘の箇所は、「ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の評価」の事ですね?




上記のようにモーニングスターにて、過去10年間の分配金込みとの基準価額と、分配金再投資の基準価額を、併せて掲載いたします。

10年前の基準価格10637円から、現時点の分配金込み(受取)の基準価額13450円を見ると、資産が約26%の増加になっています。Yさんのおっしゃるような、35%の利益増加にはなっておりませんでした。

なお分配金を払わずに再分配した場合は、17776円になりますね。こちらの場合は、67%の資産増加となります。

確かに「単純に50%の損失との表現」は、物事の一面だけをとらえており、反省致します。 正確には、41%(67%-26%)の利益を取り損ねた、との表現になろうかと思います。以後、注意して記事を作成しようかと思います。ご指摘ありがとうございます。



ワールドリートオープンは、市場インデックスに負けている

>>ワリートは06年から07年にかけてはグイグイと力強く上昇し、3年で
>>約2倍になっています。インデックス投信ではあり得ない好成績ですね。


さきほどのワールド・リート・オープンのチャートを確認致しますと、2005年~2007年にかけて、確かに約2倍になっていますね。

それに対して、野村證券が算出している「S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)」で確認してみましょう。

インデックス運用の投資信託は、ベンチマークとほぼ同等の動きをします。ですから、ベンチマーク自体と比較すれば良いですね。

なお、インデックス投資信託自体の歴史浅いために、設立10年の投資信託をお見せする事が出来ません。やっさんが10年前に投資信託を購入するとしたら、インデックスファンドを買う事は難しく、やむを得ない選択肢としてワールドリートオープンなどのアクティブファンドを購入なさる事はあり得ると思います。

それでは、もう一度、ワールド・リート・オープン(毎月決算型)のチャートと比べてみましょう。

●市場インデックスのチャート




●ワールドリートオープンのチャート




ざっくりと比較してみましょう。

・ワールド・リート・オープン(毎月決算型):
  2005年頭(約10,000円)⇒2007年頭(約20,000円)と、約2倍

・S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース):
  2004年9月(約200)⇒2007年頭?(約450)に、約2.2倍


もう一つ、リーマンショック後の最低価格から、現在までを比較しましょう。

・ワールド・リート・オープン(毎月決算型):
  2009年2末(約5,774円)⇒2014年8月末(約17,776円)に、約3倍

・S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース):          2009年(約100)⇒2014年9月(約450)に、約4.5倍


インデックス投信であっても、十分に良い成績ですね。インデックス投資ではありえないとおっしゃっていますが、どう見てもインデックス投資のほうが良好な成績です。(これについては後ほどもう一度書きます)



リターンの計算が、良く分かりませんでした

>>投資金額200万円、端数切り捨てで売った時の金額188万円、税引き受取
>>分配金181万円でした。売った時に12万円しか減ってないのに、181万円も
>>受け取っている。 言い換えれば、12万投資して5年後に181万になったと
>>言えます。 5年で15倍、これもインデックス投信ではあり得ない事ですね。


確かに、5年で15倍変化をするような事はインデックス投資では不可能ですね。そもそも市場平均を目指す運用スタイルですから、もともとそのようなリターンは全く望んでいません。

なお上記Yさんの計算過程には大きな間違いありますから、ここでご指摘させて頂きますね。

投資金額:200万円
最終的な利益(売却+受け取り分配金):369万円
【売却金額:188万円(課税状況は不明)、受取分配金:181万円(税引き後)】


まず、資産は約84%増加しましたね。5年間の投資で資産を84%も増やされた(約1.8倍)のは、素晴らしいと思います。おめでとうございます。

本件、「言い換えれば、12万投資して5年後に181万になったと言えます。」がどうにも理解が難しく、しばらくうなされておりましたが、やはりどう考えても「言い換える」事はできません。

5年で15倍ではなく、5年で1.8倍に増えたというのが正確な表現です。

5年で1.8倍程度であれば、インデックス投信でも十分に達成可能です。ご記入の投資信託が何か分かりませんから、話の流れ的に国際REITのインデックス型投資信託で確認してみましょう。採用した投信信託は「SMT グローバルREITインデックス」になります。




上記のように、5年間で投資信託の価格は5876円から12974円に順調に増加しています。この場合、インデックスファンドの資産は、約120%増加しました。

つまり、5年間で約2.2倍になったと言う事ですね。ワールドリートオープンが1.8倍に増えたことで良しとせず、インデックス運用を勉強なさって、柔軟に取り入れていたならば、1.8倍どころか2.2倍にする事が可能だったという事です



別に、アクティブファンドであっても全然OKです

ところで管理人は、アクティブファンドを否定するつもりは毛頭ありません。投資信託という狭い範囲内でも、価値のあるアクティブファンドは確かに存在しますので、そういうものであればコストを上回るリターンを上げているのですから、良いと思います。

ただし問題は、そのようなアクティブファンドは、事前には見分けがつかないという事です。現物株取引において四季報を読み漁って、今後上がりそうな株を予測するのに比べ、アクティブファンドの優劣ははるかに判別しにくいです。

もしもYさんがワールドリートオープンを、事前に上がるファンドだと予測して購入しているのであれば、それはとてもすごい事だと思いますが、年単位で見ると市場平均を上回る成績を残せるアクティブファンドは4割しかありません。

翌年、さらに翌年と連続して市場平均に勝てるファンドは、投資信託4000本の中で、ごく一握りになるでありましょう。

そこを予測することなど、一般市民にとってはとてつもなく困難で、投資の世界のチョモランマであると言っても良いかと思います。

(Yさんが、「私はそれを予測できる」とおっしゃるならそれはそれでなにも問題ありませんし、私はそれは、純粋にすごい事だと思います)

現実的に、ワールドリートオープンはSMT グローバルREITインデックスに負けていますし(下記は3年チャート)、5年で見ても2%負けています。(5年チャートはモーニングスターで出てこないので、数値のみで表現)

これのどこが、優秀と言えるのでしょうか?



毎月の分配金が欲しい気持ちも理解できる

当サイトは毎月分配型投信について否定的な見解ではございますが、分配金が欲しいという思いを否定するものではありません。

私だって毎月配当金のようなお金が入ってくるならば、これほど心強いものは他には無いのではないか?と思います。

ただ、管理人も一時期は毎月分配型投信を研究しましたが、どう考えても理屈に合わない代物なので、そのまま受け入れることはできないと思いました。

その結果、私は不動産投資を研究して、家賃収入を分配金代わりにすることにして、実際に実践しています。今のところ上手くいっていますが、本当に成功するかどうかは10年20年後に判定しないと、ハッキリしません。

また、投資信託においては、インデックス投資はとんでもなく退屈だという点、それと、下落相場で指をくわえて待っているのが嫌だという気持ちから、NISA口座以外は、外貨FXと株式投機(デイトレ・スイングトレード)を目指しています。

しかしながらその結果、アベノミクス相場以降の運用成績などは、インデックス投資に比べるととてつもなく悪く、どれだけ負けているのか計算する気も起きず、どう考えてもアホだな、という状況です。

毎月分配型投信のデメリットについては、毎月分配型投資信託がダメな理由で書いた通りです。それらは単純な理屈ですし、原理原則に照らし合わせて、それ以外の解釈などしようもない事実です。

そんな非合理的なファンドを採用するのではなくて、カモにならない分配金のもらい方を参考にしていただいて、無理のない範囲、配当の範囲内で分配金を出すETFに投資なさるか、SBI証券の投資信託・定期売却サービスを使って、ご自身の手でファンドを取り崩せば良いのではないかと思います。


 

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