ロボット戦略世界分散ファンド(資産の番人)は久々に見るクズファンド

(2017年10月時点)

ファンド設定後、順調に資産を伸ばし217億円に到達。コンピューターが売買の判断を下すので、一見すると素晴らしい運用成績を残せそうな雰囲気に見える。だが実態は自然体で世界に分散投資できる投資信託に圧倒的大差で負けている。コストが高すぎるうえに仮に成績が良くても成果報酬を払う必要があるので、まったく割に合わなくて阿保らしい投資信託だ。

ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)


  • 100を超える世界の市場の株価指数・債券・金利・通貨に分散投資
  • 株価上昇時だけでなく、空売りを駆使して下落時に利益を狙う
  • 世界に分散投資している単なるバランスファンドに運用成績で大敗
  • 近年まれにみる高コストの投資信託


 


投資対象が広く分散しているが、凄いように見えるだけ


ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)は、先進国や新興国の株価指数の先物取引、債券の先物取引、金利の先物取引、為替先渡取引などを活用して、世界中の資産に投資します。

100以上の市場に資金を投下しますので、分散投資の効果が期待できます。ただし、いくら分散効果があると言っても全て先物市場ですから、投資と言うよりは投機をやるという意味であり、普段の私たちにとっては全く不要な投資先であるといえます。

ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)の投資対象市場


運用自体はAHL・ダイバーシティ・オルタナティブの運用チームが担うなどと書いてありますが、単純に「マン・AHL・ダイバーシティ・オルタナティブ-日本円クラス(ヘッジ 付)」というマザーファンドに丸投げするファンドオブファンズ形式の投資信託です。



運用状況を、投資家はどう判断したら良いのか全く不明


ロボット戦略世界分散ファンドは、市場の上昇だけでなく下落局面でも収益を追求するといった、難易度の非常に高い事をやろうとする投資信託で、絶対収益追求型のファンドです。このようなタイプのファンドは、ヘッジファンドと呼ばれますが、コストが高い事がデメリットであり、成果報酬を要求するものもあります。

ロボット戦略世界分散ファンドもそのような投資信託でであり、しかも信託報酬が近年まれに見るほど高く、おまけに利益の一部を成功報酬として徴収すると言っているので、超絶に好成績を叩き出さないと、全く割に合わない投資になる可能性が高いでしょうね。

さて絶対収益を追求するために、「コンピューター運用の魅力フィンテックを用いた次世代型超分散ポートフォリオを構築する」と資料に書かれています。AHLパートナーズLLPの英知を集めたなんだか凄そうな投資信託という事で、投資の初心者にとっては魅力的に見えるかもしれません。

ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)の運用


絶対収益の実現のために、相場が上昇トレンド(株価が上昇を続ける状態)の時には資産を買って利益を狙い、下落トレンド(株価が下落を続ける状態)の時には、空売りで利益を追求します。下記の売買イメージ図が、分かりやすいです。

トレンド相場でのロングとショート


ところは相場と言うのは「そうは問屋が卸さない」のが現実であり、残念ながらこの順張りトレードは、すべての状況に対して万能ではありません。つまり思ったような成績を出せなくて利益を手にする事ができない事がよくあります。

例えば下記のように、方向感のない相場展開になった場合、利益どころか損失を出しやすくなります。レンジ相場というもので、相場の大半はレンジ相場ですから、この図はその損失を出しやすい相場を少なく感じさせるような誤魔化しを感じますね。

トレンドが出た時しか利益を出せないというのは、レンジ相場においてはこれまでに得た利益の多くを吹き飛ばす可能性がとても高い事を意味します。従って、本当に長期で資産を増やせるのかとても不安なのです。

レンジ相場では利益が出ない


上記の赤い丸を付けたようなレンジ相場が、実際は非常に長く続きます。そこで利益が取れないような「絶対収益型」投資信託に、どんな期待が持てるのかなと言うのが正直なところです。



シンプル過ぎるほどシンプルなインデックスファンドに成績がボロ負け


さて、ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)は世界中の株や債券や通貨などに分散投資をしながらも絶対収益を目指すなどと豪語している訳ですが、本当に運用の腕前がすぐれているのかそうでないのか、実はベンチマークや参考指数の無いアクティブファンドであり、全く論外だと言えます。

ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)にベンチマークと参考指数は無し


これでは、「運用を頑張りました」と言われても、私たち投資家は一体それをどうやって判定すれば良いのでしょうか? こういう「意味が分からない」投資信託には、手を出してはいけないのです。

世界中の株や債券に分散投資をする投資信託の代表的なものに、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがあります。投資信託としての詳細はリンク先を見て頂くとして、単純なインデックスファンドのそれに対して、圧倒的に成果を出していないと、ロボット戦略世界分散ファンドなど話にならないと考えます。

ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)は運用開始からまだ1年ほどですから、あくまで参考程度の比較として見て頂きたいのですが、セゾンバンガードとの比較結果は、以下の通りです。

ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)とインデックスファンドとの比較


わずか1年弱で、猛烈に高コストなロボット戦略世界分散ファンドが、低コストのインデックスファンドに対して、ダブルスコアの圧倒的大差で敗北しています。威勢の良い事を言っておきながら、ここまで酷い運用成績だとはあまりにダメすぎます。クズファンドとして認定しても良いでしょう。



ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)の概要


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬年率2.121%+成功報酬(税抜き)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年2回(2・8月の各22日)
償還日:平成33年8月23日(平成28年9月30日設定)
運用:T&Dアセットマネジメント株式会社

年率2%を超えるようなコストの投資信託など、ほとんどこの世には存在しません。それほどまで取っておきながら、手数料が無料で信託報酬が0.68%のセゾンバンガードに大負けしているのですから、ロボット戦略世界分散ファンドは完全なボッタクリ投資信託です。



ロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)の購入先


それでもロボット戦略世界分散ファンド(愛称:資産の番人)を買いたい人は、下記の証券会社ならば手数料2.16%で購入できます。それ以外では3.0%を取られますので注意してください。

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