新光グローバル・ハイイールド債券ファンドの評価

(2014/7~2015/7の成績を元に算出、2015年8月時点)

※ここではブラジルレアルコースで評価していますが、他の通過コースでも本質的には同じですので、ぜひ当ページの中身を参考にして頂ければと思います。

投機的なジャンク債に全資金を投入された挙句、為替変動が非常に激しいブラジル通貨の為替取引まで行っている。投資しては駄目な金融商品。このような状況だが400億円を超える資金が集まっており、金融機関側の販売姿勢はアクドイ。近年は分配金利回りが40%を超える水準に達しており、欲望に目が眩んだ「カモ」がさらに殺到する可能性も。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り▲8.5%に対して、現時点の分配金利回りは44%
  • 価格上昇を含めてチャートで判断すると、分配金は極めて不健全
  • 分配金がなぜか安定収益で補えている事になっているて、非常に不思議
  • 巨額の分配額を出し続けている上、運用がヘボい基準価額の下落が凄まじい

 


運用が複雑すぎて理解できない、典型的な投資信託

新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)を一言で説明すると、投機的な傾向が非常に強い複雑な投資信託、という事でしょうか。

まず主要な投資対象が海外のハイ・イールド債券という時点で、「こんなものに集中投資できるくらい、あなたの投資の能力は高いのか?」と聞いてみたいです。そもそも高利回り社債と表現している時点で、金融機関側の魂胆が透けて見えてきますね。

新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)


少し想像してみて下さい。自分の大切なお金を、明日踏み倒すかもしれない人間に貸し出す事が出来ますか? この毎月分配型投資信託は、資金の全てをリスキーな奴に貸し出しているようなものです。

加えて表面的な定期収益を増やす目的で、ブラジル・レアルを利用した為替取引による、プレミアム(金利差による収益)の獲得も目指しています。世界のクズ債券に投資した上に、為替変動の激しいブラジル・レアルに集中投資する意味が、理解できません。

このような金融取引を組み合わせた事によって、下記のように、お金の流れが非常に分かりづらくなっています。下記の図を見てこれを複雑と感じないのであれば、カモにされる事、間違いないと思います。

新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)の収益のイメージ図


だいいち、ベンチマークや参考指数を設定していないアクティブ運用型の投資信託です。高額なコストを要求する挙句、運用成績の評価が出来ない訳ですから、ダメ投信の王道を走っているようですね

このような状況なのですが、2015年6月末時点の純資産総額は405億円と、かなり資金が集まっています。最近は分配金利回りが40%を超えてきましたから、更に資金が集まるかもしれないですね。

⇒参考コラム:ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイぞ



決算資料がマトモなのか、全く分からないという気持ち悪さ

今回、新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)の分配金のあまりの異常な出し方ビックリしているところです。

まず、投資先ハイイールド債券からの最終利回りは、7%程度と記されていますね。

投資先からの最終利回り


さらに、ブラジルレアルコースの場合はプレミアム金利が下記のように12%ほど付きます。

為替取引によるプレミアム(あるいはコスト)


合計で19%もの利回りを実現するという、にわかには信じられないような設計図です。これに対して、現状の分配金利回りはなんと、驚愕の45%ですよ!!

下記で見ると、1年のトータルリターンが(世界的に相場が絶好調にもかかわらず)マイナスになっちゃっており、それでも分配して45%というのは、信じられない数字です。

新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)の分配金利回りの推移


という事はですよ、分配金は当然のことながら配当収入からは到底カバーできないかと思いきや、なんと!100%カバーできているではありませんか!!(下記の表)

この実態は、全く理解不能です。なにか数字の操作でもしているんじゃないかと邪推してしまいます。収益の設計図以上に分配していると推定できるのに、そんな事は全くないと言っている数字なんですから。

普通に考えたら、この投資信託ほどタコ足分配が確実視できるようなものは、無いんですけどね。一体、どうなっているのでしょうか?

新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)の分配原資の内訳


参考までに損益の状況を確認してみると、次期繰り越し損益金の損失が順調?に拡大しています。このあたりの数字が、この投資信託の真の姿なのでしょうね。(毎月のように多大な売買損失を計上しているのも、見る事ができますね)

新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)の損益の状況


常識的に考えると、どうやっても分配金を受取配当金などでカバーできるはずはないです。このように理解不能な投資信託は、決して購入してはなりませんね。

そもそも冒頭に記したとおり、一般の投資家がハイイールド債券に集中投資する時点で、投資の道を踏み外す行為です。金融機関からこのような投資信託を推奨されたとしても、いちど冷静になって、あなたにふさわしい商品かどうか、確認すべきでしょうね。



新光グローバル・ハイイールド債券ファンドの概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.6664%(税込み)
信託財産留保額:0.3%
分配金の取扱:年12回
償還日:平成32年9月25日(平成 22年10月8日)
運用:新光投信株式会社

投資信託選びの基礎の基礎として、投資先の中身や過剰分配云々以前に、購入手数料がかかる時点でNGです。信託報酬も1%未満のものを選ばないとダメです。



新光グローバル・ハイイールド債券ファンドの購入先

新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)でどうしても分配金を得たい場合、どの金融機関を使っても、上限MAXの手数料を取られるようです。

3%以上も手数料で持っていかれるのは、純粋に損失であってとても投資とは言えません。その点はよくよく再考していただきたいと思いますね。

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