世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)

(2014/4~2015/4の成績を元に算出、2015年5月時点)

最盛期には2500億円程度の資金を集めた超人気ファンド。世界銀行を全面に出して債券の安全性を謳うが、実態は新興国通貨を無理やり抱き合わせて金利差収益を無理やり獲得。が、金利差収益を遥かに上回る為替損失が大きく、トータルでは大損の惨劇。購入手数料や信託報酬も非常に高く、明らかに我々にメリットが無い。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約▲2%に対して、現時点の分配金利回りは12%
  • チャートのみで判断しても分配金は不健全な状態
  • 新興国通貨の金利差収益も上乗せし、過剰分配に見えない事が大問題
  • 新興国通貨の為替差損による損失額が半端ない状態

 


直感で捉える、世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)


世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)は、利回りの高い新興国通貨建て世界銀行債券に投資します。「世界初、世界銀行との協同開発ファンド」と明記しているくらいですから、信頼性の高い世界銀行を全面に押し出した、明らかにカモ投資家向けの毎月分配型投資信託です。

投資先債券の格付け別構成比管理人、当ファンドの詳細を色々と調べたのですが、中身が非常に分かりづらいです。

というか、販売資料自体が意図的に分かりづらくして(誤魔化して)、メリットだけ強調している感が非常に強く、怒り心頭です。

世界銀行自体の格付は非常に高く、保有している債券の格付は最上級のAAA格付です。ただし、こんな部分だけで投資してはならないのは、次以降の項を見て頂ければ分かります。

なお、ベンチマークや参考指数が一切存在しない投資信託ですから、運用成績の優劣がまったく分からず、投資判断ができません。この時点で、投資価値は無いと考えます。



格付けが非常に高いのに、なんで分配金利回りが高いのか?

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の格付けが高い事は書きました。格付けが高いという事は、リスクが低くてリターンが少ない事を意味します。ほれ。・・・いや、案外債券の利回りが高いですね。

債券の本来の利回りは5%台なのに、最終利回りが10%近くまであるという事は、債券のトレード自体は、かなり上手に行われている可能性はありますね。

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の投資先債券のポートフォリオ


ですが、世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の分配金利回りは、下記のように12%もあります。どうして、このような数字になるんでしょう?

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の分配金利回りの推移


分配金額自体は、設立時は60円の分配を出していたようですが、ここ3年ほどでは月40円の分配金額に落ち着いているようです。

もっと過剰な分配金を出す毎月分配型投資信託に比べて、少ないと感じるかもしれませんが、当ファンドの基準価額が4000円以下という、恥ずかしい状態に低迷している事を考慮すると、十分すぎる過剰な金額です

しかも、世界銀行債券からの配当金収入や価格の変動を含む、トータルの運用成績は、下記の通りマイナスを記録しています。

マイナスの運用成績なのに分配金利回りが12%って、どう考えても変でしょう。これは、新興国通貨の為替差損による損失の影響が非常に大きいのではないかと思います。

実際に3月時点の、基準価額の変動要因分析を見ると、全ての通貨で多大な損失が発生していますから。運用成績が伴わない時、毎月分配型投資信託の基準価額は激しい下落が生じるという、良い例(悪い例?)だと思いますね。

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の基準価額の推移



世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)のタコ足分配

さて、信用度が最高レベルに高い債券で、12%の利回りを維持できる訳がなく、過剰分配が疑われます。実際に基準価額の要因分析を見ると、分配金40円に対して債券のインカムゲインは18円ですから超絶なタコ足分配が行われているって事です

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の基準価額騰落要因の分析


ですが、当ファンドの「いやらしい所」は、新興国通貨を利用する事で、通貨の金利差による収益を上乗せしている事を、分かりづらく表記している点です。この金利差収益のお蔭で、分配金の詳細を見ると、問題が無いように感じてしまいます。

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の分配原資の内訳


もう1点、世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の最大の問題点は、新興国通貨の為替差損です。再度、基準価額の要因分析を見てみましょう。

為替要因の分析


新興国の通貨を利用する事で、最終的に為替差損が大きく響いて大きな損失が発生している事が良く分かりますね。というか基準価額の下落要因に多大に貢献しています。

損益の数字を見ても、為替の金利差収益で多額の分配準備積立金(運用益の蓄積)がありますが、この収益の5倍近い繰越損失が内在しています。

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の損益



世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の概要およびコスト

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.295%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日 2007年6月21日)
運用:日興アセットマネジメント株式会社


コストも高いですね。そもそもベンチマークや参考指数の設定が無い時点で、投資する価値など有りませんが、コストをチェックしても、同じ結論に達します。

その投資信託を買っても良いかは、ベンチマークの有無とコストだけ見れば、簡単に判断できます。それが投資信託選びの、スタンダードな考え方になって欲しいと思います。



世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)の購入先

世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)で分配金を得たい場合、金融機関によって購入手数料が異なります。

せめて、下記のように若干でもコストが安いところで買うべきでしょう。それ以外では、上限MAXの手数料を取られます。(フィデリティ証券の手数料無料キャンペーンを利用するのが、最もコスト面で有利です

手数料1.08%フィデリティ証券SMBC日興証券
手数料2.16%SBI証券楽天証券


 

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