新光 US-REITオープンの感想・・・酷い投資信託だ(´・ω・`)

(2018年5月時点)

野村証券のランキングに長く居座っている投資信託で、気がつけば純資産総額が7300億円を超える規模にまで成長しており人気ファンドの座を不動のものにした。金融機関側からするとドル箱的な商品だが、投資する側からすると詐欺的な投資信託にしか思えない運営を行っており、投資価値がまったく無い一品。

新光 US-REITオープン

  • 運用(価格の上昇含む)利回り-7%に対して、現時点の分配金利回りは23%
  • 設立以来、インカム収益で分配金がまったく補えられていない衝撃の事実が月報に記載されているが、理解している人は皆無なのか?
  • 手元に戻ってきた分配金の多くは自分自身の投資元本である上に、かなりのコストを金融機関に提供しており、こんなものは資産運用とは言えない


 


まず、単に米国不動産に投資すること自体はOKです


本ファンドの収益源は、米国における不動産の家賃収入です。資産のほとんどは米国のREITを購入しており、間接的にアメリカ不動産に投資をしている事になります。アメリカTは世界最大の不動産市場でもあり、そに一点集中して資金を投下しているわけですね。

新光US-REITオープンの投資構造


運用期間が20年間となっている点は、最近新規に設定される投資信託の運用期間がもっと短めのものが多いのを考えると、(多少)評価できるポイントでしょう。

あやしいリート投資型ファンド、例えば楽天USリート・トリプルエンジン(レアル)好配当グローバルREITプレミアム・ファンド(通貨セレクトコース)など、 オプション取引為替取引を抱き合わせている商品が多い中、シンプルでマトモな投資信託だと思います。

では、リートの金融商品はメリットばかりかと言えば、デメリットも当然あります。リスクとしては、下記の2つがありますね。

 ・配当金の変動
 ・REIT価格の変動



下記を見ると、配当金が一定な訳ではなく、3%~10%の間で変動しています。当然ですが、REITの価格が高い時に購入すると利回りが下がるので注意が必要ですね。

またREITの価格変動も、かなり大きいです。REIT商品の運用成績を確認する場合、配当金の利回りと価格変動を合わせた運用成績になっているために、一般的に良い成績に見えがちですが、実際の利回りは平均で7%程度という事は頭に入れておきましょう。

米国REITの年間収益率の内訳の推移


特に注意が必要な点として、周期的(8~10年程度?)にREIT価格が暴落する傾向があるという点です。価格が上がり続ける商品はあり得ませんから当然です。暴落した場合は株式並に下落します

REITは安定的な高い配当金収入を得る事が出来きますが、不動産バブルの崩壊による価格の暴落だけは注意をした方が良いと思いますね。

ただ、不動産価格というのは庶民の感覚としては分かり易いと思いますので、注意してニュースなど見ていれば良いかと思います。



新光 US-REITオープンの分配金が、酷いことになっている件


さて、新光US-REITオープンが「酷いな」と感じる部分について、以降、徹底的に非難しておきましょうか・笑。まず、分配金についてです。

過去3年程度の分配額を見ると、これまでの多額の分配金から一転して、2017年以降は減配が続いています。一般庶民はこれを「ケシカラン」というのかもしれませんが、今までが明らかに過剰だったので、減配は何ら問題がありません。

新光US-REITオープンの分配金履歴



では次に分配金の利回りとリターンの傾向を調べてみましょう。不動産投資信託であるRETIの利回りは、確かに安定的で高水準なのは理解できます。

しかし、年率20%の水準が続くことに、違和感を感じないとすると大問題です。もしも、何が問題なのか分からないのであれば、あなたはカモの投資家として、今後も金融機関の良いお客様になる事でしょう。

管理人は実は不動産投資家です。もしもこの20%を超える利回りが「ホンモノ」だったとしたら、全財産を投入して全力で買いまくります。しかし、決してそのような事はしません。なぜなら、分配金利回りというのは「見せかけ」だけの数字だからです。

分からない人はこれを読むべし分配金利回りと配当利回りは違うぞ!

新光US-REITオープンの分配金利回りの推移


現実問題として実態を調べてみると、下記のようにインカム収益(配当収入)では、分配金をまったくまかないきれていません。ここまで酷い状況は、久しぶりに見ましたね。

新光US-REITオープンの分配原資の内訳


あまりに酷いので、本当かどうか別の資料、月次報告書も見てみると、やはり明らかにインカム収益で分配金をカバーできていない事が明らかになっています。酷すぎないか、これ。。。

新光US-REITオープンの基準価額の要因分析1


上記の表を、別の部分にフォーカスして、もう一度掲載してみます。これを見ると、何も知らない間抜けな投資家は、ようやく驚愕するのではないかと思います。

新光US-REITオープンの基準価額の要因分析2


2004年からの設定来で、REIT本体の売買収益、REITからの配当収益、そして為替変動からの為替収益の合計が、1万口あたり4599円なのに対して、あなたに支払った分配金の総額が10748円、さらに金融機関が抜き取った信託報酬が1440円あることを示しています。

つまりだ、あんたが手にしている利益だとばかり思っている分配金の半分が、投資元本を取り崩して、実質的には元本割れしながら運用されているという事ですよ。しかも多大な信託報酬を取られて、この有様です。

設定来のリターンに対して、金融機関は30%もの大金を抜き取っている事になるのですから、私はこれは何度見ても、目玉が飛び出そうになりますね・笑。コストの高い投資信託は、決して選んではならないという事も明確に物語っています。

あんたはこれを投資と呼び、「毎月分配金が出てるからいいでしょ」と思っているのかもしれないが、これはお金持ちになるためではなくて、貧乏人になるために投資している、と言ってよいでしょう。残念ながら。



最初から、インデックスファンドに投資たほうがはるかに報われた


本ファンドの購入手数料や高い信託報酬まで全て考えると、無理をして本ファンドを購入する必要はありません。新光US-REITオープンに投資するのがどれだけバカバカしいのか、別の角度からお見せしましょう。。

ここでは、米国を中心にして、世界の先進各国(日本を除く)に分散投資した、低コストのインデックスファンド野村インデックスファンド・外国REITと比較します。

新光US-REITオープンと低コストインデックスファンドとの基準価額の推移の比較


いかがでしょうか? 上記のグラフは、新光US-REITオープンの分配金を再投資して、普通分配金部分にかかる余計な税金も一切取られないと有利に仮定して、野村インデックスファンドと比較したものです。

それでも野村インデックスファンド・外国REITに3年間のリターンが負けています。実際は新光US-REITオープンは購入時に3%以上の手数料を取られるため、左端の起点が3%も低いところから始まりますから、当然、3年間のリターン差はもっと大きくなります。

要は、多大なコストをかけて新光US-REITオープンなんぞを買ったところで、下記のように超低コストなインデックスファンドを素直に買うのには敵わないという現実なのです。

新光US-REITオープン 野村インデックスファンド・外国REIT
購入手数料 3.24% なし
信託報酬(税込) 1.6524% 0.594%
3年リターン(年率) -3.76 -3.46%
5年リターン(年率) 6.41% 7.39%


購入手数料や信託報酬、さらに運用成績など総合的に考えた場合、良質なインデックスファンド(例えば野村インデックスファンド外国REITなど)を、SBI証券などで手数料無料にて購入し、定期解約サービスを使った方がかなりのメリットがあるかと思えます。

以上、新光US-REITオープンが全く投資に適していない事の証明でした。もしもこのような投資信託を保有しているとしたら、あなたの人生、間違っていることの証ですので、ぜひ考え直してみる事をお勧めします。



新光 US-REITオープン(年1回決算型)(愛称:ゼウスⅡ)もあるが・・・


なお、新光 US-REITオープンには、毎月分配型のほかに、年1回決算型の愛称:ゼウスⅡなる投資信託も存在します。しかしながら、これは上記までに説明した毎月分配型の分配金を単に再投資したものというだけであり、実質的には中身は変わりません。

年1回決算型のゼウスⅡの基準価額と純資産総額の推移


しかし、何も分かっていない一般人は毎月の分配金にばかり目が行くからか、こちらの年1回決算型は人気がなく、純資産総額もわずか40億円しかありません。阿保らしいというのか嘆かわしいというのか・・・。

だからといって年1回決算型の愛称:ゼウスⅡに投資価値があるのかと言えば、以下の通り、運用目標たる参考指数とのリターン比較を見ると酷い状況であり、買う必要が皆無の投資信託だと分かります。

年1回決算型のゼウスⅡの参考指数とのリターン比較


代替えとしては、先述した野村インデックスファンド・外国REITのような、米国を中心に広く先進各国(日本を除く)に投資出来るようなインデックスファンド、あるいはどうしても米国だけに投資したい場合は、SMT 米国REITインデックス・オープンを検討すると良いでしょう。



新光 US-REITオープンの概要


本ファンドは、購入時に最大で3%の手数料を支払う必要があります。信託報酬も毎年約1.5%も必要になる、超高コストの投資信託です。消費税が2%や3%上がるのに大騒ぎする連中が、このようなコストに無頓着とは、愚かとしか言えません

毎月分配型(ゼウス) 年1回決算型(ゼウスⅡ)
購入手数料 3% 3%
信託報酬(税抜き) 1.53% 1.5%
信託財産留保額 0.1% 0.1%
設定日 2004年9月30日 2013年10月31日
償還日 2024年9月30日 2028年9月5日
運用 アセットマネジメントOne株式会社



新光 US-REITオープンの購入先


下記に、購入できる代表的な証券会社を上げておきます。購入したい人はどうぞ。

手数料3%野村證券、エース証券、SMBC日興証券、三井住友信託銀行


 



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