スマート・ファイブ(毎月決算型)の超リアルな口コミ評価

(2015/1~2016/1の成績を元に算出、2016年月1時点)

順調に資金を集め続け、現時点では250億円近くの規模に成長している、ゆうちょ銀行の販売ランキング上位の投資信託。だが超高コストファンドであるために、一目見た瞬間に投資対象としては弾くべき一品である。市場環境に合わせて投資配分を調整すると豪語しているが、どう考えても実現できる気がしない。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約▲4%に対して、現時点の分配金利回りは5%
  • 資産配分を市況に合わせて変更するとの事だが、出来るわけないだろう
  • マイルドな値動きじゃないと投資できないという人には向いているカモ
  • ただしコストがバカ高いので、そう言う人でも当ファンドは非常に不適切


 


市場動向に合わせて資産配分を変更するなど、期待するな

スマート・ファイブ(毎月決算型)は、ゆうちょ銀行の販売ランキング上位に登場しているバランス型ファンドです。スマートファイブ戦略と称する運用を志向し、5つの資産(日本国債、海外債券、グローバル株式、グローバルREIT、金と)を均等に資産配分する戦略です。

販売資料を見てみると、市場が好調な時はリスク資産を増やし、金融危機などの価格変動が大きい時期では安全資産である債券の割合を増やすようです。

スマート・ファイブのポートフォリオの見直し事例


スマート・ファイブ(毎月決算型)のような投資信託を買うような、お金の世界が良く分かっていない人たちからすると、いかにもこの戦略は凄いと感じるでしょうね。

でもこんな事は、本当に実現可能なのかは非常に疑問です。「こんな事が上手く行くのならば、誰も苦労はしないよね」の一言で済まして、「ハイおしまい」と言いたいところです。

だいたい、「日本国債以外の価格変動が低くなった時」に「日本国債以外の比率を増やして値上がりを期待する」って、書いてある意味が分かりません。

2014年~2015年に安定的に株価が上昇した局面でさえ、スマート・ファイブの資産構成は、日本国債が半分~60%程度も占めている状況で、いったいどのタイミングでどのようにリターンを上げられるのか、正直、よく分からないというのが率直な感想ですね

スマート・ファイブの資産構成比率の推移


この期間、金への投資比率も増やしています。世界的に金融のリスクが下がっているちょうどその時、一方的に下落し続ける金を組み入れる理由なんかも、ハッキリ言ってぜんぜん意味が分かりません。(上記の期間が下記の赤枠の期間になります)

東京金価格の値動きのチャート


で、2016年初、市場が暴落して皆が泡食って相場から逃げ出している中でのマンスリーレポートより、最新のポートフォリオです。日本国債の組み入れ比率や、金をはじめとする残り4つの資産の比率なんて、ほとんど変わってないように見えます。

こういう時こそ、日本国債と金の比率をそれこそ2つで8割を占めるくらいの行動を取れれば、また見えてくる世界が違うと思うのですが、そんなことは出来ていません。

スマート・ファイブの最新の資産構成比率


結局、冒頭の図のように、市況に合わせて機動的にポートフォリオを組み替えるなんて、できる訳がないんですよ。そんな事が簡単にできたら、世の中みな大金持ちです。

最近設定されるバランス型ファンドは、このスマート・ファイブのような「出来もしない事をさも簡単にやり遂げる」かの錯覚にを起こさせるものばかりですから、騙されないようにしましょう。

⇒参考:クソみたいな成績を残しているBAMワールド・ボンド&カレンシ-・ファンド



このファンドは、価格の変動を極力抑えたい人のためのもの

上記で見てきたとおり、金融面で動揺しようがしまいが、基本的に安全資産である日本国債の比率が突出して高い投資信託であることが分かります。

という事は、基準価額の上げ下げが非常にマイルドになる効果があります。毎日の価格の変動が大きいと、ドキドキしてしまって苦痛に感じるという人にとっては、利用価値はあります。

下記は、バランスファンドとして管理人が高く評価している、<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)や、セゾン・バンガード・グローバルバラン スファンドなどに比べると、価格の上げ下げが明らかにマイルドであることが分かります。

スマートファイブと、代表的なバランスファンドとの基準価額の推移の比較


金融が動揺している2016年初であっても、この記事を執筆時点ではありますが、基準価額が8月末に比べてマイナスに割りこんでいないです。値動きがマイルドなのが分かります。

これは裏を返すと、市場が好調な時には、リターンが少ない事になりますが、それでも良いという人には向いているでしょうね。

しかし、そもそも投資をしていてハラハラドキドキしてしまうのが嫌だ、というのは虫の良い話しだと思いますし、そもそもそう言う人はリスクの取り過ぎです。

そのような方は無理して投資などせず、元本割れのない個人向け国債の購入か、高金利の定期預金を活用すれば良いのではないかと思います。

どうしても投資でリターンを高めたい人は、例えばeMAXIS 債券バランス (2資産均等型)のような、さらに安全運転をするファンドなどもお勧めですね。

スマート・ファイブと、債券型ファンドとの基準価額の推移の比較



なお、コストが高すぎるので、その時点で投資に不向きなファンド

と、以上のように色々と能書きを垂れてきましたが、投資信託を選ぶとき、これだけを見ていれば99%間違いを犯さない、騙されないという基準があります。

それは、コストです。販売手数料がかかるもの、そして毎年の信託報酬が1%を超えるものは、長期間の投資には全く不向きですから、手を出してはいけません。「世の中の常識は、投資信託の非常識」という好例が、コストなのです。

世間の常識では、お金をかければかけるほど、良質な商品を手に入れる事が出来ます。しかし不思議なことに、投資信託だけはそれが真逆なのです。




当サイトではそのような「高コストで運用成績がヘボい、あるいは中身が酷すぎてお金をすり減らすだけだ」というファンドを集中して取り扱っていますが、共通しているのはコストが高いという点。

今回のスマート・ファイブも、全く同様です。次項に、コストも含めたファンドの基本情報をお載せしておりますが、初年度のコストが3.5%もするなんて、ボッタクリすぎます。この時点で、全く投資には不向きです

このページを執筆中の2016年11月14日、ちょうど日経平均株価が650円以上の暴落をしています。この時の前日日は、マイナス3.8%の暴落です。

つまりイメージとして、スマート・ファイブに初年度3.5%のコストをかけるというのは、日本の株に投資をした瞬間、一瞬にして大暴落に遭遇するのと等しいことになります。

株価の大暴落は神様以外予測できませんが、投資信託であなたの懐から奪われるコストは、事前に100%予測可能です。したがって、こんな大暴落まがいの高コスト投資信託なんぞ、全く投資に値しない事は誰の目にも明らかでありましょう。



スマート・ファイブ(毎月決算型)の概要

購入手数料上限2.16%(税込み)
信託報酬年率1.4479%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:2028年4月10日(2013年7月16日)
運用:日興アセットマネジメント株式会社



スマート・ファイブ(毎月決算型)の購入先

それでもどうしてもスマート・ファイブ(毎月決算型)に投資したい場合、2.16%の手数料を支払って、のこのことゆうちょ銀行までお出かけください。


 

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