りそなラップ型ファンド(愛称:R246)・多分、どうってことない投資信託

(2017年11月時点)

世界の株式・債券・REITに分散投資できるので長期投資の視点では評価できる。数万通りのシミュレーション結果から導き出された理想のポートフォリオで資産配分の調整を行うなどという偉そうな説明の割には、投資している中身はインデックスファンドであり、単なるタイミング売買でしかない。余計な事をやる分、コストが高く、運用目標のリターンを長期で実現できなければ投資する価値は無いだろう。

りそなラップ型ファンド(愛称:R246)


  • 「ラップ」などという言葉に、何の意味もない投資信託
  • 目標リターン等の運用目標があるが、実はそれは至って普通の数字
  • だいたい投資信託の中身が普通にインデックスファンドなのだから驚く
  • インデックスファンドに「余計な事」して高く売りつける算段だ


 


りそなラップ型ファンドの3つのタイプの投資信託を評価してみます


りそなラップ型ファンド(愛称:R246)には、資産配分が異なる以下の3つのファンドがあります。実質的に中身は同じなので、それぞれについて本ページにて解説します。

・りそなラップ型ファンド(安定型) 『愛称:R246(安定型)』
・りそなラップ型ファンド(安定成長型) 『愛称:R246(安定成長型)』
・りそなラップ型ファンド(成長型) 『愛称:R246(成長型)』



さて、このりそなラップ型ファンドの特徴は、以下の3つです。 上記の3つの投資信託に対して、それぞれ下記のような運用方針の下で、運用されます。果たして今「買い」の投資信託なのか、チェックしていきます。

・世界の債券・株式・リートなど8つの資産に分散投資。
・目標リターン別に、3つの運用タイプを選べる。
・中長期的に理想的なポートフォリオ構築を実現するために、資産配分の調整を行う。





なお「R246」という、東京の青山通りのような愛称が付いておりますが、RはりそなのR、246は2%、4%、6%という、安定型~成長型までの3つのファンドのタイプの目標リターンを意味します。国道246号線を突っ走るが如くの運用ができるのかどうか、見ものですな。



インデックスファンドを用いてアクティブ運用を行うなど・・・


りそなラップ型ファンドは、マザーファンドを通じて、国内外の新興国を含む株式や債券、REITなど8つの資産に分散して投資する事ができます。

いずれもインデックスファンドであり、超低コストで運用できるので非常に良いと思います。ベンチマークも一般的なものであり、一見すると庶民の事を第一に考えた資産運用が実現できそうだなとの感想です。

りそなラップ型ファンド(愛称:R246)の投資先マザーファンド


インデックスファンドをマザーファンドとしているので、てっきり投資信託全体もインデックス運用されるのかなと思ってましたが、驚いたことに違いました。なんと、りそなラップ型ファンド(愛称:R246)は、目標リターンの達成を目指すアクティブな運用に挑戦するとの事です。

通常、投資信託には運用目標となるベンチマークや参考指数が設定されています。そういう指標が無い投資信託は大概がクズですが、気持ちが悪い事に、りそなラップ型ファンド(愛称:R246)にもそういった目標はありません。



運用目標が有るのは良し、投資するのは運用実績を見てからだ


ただし、目標となるリターンを設定しています。このこと自体は評価できるとは思います。短期金利(円LIBOR3ヵ月もの)は無視できる数値なので、事実上、目標リターンは下記のようになります。 ベンチマークを設定するよりも、確かに投資の初心者や勉強をしたくない人にとっては、分かりやすいかもしれません。

・安定型の目標リターン:2%(リスク水準:4.56%)
・安定成長型の目標リターン:4%(リスク水準:10.85%)
・成長型の目標リターン:6%(リスク水準:15.55%)


りそなラップ型ファンド(愛称:R246)の目標リターンとリスク水準


5年から10年程度の運用期間で、目標リターンの実現を目指しています。この目標リターンを想定通りに実現できるかが、アクティブ運用の投資信託として有能か無能かの判断の分かれ目です。

りそな曰く、「先を見据えたシミュレーションで、中長期的に理想的なポートフォリオを構築」などと偉そうなことを言っていますが、それが本当に出来るかどうか、数年運用させて見極める事が必要なのです。

過去に起きていなかった事象も今後起こり得ると考え、将来起こり得る可能性のある数万通りのシナリオを作成。この中から目標リターンからのマイナス幅が一番小さいポートフォリオを採用する」との事で、そんな事が上手く行ったら誰も苦労しないというのが私の感想です。イメージ図は下記。


りそなラップ型ファンド(愛称:R246)の運用プロセス


ただし、まだ設立間もないので、実際にはマトモな運用ができる投資信託なのかは、全く未知数です。少なくとも3年以上の運用実績を見てから、判断すべきだと思います。

このようなプロセスでポートフォリオが決定し、年1回の資産配分で目標リターンを達成するつもりのようです。これに似たような事に挑戦してきた投資信託のほとんどが、ろくでもない運用成績に沈んでいます。こういう言葉を安易に信じないで、冷徹に運用実績を見る事が大切です。

純粋にインデックス運用をする投資信託の場合は、ほとんど必ずベンチマークに追随した運用ができると、始まる前から予測ができますが、アクティブファンドはそういった判定は全く不能です。

よく投資の素人というのか、金融機関のカモになるような人は、全く運用実績が無くて、投資の腕前が有るのか無いのか皆目分からない「新製品」に対いて、いきなり数十万円や数百万円も投資するという愚かな行為をしがちです。本ファンドも、全く同様です。

参考までに、りそなラップ型ファンド(愛称:R246)の運用はまだたかだか1年間ではありますが、1年で目標リターンと目標リスクが達成できそうなのか、見ておきましょうか。

りそなラップ型ファンド(愛称:R246)の安定型・安定成長型・成長型のリターン比較

安定型 安定成長型 成長型
目標リターン 2% 4% 6%
実績のリターン1年 3.78% 11.16% 15.77%
目標のリスク水準 4.56% 10.85% 15.55%
実績のリスク(標準偏差) 1.56% 4.42% 5.94%


これだけ見ると、目標のリターンを大幅に上回って、リスクは大幅に少ないという結果になっています。しかし、本当に上手く行くかどうかは下げ相場も含めた運用実績を見てみないと、何とも言えません。

目論見書を見ると、目標リターンはあくまでも目標であって実現できない事もあるなどと逃げ口上が用意されているのが非常に気になりますので、この投資信託は今後もウォッチし続けて、マトモなのかどうかを見極めたいと思います。

ベンチマークが示されている「正統派」のアクティブ投資信託ならば、一切の逃げは許されません。その点で、ベンチマークを用意せず、逃げ口上付きの目標リターンなど示されても、私は全く信用しないですね。

それと、目標のリターンの数字も目標のリスク水準も、実は特に凄いものでもなんでもありません。このような数字は、ごく一般的なバランスファンドでも普通に出せる数字です。次の項で示しているような、本ファンドの高コストを見ると、わざわざ買う意味があるのかなと疑問に感じます。



りそなラップ型ファンド(愛称:R246)の概要・・・コストを考えるとNGだ


購入手数料上限2.0%(税抜き)
信託報酬(年率):安定型・0.6%%、安定成長型・1.0%%、成長型・1.1%%
信託財産留保額:なし
決算:年1回分配
償還日:無期限(設定日・平成28年2月26日)
運用:りそなアセットマネジメント株式会社


仮に下げ相場でもきちんと目標リターンを上げられるというのであれば、買うに値する投資信託になります。しかし管理人的には、手数料が有料だという時点で全く購入対象にはなりません。

じゃあ代わりにどんな投資信託が良いのか分からない、という場合は、Q&Aコーナーから管理人にご質問ください。「例えばこういうものがあるよ」という回答をする事は出来ます。



りそなラップ型ファンド(愛称:R246)の購入先


りそなラップ型ファンド(愛称:R246)は、りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行、SBI証券で、手数料1%で買付可能です。普通に手数料無料の投資信託でインデックスファンドを買っているほうがマシだとは思いますが、どうしても欲しかったらお好きにどうぞ。

あ、そういえば「ラップ型ファンド」などというネーミングですね。ラップ型投資信託は本来は富裕層向けの商品です。ラップと名付けて庶民に売りつけている時点で、その意図が知れるというものです。


 


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