1つも良いところが無い、通貨選択型Jリート・ファンド

(2015/7~2016/7の成績を元に算出、2016年月7時点)

超過剰分配をしている影響で分配金利回りが30%に達した詐欺的な金融商品。庶民がに殺到して大和証券の販売ランキングに顔を出した。純資産総額は200億円に満たないが、数か月で2倍に急増している状況を考えると1000億円台に達する可能性を秘めている。ちなみに高コスト、インデックスに惨敗、為替取引に手を出すダメダメ3点セットの投資信託。
通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)ブラジルレアルコース

  • 運用(価格の上昇含む)利回り▲4.4%に対して、現時点の分配金利回りは36%
  • 壮絶な基準価額の下落要因のほとんどが、過剰分配のせいだと言う事実
  • リスクのある為替取引に手を出して定期収益を無理に底上げしているにも関わらず 分配金の内訳を見ると全く足りていない。分配金の大半が自分自身の投資資金


 


日本の不動産に投資したいのか?外国の為替に投資したいのか?

先日、東京海上J-REIT投信(通貨選択型)の「豪ドルコース(毎月分配型)」をチェックして、「酷い投資信託が多すぎる!」と憤慨しました。今回はそれに輪をかけた酷いものになります。どうして金融関係者は平気でこのような投資信託を作るのか、気が知れません。

通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)


通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)の投資対象は、国内の不動産投資信託証券(Jリート)です。投資対象としては至極まっとうで、ここまでは評価できるファンドです。

ただ、国内の不動産に集中投資するのに、全く無関係のブラジルレアルなどの為替取引を抱き合わせている点が、大いに問題だと感じます。

為替取引のイメージ


上記のように円を売って、ブラジルレアルを買う為替取引を行う事で、両国間の短期金利差による収益を狙うのが目的です。見た目上の定期収益を増やすのが目的でしょうが、その裏では凄まじいキャピタルロスが発生する可能性が高い、危険な行為です。

下記のイメージ図でいうと、Bの為替取引で金利収入のような収益を取る一方で、Cの為替変動で大きな損失を出し、トータルでは損する可能性が高いという事です。

通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)の利益の出るポイント


ちなみに、Jリートに投資した状態でブラジルレアルの為替取引を同時に実施するために、基準価額の値動きがすぐに判断できない状況に陥ります。

不動産価格の暴落なのか、為替の影響なのかよく分からないという事は、金融機関に簡単に騙される可能性が高いという事の裏返しになります。



Jリートの配当利回りは3%なのに、分配金利回りは30%???

さらに最悪な事に、壮絶な過剰分配を行っていますから。分配金利回りが30%を超えている時点で、あやしすぎます。だいたい投資先のJリートから得られる配当利回りは、3%台です。ここから経費として1%程度は抜かれるので、我々の手元に残るのは年率2%程度です。

通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)の投資先のポートフォリオ


これに対して、通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)の分配金利回りは、驚異の30%台に達しています。世の中、こんなに美味しい話が有って当然なのでしょうか? あなたは、何も知らずに騙されているだけなのではないでしょうか。

通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)ブラジルレアルコースの分配金利回り


具体的に分配金の内訳をチェックすると、下記の通り、分配金の半分程度は我々の投資原資を取り崩して支払っているはずです。為替取引の金利収入でかなり定期収益を底上げしているにも関わらず、不足状況が凄まじいです。まさに「架空の利益」とでも言えましょうか。

通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)ブラジルレアルコースの分配原資の内訳


それにしても、毎月の分配金額が210円なんて、クレイジー過ぎます。何も知らない人は騙されるんだろうな・・・。

ここ最近の分配金の増額ぶりを見ると、通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)に群がる人たちの顔が、目に浮かびます。野村證券の投資信託が詐欺まがい の記事そのもののようなことをやっている可能性も、有ると思います。

通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)ブラジルレアルコースの分配金履歴


明らかに投資価値が無いと判断できるのですが、ここ数カ月で急激に資金が集まっています。現時点で純資産総額は187億円程度ですが、この資金の増え方を見ると、今後も騙される人が大量に発生する嫌な予感しかしません。


通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)ブラジルレアルコースの純資産が急増



リート市場の平均値を大きく下回る、ヘナチョコ投資信託

最後に、べンチマークや参考指数が無い点も、投資判断ができないので大問題だと指摘しておきましょう。国内REITに投資するのですから、東証REIT指数をベンチマークにすれば良いのです。それを示したくない理由がありそうです。

試しに、東証REIT指数(配当込み)に連動するインデックス型の投資信託、SMT J-REITインデックス・オープンと運用成績を比較した結果をご覧ください。

過去3年で、純粋に日本のリート市場に投資するだけのシンプルな低コストインデックスファンド(コストは通貨選択型Jリートファンドの3分の1です)に、ボロ負けしています。

アクティブ運用にもかかわらずのこの体たらく、まさしくベンチマークや参考指数が無いロクでもない法則が素直に働いていますね・笑。と比較してみましょう。

通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)ブラジルレアルコースはシンプルなインデックスファンドに大負け


当ページの最初の方でも書いた通り、このボロ負けはどこに原因があると思いますか? そう、ブラジルレアルの為替取引にかなり多くの原因があります。

為替取引を組み入れた事で価格変動が無駄に大きくなっており、一見、儲かりそうなイメージを持たれると思いますが、投資信託の値動きが異様に荒くなるだけで、何も良いことなど有りません。

もしもこのような通貨選択型投資信託は個人投資家にとって大切だというならば、多大なリスクを取った見返りに、常に市場平均を大きく上回る運用成績を安定的に叩き出してからにして頂きたいなと思います。

しかも年間のコストが1.4%から0.4%に圧縮できますからね。金融機関に無駄なコストを支払ってボロボロの成績を出すので、投資として意味がありません。

良質で低コストの投資信託を使ってSBI証券の投資信託定期売却サービスを利用すれば、堅実な成績でかつタコ足分配の元本払戻を回避して、堅実に分配金を受け取ることができます。

あるいは、上場インデックスファンドJリート(隔月分配型) を購入する事で、分配型の「上場投資信託(ETF)」で一生、分配金を得る方法もあります。管理人はこちらの方法で、定期的に分配金を受け取っています。



通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)の概要

購入手数料:3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.4624%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:2020年12月18日(設立 2011年1月6日)
運用:みずほ投信投資顧問株式会社


さきほど例に出したSMT J-REITインデックス・オープンの信託報酬は、税込みでも0.432%です。それに対して1.4624%も取っておきながら大負けするとは情けないです。

だいたい1.4624%も取られたら、10年経ったらあなたの元本は絶対確実に14.5%強も減るという事を意味しています。これを資産運用と言ってよいのか、極めて疑問です。



通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)の購入先

それでも通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)が欲しいという人は、購入手数料を3.24%も支払いつつ、大和証券新生銀行から購入してください。


 



みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方