投資信託のリスクとリターンは、どうやって求めるのか?

保有する投資信託が増えてきたり、あるいは新しく投資信託を買おうと思った時に、それがどの程度のリターンを期待できて、リスクはどの程度あるのか。

初心者のみならず、中上級者にとっても、けっこう難しい問題です。実は、簡単に見えて、本稿をまとめるのに、とてつもない時間を要しました。

  


それだけ難解な問題を、文系人間でも分かるように、複雑な数式などをほとんど入れずに、極力わかりやすく解説してみました。

結論から言うと、モーニングスターを見ろ! 

であります・笑。それ以外でリスク・リターンをチェックしようとしても、無理だ、と言わせていただきます。

ここでは例題として、インデックス運用型の投資信託「SMT TOPIXインデックス・オープン」を利用して解説します。初心者必見コンテンツとなります。リターンの計算方法から見てまいります。


 

リターンの意味と注意点をイメージで理解しよう

まず、細かい計算方法を抜きにして、イメージから理解を深めましょう。イメージで分かると、その後の理解が非常にスムーズに進みます。

リターンには月次リターン、年次リターン、3年(年率)リターンなど、色々と表現方法がありますが、基本の年次リターンについて理解を深めましょう。

年次リターンとは年初の価格(昨年の終値)を基準にして、1年間でどれだけ資産が増えたか減ったかを示す指標です。

注意点として、分配金が出る場合は分配金を非課税で再投資つまり、分配金を出さなかった場合の価格で算出するのが一般的です。下記のチャートと、モーニングスターの計算済の結果をもとにイメージで理解しましょう。







上記のように、年次リターンを理解する上で重要な点は、あくまでも「その年の開始時点と終了時点」での資産の増え具合、減り具合を表しているだけです。

それでは、年次リターンの意味を中途半端に理解するとどんな危険性があるのか、例題を元に理解を深めましょう。



年間を通して、価格がどのように動いたか分からない!!

年次リターンが高いから、短絡的に良い!!と判断するのは早計です。同じような年次リターンでも投資信託毎の価格の傾向は、「天と地」くらいの差があります。




例えば、2011年の年次リターンは「-17.41%」の下落になっていますが、上記のように、2011年の年間の高値と安値を利用して求めていない点には注意して下さい。

つまり、営業さんに推薦されて高値で買ってしまい、安値で慌てて無理やり売った場合は、年率リターン以上の損失である「-26.24%」の損失が発生する可能性もあるのです。

このように考えると年次リターンは、年始年末の価格を元に計算するので、1年間を通して価格がどのように動いているか分からないという事です




上記のように、年始の価格と年末の価格が同じであれば、全て同じ年率リターンの値になると言う事。けれども実際の価格変動を見ると、まったく違いますね。

投資信託Aは価格のブレ幅が小さいので、リスクが小さく安心感がありますよね。投資信託Bでは価格のブレ幅が大きいので、不安な気持ちになるかと思います。つまりリスクが高いと言えますね。

後ほど説明しますが、価格のブレ幅等まで含めて考慮する場合に、リスク(標準偏差)の理解が重要になります。これは別途説明しますね。

ちなみに、投資の世界では、「リスク=危険」じゃありませんからね。投資の初心者がリスクと言っているのは、「デインジャー」の意味であることが多いです。

投資初心者の場合は、タイミングを見極めて購入する事が非常に難しいため、投資信託Aの方が高値掴みなどをするリスクが減るために安全だと言えます。



年次リターンの計算方法(基本:分配金を出さない場合)

年間リターンの計算方法について、簡単に解説します。まずは簡単に理解するため、分配金を一切出さない場合の計算式を下記に示します。(これは簡単)


年間リターン(%)=(年末の基準価額÷年始の基準価額※)×100?100

※:年始の基準価額は、昨年の年末終値又は年始の始値です。年始の終値を使うと、年始日の成績が反映されないために注意が必要です。


参考に、上記の計算式を利用して、SMT TOPIXインデックス・オープンの年率リターンを計算してみましょう。下記のようにモーニングスターの結果と同じになりますね。



分配金を出す場合は、自力で求めるのは止めた方が良い

分配金を出す投資信託の年率リターンを算出する事は、非常に大変です。大変過ぎます。

なぜ大変かと言うと、分配金を出さなかった場合の資産の増加傾向まで遡って調べる必要があるからです。

というか、個々人で異なってくる特別分配金が必要な段階で、万人に共通するような理解でリターンを算出するのはお手上げです。

というか、普通分配金と特別分配金の金額などが分かっていたとしても、下記のような計算式に当てはめて算出するなど、絶対にやりたくありません・笑。




上記のように分配金の情報を使って、月次リターンをまず求めて、そこから12か月分の月次リターンをもとに、年率リターンを計算する必要があります。やってられませんね。正直、途方もなく大変です。これをエクセルを使って計算するのは時間の無駄と言えます。

ですから分配金を出す場合の年率リターンなどを求める場合は、最初からさっさと、モーニングスターの年次リターンの結果を参考にして頂ければ良いかと思いますね。




上記のような箇所ですね。ただし、分配金を再投資した理想的なリターンですから、分配金として受け取った際のリターンは不明です。(もっと低いという事。)

そこが難しい所であります。というか、ここまで難しい計算になる対象なんて、そもそも購入するべきでは無いですけどね。

世の中にたくさんの投資商品がある中で、自分の保有している資産の正確なリターンが分からないなんて、こんなバカな事があるのか!と思いませんかね??


⇒次:リスク(標準偏差)について計算してみよう


 




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