三井住友信託銀行のラップ口座ってどうなの??

三井住友信託銀行のラップ口座っていったいどうなんでしょうか?

●投稿者:すわ ファンさん(年代不明・男性)2015年5月

はじめまして。ホームページを拝見させていただき、大変参考になりました。2点、お伺いします。

:私は三井住友信託銀行のファンドラップを契約しています。他社のファンドラップと比較して、コスト面や付帯サービス等が総合的に一番良いと思ったからです。(ただし、中身の投資信託の運用成績までは比較できていませんが) 具体的には、

 ・固定報酬が3年目から3割引きになる
 ・成功報酬併用型の場合、成功報酬は全部解約で利益確定したときだけかかる
  (一部解約や期中収益にはかからない)
 ・がん保険が無償で付帯される
 ・ヘッジファンドをある程度組み入れ、下振れリスクを抑制している


などです。三井住友信託銀行のファンドラップの見解を教えていただけますか。(ファンドラップ全般に問題があることはわかりましたので、他との相対論で結構です。) 自分は昨年8月から、やや保守コースで開始し、報酬を除いて約5%のプラスが出ています。

ちなみに、ファンドラップの固定報酬は3か月分を「先払い」の所が大部分です。先払いした分は解約などした場合も、戻ってきません。

私は「後払い・日割り」が基本と思っていましたが、調べてみたら、三井住友信託銀行と三井住友銀行だけが後払い・日割りでした。固定報酬が後払いだったことも、三井住友信託銀行のファンドラップにした理由です。
 
:ラップ型投資信託の見解を教えていただけますか。(特に、三菱UFJモルガンスタンレー証券からでている「スマラップ」は購入時手数料無料で、興味があります。)

よろしくお願いいたします。

 

回答:ラップ口座などが良いというのは幻想にすぎません

すわファン様、当サイトへのご質問ありがとうございます。まず大手金融機関が提供するラップ口座サービスについてです。

結論から述べると、正直、どのラップ口座もコストがべらぼうに高く、大差が無いと思えます。(代替可能な良質な商品に比べて、コスト差が大きすぎる為)

三井住友信託銀行のラップ口座


大手証券会社や銀行が提供している、見せかけの高級感・安心感を味わうために、多額のコストを支払っても良いというのであれば、利用なされば良いというのが結論です。管理人から見ると、超絶にアホらしいので、とても利用するつもりが起きません。

また市販のラップ型投資信託に関しては、コストが高いだけで完全に価値は無いです。詳細なご回答は、以下をご覧くださいませ。



固定報酬が3年目から3割引きになっても、まだ異様に高い

まず、ラップ口座の基本報酬率の比較です。

ラップ口座を提供している金融機関 基本報酬率(年率) 投入する金額
三井住友信託銀行 1.512% 残高2000万円以下
大和証券 1.512% 残高5000万円以下
野村證券 1.706% 残高5000万円以下
三井住友銀行 1.512% 残高2000万円以下

上記から報酬が3割引きになるわけですが、そもそもの報酬が異様に高いですし、ファンドラップサービスの代替商品が存在する訳ですから、3割引きは魅力的に映りません

(ファンドラップなんてのは、自動的にリバランスをやってくれる普通の投資信託と、やっていることに違いなどありません。)

ファンド名称 基本報酬率(年率) 特記事項
三井住友信託銀行 1.058% 残高2000万円以下で、3割引き後の報酬率。ただし、ファンドの信託報酬は1%以上加算される。
セゾン投信 0.74% 販売手数料なし。信託報酬のみが必要となるコスト。

例えば、ファンドラップの代替商品として、セゾン投信(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド)と比較した場合に基本報酬率を比べてみると、3割引きでもお得ではないです。

というか、ここに保有しているファンドの信託報酬が加わると、2%を超えてくると思いますから、依然としてありえないほどの超高コストな状態が継続します。

それにしても3年目に3割引きとは。3年程度経過すると、投資信託を乗り換えたくなる癖が、(金融機関が回転売買させるからそんな癖がつくのか?)、一般の投資家にはあるのかもしれませんね。それを防ぐための措置と考えたほうが自然です。



成果報酬型のコストは、想像以上に高いと認識しましょう

すわファン様の文面を拝見すると「成功報酬併用型の場合、成功報酬は全部解約で利益確定したときだけかかる(一部解約や期中収益にはかからない)」とあります。

ですが三井住友信託銀行のウェブサイトを見る限りでは、管理人的には超絶にコストを要求されると思いますが、いかがでしょうか?
http://www.smtb.jp/personal/saving/fund/fundwrap/


そもそも成功報酬併用型の契約は、3年・5年契約のみとなっています。その上、固定報酬に加えて、契約終了時には、別途高額の成果報酬を負担する必要があるとの事。

三井住友信託銀行のラップ口座の成功報酬併用型


仮に契約中の固定報酬が不要だとしても、3年もしくは5年間の運用終了時には、かならず上記の16.2%の成功報酬率を支払う必要があります。

一般的な市販の良質な投資信託は、ほとんど同様のパフォーマンスでコストも比較にならぬほど安く、上述の多額の成果報酬も全く不要です。

そういう商品(当然ながら金融機関は紹介してきません、儲かりませんから)が世の中には存在するのに、あえてラップ口座を利用する意味など、無いのが実態です。

参考までに、上述したセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの1年リターンは18%、半年リターンは12%です。(債券と株式が半分半分のファンドです)

また、それよりさらに保守的なポートフォリオで、債券の割合が75%とリスクを抑えている世界経済インデックスファンド(債券シフト型)でも、1年リターンは12%出ています。

コストもたったの0.45%以外取られずに、三井住友信託銀行のファンドラップなどよりも成績が良いのですから、どちらを選ぶかは一目瞭然です。当然、いくらリターンが出ようとも、成功報酬を取られることもありません。



投資と関係ないセット商品は、本当に必要な商品ですか?

がん保険が無償で付帯されるから、お得に見えて「買い」だ!!と思わされるのは、完全に金融機関の思う壺です。高額な手数料をカムフラージュするために、セット商品のような形で、中途半端な特典を付けている様子に、金融機関側の計画的な意図を感じますね。

欲しい商品に色々と無料でセット商品が付けば、いかにもお得なように感じますが、実質コストを考えた場合に、本当にお得なのか考えた方が良いかと思います

当サイトは投資信託についてのサイトなので、市販のがん保険のコストまで調査はしませんが、おそらく「低コストのバランス型投資信託+市販のがん保険」の方が圧倒的にお得なのではないでしょうか?

それに、本当にがん保険が必要なのかという視点も大事です。また、がん保険には腫瘍が見つかった程度ではがんとみなさず、これはもうだめだというレベルで初めてがんとみなすがん保険も沢山あるようですから、保険には十分に注意しましょう。



下振れリスクの抑制は、安全資産(債券や定期預金)で十分

資産運用は、相場上昇時に利益を追求して、相場下落時は下振れリスクを抑制することが大事です。この下振れリスクは、安全資金である債券(国債に投資する投資信託や個人向け国債など)や、定期預金のような金融商品で調整する必要があります。

ラップ口座の中に(あるいは良質なバランス型投資信託の中に)、なぜ日本の債券が入っているかというと、下振れリスクを抑制するためです。すでに抑制するための仕組みが、組み込まれているという事です。

なのにどうして、わざわざ高額な信託報酬を支払った挙句、相場上昇時に利益が出ないかもしれず、膨大な損失も発生する可能性もある、ヘッジファンドを組み入れるのか、意味が分かりません。

ヘッジファンドというと、いかにも凄いものなんだろうと錯覚する人が大半ですが、大半のヘッジファンドの成績はヘボいですし、ファンドラップ内のヘッジファンドの成績も、大した事がありません。

⇒参考事例:SMBCファンドラップ・ヘッジファンド



ラップ型投資信託の見解は、すべてアウトで全く不要

ラップ型投資信託にも興味があるとの事ですから、人気のある商品を選んでみました。たしかに購入手数料が無料の商品もありますが、基本的に大手金融機関が取り扱っている商品のコストは非常に高額です。

下記の商品は全て、ポートフォリオが似通っているものを選定していますから、本来は長期的には大きな差が出にくいはずですが、信託報酬であるコストの差が、今後大きく、運用パフォーマンスに表れてくるかと思います。

なお、下記のファンド名をクリックしていただきますと、姉妹サイトに飛んで、それぞれのラップ型投資信託の詳細解説をしていますので、参考になさってください。

ファンド名 購入手数料 信託報酬(税抜き)
のむラップ・ファンド(普通型) 1.08% 1.3284%
スマート・クオリティ・オープン
(愛称:スマラップ)安定成長型
無料 1.812%
みずほラップファンド(愛称:Mラップ) 無料 1.9%
セゾン投信 無料 0.74%


運用成績、コストの面、顧客への対面サービスの有無を総合的に考えた場合に、圧倒的にセゾン投信に軍配が上がるかと思います。

ラップ型投資信託の基準価額の比較
(各ファンドのポートフォリオも異なるし、期間もたった1か月ちょいで比較するなど、本来はちゃんちゃらおかしいのですが、あえて比べてみたのが、上記の図です)


投資初心者の方は、実際には精神的なフォローの方がより重要です。買ってオシマイの投資信託よりは、セゾン投信のように良質な商品を販売していて、顧客にも顔を突き合わせて議論が出来る商品が、投資の入口としては最適ではないでしょうか?

セゾン投信の哲学(この動画は、一度しっかりと聞いてみてください)


(なお、精神的なフォローを銀行の窓口で行う人が、後を絶ちません。だからこそ怒りすら覚えるような高コストの投資信託がバンバン売れちゃうわけで。銀行の窓口の人は、銀行が儲かる商品ばかり紹介してきますから、決して彼らにお伺いを立ててはいけません)


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