ゆうちょのセレクト9は個人投資家に利益あり?:初心者向け解説



新興国債券に投資するため、リスクが大きくなっている。しかもアクティブ運用なのに ベンチマークも無く投資判断が不能。過剰分配を続ける事で分配金利回りを異常なほど高く見せつけて注目を集め、800億の資金が集まる、ゆうちょ銀行専用ファンド。高齢者がターゲットか?
(2015年3月時点)

●新興国に投資可能なインデックス型投資信託を利用するとコストが大幅削減できる



 


セレクト9って投信、どうなの?

※2014/2~2015/2の成績を元に算出

・運用(価格の上昇含む)利回利回り11%に対して、現時点の分配金利回りは13%
・チャートで判断すると、分配金は不健全な状態
・債券からの安定収入が占める割合 は全体の5割程度、かなりの過剰分配
・投資先の債券の最終利回りの、2倍以上の分配金利回りを無理やり排出



セレクト9


セレクト9の主要な投資対象は、新興国の現地通貨建債券(各国の政府、政府関係機関及び、国際機関等)です。新興国全体に広く分散投資を行い債券からの安定収入を主要な収益源としている投資信託です。

投資エリアの投資配分は、「欧州・中東・アフリカ」と、アジア、中南米の、3地域へ均等に資金を投入しています。



セレクト9の分配金がマトモか見てみる

さて、セレクト9なる投資信託の分配金を見て行きましょう。下記が、分配金額の履歴になります。設立以来80円~90円の範囲で上下しているようですね。比較的安定して分配金を出しているようです。

ただし、まともな分配金であれば、これほど安定して出る訳がないために、この時点で、怪しいなと思います。投資先債券からの収入は、常に変動するはずですからね。

まあ、毎月の分配金に変動などがあると、投資について知識のない投資家は不安がって、投資信託を買ってくれなくなると思われますから、百歩譲ってこれは仕方ないとしましょうか。

(というか、ある程度の知識が無い人は、本来投資などしてはならないんですけど、それを言いだすと投資信託業界が崩壊しかねないので、この点も言及を省略します)

セレクト9の分配金額の推移


次に、分配金利回りを調べてみましょう。 2013年から現在まで、分配金利回りは、10~12%の範囲で変動しているようです。 (分配金利回りと配当利回りの違いは、必ず目を通しておいてください。じゃないと話にならないから)

当ファンドは、かなりリスクの高い債券に投資していますが、それでも最終利回りは6%程度になりますから、現状の分配金利回りの水準を実現する事は不可能ですね。明らかに過剰な分配金を出し続けているという事ですね。

セレクト9の分配金利回りの推移


しかしながら、今現在の分配金が不健全化というとそうとも言い切れず、今この時点では健全と言っても良い状態です。

なぜかというと、投資先の新興国債券の値上がり、それと円安による為替差益が大きく出ているために、いくら分配金を過剰に大盤振る舞いしても、基準価額が値上がりしているからです。

という事は、金融情勢が不安定になって、債券価格が下落したり円高になったら直ちに分配金を減額しなくてはならないのですが、そんな措置を取るかどうか。

今は相場の良さがせれくと9のマイナス点を完全に隠している状態で、本当にマトモなのかボッタクリ投資信託なのか、そのうち歴史が証明する事になると思います。

(・・・いや、待てよ、別の切り口で見ると、ボッタクリであるという判定は下すことができますね。それについては次ページをご覧ください。)



セレクト9の概要

購入手数料:上限2.16%(税込み)
信託報酬:年率1.4472%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日 平成22年2月1日)
運用:  大和証券投資信託委託株式会社



セレクト9の購入先

セレクト9で分配金を得たい場合、ゆうちょ銀行でのみ、この投信を購入することができます。まあ、買わない方が良いと思いますけどね。投資は自己責任なので、ご自由にどうぞ。


 続き:ダイワ成長国セレクト債券ファンドの評価
       (やや上級者向けとなります


 

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