保有している資産のアセットアロケーションを知りたい

●投稿者:LIさま(年代不明・女性)2014年10月

こちらのQ&Aコーナーに質問してくださった、沢山の分配型投信を買わされてしまった相談者様から、追加のご質問です。(保有する投信は上記リンクで参照の事)

実は、相当数の日本株も保有していて、それらからの配当金も入ってきます。ただし、リスクの取り過ぎのような気もしますし、もうちょっと外貨建て資産も増やしたほうが良いような気もします。

分配金や株の配当金を得るのが第一の目的ではないので(ただしある程度必要)、今の状態から、インデックス運用に切り替えていきたいと思いますが、どのようにすれば良いでしょうか


とのご質問をメールにてお伺いしております。ちなみにこの方、当サイトをご覧になっている一般の方々と全く異なる点が有って、ポートフォリオ全体で、金融資産が約10億円も有ります。

回答:アセットアロケーションを出すと、モヤモヤが晴れてくる

LIさま、追加のご質問、ありがとうございました。金融資産が10億円ある資産家であるとの認識の下、回答差し上げたいと思います。

基本、資産家であっても貧乏にあえぐ人であっても、アセットアロケーション自体は数字の集合体であって、それ以上でもそれ以下でもありません。

ご自身はどの程度リスク耐性があるのかによって、各人のアセットアロケーションは非常に大きく変わってくるのです。

とりあえず、まずは現状認識としまして、現在のアセットアロケーションを見てまいりましょうか。


 



マネックスビジョンを使ってみましょう

ご自身の資産一覧表(ポートフォリオ)を作成したら、それを元にしてアセットアロケーションを作成します。

ここで問題なのは、アセットアロケーション簡単に入力できて、リスクとリターンなども計算してくれて、今後の見通しなども示してくれるツールです。

無料で入力できるツールはいくつかあるのですが、ハイイールド債券や新興国債券に対応していなかったり、難解すぎて理解が難しかったりします。

その中で、投資の初心者の方(というかベテラン)にも非常に分かりやすいツールとして、マネックスビジョンと言うのがあります。

マネックス証券にログイン後、下記のような投資情報コンテンツの中に、マネックスビジョンが出てきます。




マネックス証券に口座開設をすると、無料で使う事が出来ますので、ぜひこのツールは資産状況の確認の際に使うようにしてください。

マネックス証券の口座開設リンク
ちなみに当サイトから口座開設すると、現金2000円がもらえます・笑



マネックスビジョンでアセットアロケーションを確認

さて、管理人のマネックス証券の口座を使って、マネックスビジョンにデータを入力し、アセットアロケーションを完成させてみたのが、下記の図になります。

マネックス証券で日本株や投資信託を保有していると、その部分はマネックスビジョンが自動計算してくれて非常に楽チンなのですが、今回はすべて他の証券会社にあるものですので、「外部資産」の欄に手動入力します。




で、この状態で、リスクを極力少なくした状態でリターンが最大化できているかどうかを見てみたのが、下記です。




実に意外な事に、白戦で示されている有効フロンティアというラインに、ほぼ乗っかっている状態で、非常に効率的なアセットアロケーションであることが分かります。

矢印の先の白丸がLIさまの位置する場所で、その隣の黄色い星印は、マネックスビジョンで「安定型ポートフォリオ」の推奨例の位置になります。驚いたことに、ほとんど同じ位置にあるという事です。

つまり、リスクの取り過ぎのように感じてい入るものの、現金などもしっかり確保しているため、実はリスクが少なめであると言えます。

もしもこれでリスクが取り過ぎだと感じるならば、ご自身のリスク許容度が低いために苦痛を感じるという事になりますから、さらに安全資産を増やす必要がありますね。

さてこの結果に対するリターン予測が、上記表の右側に出ている棒グラフです。白い棒グラフがLIさまのアセットアロケーション、黄色がマネックスビジョンが示した安定型アセットアロケーションでのリターン予測です。

白い棒の高さが、リターンの振れ幅で、確率90%で起こりうる振れ幅になります。それぞれの棒の中ほどに塗りつぶしている部分は、確率50%で起こりうる振れ幅です。

ちなみにマネックスビジョンが示した安定型ポートフォリオの内訳は下記の通りとなります。あらゆる資産クラスを利用していますが、ここまでやるのは投資マニアくらいであり、かえって煩雑になりますので、お勧めできませんね・笑。



問題点は、ハイイールド債券のリスクをどの程度見ているか?

ところで、マネックスビジョンをよく見てみると、ハイイールド債券リスクとリターンの位置づけが、当サイトで以前LIさんにご回答差し上げた時とは異なる事に気が付きます。

マネックスビジョンでは、ハイイールド債券をミドルリスクミドルリターン的な位置づけにしていますけれども、当サイトが前回ご回答させていただいた時の分析では、先進国株式並みのリスクリターンに近いとの結論になりました。

おそらく、現在保有しているハイイールド債券向けの投資信託は、すべて通貨選択型投資信託なので、通貨部分のリスクが上乗せされていることが原因だと思われます。

マネックスビジョンのハイイールド債券のリスクリターン特性は、為替取引が乗っけられたような複雑な投信ではなくて、単なるハイイールド債券のみで表示しているんですね。




ですから上記のように、本来ならばハイイールド債券ではなくて、矢印の先進国株式の資産クラスとして、アセットアロケーションを評価すべきではないかと思ったのです。

じゃあ、そのようにして再度分析したらどうなるのか?と思って出してみた図が、下記になります。



通貨選択型ハイイールド債券を先進国株式並みリスクとした場合

では、通貨選択型ハイイールド債券投信部分を、先進国株式並みリスクだとみなして、再度表示させた結果がこちらになります。




薄紫色のハイイールド債券部分が、オレンジ色の先進国株式に変更となりました。ですが、円グラフの下の★5つ、つまりマネックスビジョンが示す安定型ポートフォリオに非常に近い優秀な状態であることには変わりは有りませんでした。

で、いちばん見てみたいのが、リスクリターンの図です。下記になります。




わずかにリスクとリターンが高くなりましたが、さらに有効フロンティア線上に近づいていますし、推奨ポートフォリオにも近い位置にいます。

通貨選択型ハイイールド債券投信を全て、低コストのインデックスファンドにするだけで、アセットアロケーションに上記のような変化が出て、さらに年間100万円単位で証券会社に献上している信託報酬を、激しく減額して、LIさんの手元に残すことができるようになるのです。

ところで、この場合、日本円と外貨建て資産の割合に変化は有りません。もう少々外貨建て資産を増やしたいとの希望に沿うように、変化を加えることはできるのでしょうか?


⇒続き:外貨建て資産を増やしたアセットアロケーションをチェックしてみる


 

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