SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(あんしんスイッチ)

(2017年10月時点)

設立3か月で1300億円の資金を集めた、庶民に大人気の投資信託。超安全志向の初心者をターゲットにしており、基準価額がある程度下がったら繰上償還される仕組みに魅力を感じてそうだ。しかしポートフォリオの中身は平凡なので、コストが圧倒的に安いバランスファンドでも代替可能だ。まだまだウォッチが必要だが、高コストファンドだという時点で投資対象から外して良いだろう。

SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)


  • いかにも儲かりそうな気がすると思うが、こんな投資信託はほとんど儲かりません
  • 安全資産で組み立てられたポートフォリオだから、低リスク低リターンの典型例
  • 本来低リスクのものなどは低コストで運用できるが、本ファンドはコストが高い
  • 何も分かっていない初心者が大量に買い付けて、金融機関は儲かって大喜び


 


損せずに儲けたいと考える庶民の心を鷲掴みにした人気の商品


設立3か月で1300億円の資金を集めてしまった超人気の投資信託、それがこれからご紹介するSMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)です。

SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)のプロテクトライン


SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)は、「損したくないけど、投資で儲けたい」と無茶な事を考える庶民向けに商品設計されており、独占販売する三井住友銀行で飛ぶように売れています。

運用会社のアムンディ・ジャパンは、アムンディ・ダブルウォッチでも同様のコンセプトでカモの心を鷲掴みにしていますので、あわせてと言うか、必ず上記記事も一緒に読んでみると良いでしょう。



リスクを極端に嫌う人に好まれそうな、「上手」な仕組みだな


さてSMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)は、基準価額がプロテクトラインまで下落した時に繰上償還される点が、セールスポイントです。つまり想定外の下落に転じたら、勝手に売却が行われて、資金が手元に戻ってきます。

お金を増やしたいけど損するのは嫌だ!」と窓口で発言した人に当ファンドを紹介すれば、かなりの確率で売れそうですよね。クレームが少なそうな商品設計ですし、銀行側がかなり知恵を絞って、手数料を稼ぎに来たなと感じます

具体的には、基準価額がプロテクトラインまで下落したら、まずは円建の短期金融資産に切り替わり(現金化されるという意味)、その後プロテクトラインを下回ることなく繰上償還される仕組みです。

突如、市場が暴落したら、プロテクトラインで市場から全撤退する事になるので、なんとなくリスクを嫌う初心者投資家からは大歓迎されそうな気がします。

繰り上げ償還とプロテクトラインについて


なお、基準価額の上昇に応じてプロテクトラインも上昇して、一旦上昇したプロテクトラインは下がりません。従って株が上がり続ければ儲けが増えて、買った時の値段よりもプロテクトラインが高くなれば、確実に(ちょっとだけ)儲かるシステムですね。損切りができない投資の初心者には、非常に歓迎されそうです。

基準価額とプロテクトラインとの関係



ポートフォリオを見ればすぐに分かる、極限までリスクを回避した投資信託


仮に、プロテクト&スイッチで損失を最小限にしつつ儲けを狙えたとしても、運用方針が最も大事なポイントです。その点、投資対象は世界の株式や債券です。世界の主要な資産に分散投資するスタイルは、長期投資の基本であり、それ自体は悪くありません。

SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)のポートフォリオ


株式の割合は1割強程度で、残りの8割強は債券と現金が占めます。ほとんど先進国の資産に投資しますし、安全資産の保有比率が高い上に外貨資産には為替ヘッジまで付いて円高リスクを回避していますので、超絶安定志向のポートフォリオとなっています。

しかしながら、それらへの投資には超低コストのETFを活用して投資をします。それなのに年間のコストが1.35%も取られるのは高すぎて腑に落ちないですね。

ただSMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)は、経済の見通しや市場の動向を考慮した上で、下記のような最適な資産配分に調整するアクティブ運用の投資信託ですから、このシステムがきちんと機能していれば、多少のコストは仕方ないのかもしれません。

SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)の資産配分の考え方


ただ、残念ながらベンチマークや参考指数が存在しないのでパフォーマンスの優劣を判断できない困った状態ですし、運用目標となる指数が無いのであれば、それに代わる数値目標を示していただかないと、個人投資家としては困ってしまいますね。

もっとも、そんな事など100%気にしないようなカモネギ投資家を相手にした投資信託ですから、金融機関側も、そんなものを用意する気はさらさら無いのでしょうが・・・。



結局は、儲からない投資信託にならざるを得ないのが実態


上の項で示したように、極限までリスクを回避して、ほとんど安全資産ばかりで運用しているのですから、あなたが本ファンドに期待しているような丸儲けなど、決して実現できません

プロテクトラインまで来てしまったら、運用を打ち切らなくてはなりません。それって、金融機関にとっては信託報酬を長期に渡って搾り取る「金づる」としてのカモネギ投資家を自ら手放す自殺行為ですから、何としてもそんな事にならないようにするはずです。

となると、投資で言うところの「リスク」を極限まで排除する事になるのです。投資におけるリスクは、簡単に言うと価格の上げ下げの大きさなので、とにかく値動きが少ないもので運用をする事になるのです。下手に値動きされてプロテクトラインに到達したら、シャレになりませんからね。

となると、「値動きしない=儲からない」運用をするほかなく、それがSMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)の実態と言うか、本質なのです。

本来ならば、SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)を購入するようなリスク許容度の低い人は、安全型のバランスファンドを購入すれば十分です。

当サイトでは投資の初心者には、三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)(愛称:マイパッケージZERO)をお勧めする事が多いので、今回もSMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンドと運用成績を比較してみましょう。ついでに、コストの比較表も掲載しておきます。

SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)と同様の低リスク投資信託とのリターン比較

SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(:あんしんスイッチ) 三井住友・DC年金バランスゼロ(マイパッケージZERO)
販売手数料 無料 無料
信託報酬 1.35% 0.22%


SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)の運用が始まってから3ヶ月なので、比較するようなものではないのですが、ここまでのパフォーマンスを見たかぎりでは、ほとんど変わらず、三井住友・DC年金バランスゼロ(マイパッケージZERO)でも十分に満足です。

おそらく、今後もこのような状態で運用成績は推移していくと思います。両者ともに、安全資産で運用する投資信託なのですから。しかし、三井住友・DC年金バランスゼロ(マイパッケージZERO)のほうがコストが圧倒的に安いので、長期で保有していれば、運用成績の差が大きくなると思います



SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(あんしんスイッチ)の概要


購入手数料無料
信託報酬年率1.358%(税抜き)
信託財産留保額:なし
償還日:2033年7月11日(設定日は2017年7月28日)
運用:アムンディ・ジャパン株式会社


本ファンドは、三井住友銀行のみで購入できます。と言っても、ここまで説明しておいて、わざわざこのような高コストの儲からない投資信託など買うような愚か者はいないと思いますが。


 


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