次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)の評価やいかに?

(2018年5月時点)

恐らくSMBC日興証券あたりが売りまくったのか、半年たたずに600億円以上もの多額の資金を集めているテーマ型投資信託。全く運用実績の無いものに平気で大量の資金を出すような投資家は、一体何を考えているのか。。。金融機関からしたら、それはすなわち「大漁」の雑魚が引っかかっている事を意味するのだ。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)


  • 第5世代移動通信システム「5G」関連銘柄のテーマ型投資信託
  • 半年程度の短期での比較ではインデックスファンド並みのリターン
  • コストが恐ろしく高く、リターンの足かせになる点には注意
  • 本来的には素人投資家が取り組むようなものではない


 


次世代通信関連のテーマ型の投資信託


世界的なインターネットの普及、そしてインターネットとモノをつなぐIoT技術、膨大なデータと人口知能・AIを使った新サービスによって、2020年代の情報社会の通信量は、2010年と比較して1000倍以上に増えると言われています。

この気が遠くなるようなな通信問題を解決するために、世界中で次世代の通信システムの開発競争が起きています。日本でもドコモなどが、第5世代移動通信システム「5G」の研究開発に取り組んでいます。

こういった、次世代通信関連の新技術の開発に関わる世界中の企業に投資すべく設定されたのが、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)です。

投資対象の銘柄選定は、次世代通信の関連企業の中からファンダメンタルズ分析、つまり企業の成長性や株価の割安度(お買い得な価格なのか)を分析して選定されます。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)の銘柄選定プロセス


このような、世界的に注目を浴びる業界や技術に注目して設定される投資信託を、テーマ型と呼びます。

テーマ型投資信託は、ニュースなどで頻繁に聞くような、その時々の「旬」となるジャンルが選ばれることが多いので、何となく成長を期待できて儲かりそうな印象を受けることになります。現場の営業マンなどは、とても売りやすい商品なのではないでしょうか。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)の純資産の推移


次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)も、そのように売れ筋になっており、設立半年で600億円を超える資金が集まっています。

ただ、テーマ型の投資信託は一般募集されるタイミングでは既に相場の天井付近になっていることが多く、高値掴みして損して終わる事も多いと思いますので、素人投資家が群がるようなものではないと思います。

本来は、このような旬の時期を掴みに行くような投資は手練れの投資家がやる事です。仮にどうしてもこの投資信託を買いたいと思っても、長期で保有する事を前提とするのではなく、少額を比較的短期で投資をして、場合によっては潔く損切りをする事も必要だと考えます。



一体何をもって「好成績」と判断するのか全く分からない投資信託


次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)には、ベンチマークや参考指数が存在しません。運用上の目標とする指標が存在せず、投資判断を下す材料がない状況には、とても困ってしまいます。

保有するだけで毎年2%近くの信託報酬を支払いますので、運用の優劣を判断できない状況は致命的なのではと感じています。でも、敢えて特定のテーマに集中投資する訳ですから、投資家として何らかの比較対象を持たない事には、単なる感覚任せの適当な投資になり下がってしまいます。

そこで、どんな指標と比較するのが妥当なのか判断するために、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のポートフォリオを確認してみます。投資先の規模別組入状況を見てみると、大型株から中小型株まで投資している事が分かります。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)の投資先


投資地域を見ると、米国を中心として、日本を含む全世界の先進国や新興国の株式に分散投資している事が分かります。という事は、これらの全世界の株式の平均的な数値に比べて、次世代通信関連のテーマに絞り込んで投資をする事で高いリターンを得られるのかをチェックする事が、理に適っているかと思います。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のポートフォリオ


日本を含む世界の先進国や新興国に投資可能なインデックスファンドとしては、ちょうど楽天・全世界株式インデックス・ファンドの運用が始まったばかりであり、これと比較することが可能です。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)と全世界株のインデックスファンドとのリターン比較


設立半年ですので、パフォーマンスを比較する期間としては短すぎると思いますが、いまのところ運用成績に目立った差異が見えません。今後、「次世代通信関連のテーマは伸びる!」と見立てたご自身の選択眼が正しかったのかどうか、全世界株の平均的な数値と比べることで確認してみてください。

なお、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)を購入する時には3%の購入手数料を支払っていますから、現実のパフォーマンスはインデックスファンドに負けたところからスタートになります。

更には両者の信託報酬の差が1.5%ありますから、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)は毎年、それ以上の成績を出さないとインデックスファンドに勝てません。

このように、アクティブファンドは将来の運用成績が不透明で、割高なコストが成績にマイナスの影響を与えます。とは言えテーマ型の集中投資が当たれば高パフォーマンスを叩き出すかもしれませんので、今後に注目したいと思います。



次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のコスト情報など


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬年率1.74%(税抜き)
信託財産留保額:なし
決算:年1回決算(毎年1月7日)
償還日:平成40年1月7日(設定日・平成29年12月15日)
運用:三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社

それにしても、運用が始まったばかりで投資信託としての実力が全く分からず、当然、ファンドマネージャーがどんな奴なのかも分からず、投資家が「この分野が伸びるはずだ」という曖昧な「確信」だけで安易に投資してしまうのは、いかがなものかと思いますね。・・・投資するのは自由ですが。

購入は、SBI証券楽天証券などのネット証券を利用しても、上限の3%の手数料がかかります。多大なコストを支払った成果をしっかりと受ける事ができるのかどうか、見ものですね。と同時に、ご自身が投資家としてイケているのかどうかも分かるというものです。


 



みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方