ワールドフィンテック革命ファンド・・・現時点で投資判断は全く出来ない

(2018年7月時点)

典型的なテーマ型投資信託で、大当たりしているライバルファンドの物真似をして出してきたという雰囲気もある。運用の中身が全く分からない中、強欲な投資家が群がり始めており、1ヵ月で500億円近い金を集めた。多くの人が、無事に利益をゲットしてくれれば良いのだが・・・。

ワールドフィンテック革命ファンド


  • 現時点で、投資して良いのかどうか判断できる材料はゼロ
  • ベンチマークが無く、後に投資の是非を判断できない欠陥があり
  • コストに関しては、かなり高いという事だけは確かである


 


人気のあるフィンテックというテーマを、大和証券が必死こいて追いかけ


ここ数年、世界的に景気が非常に良く、それに連動して株価も大きく上昇しています。こういうタイミングでは、特にパフォーマンスの高い投資ジャンルに注目が集まって、そのテーマに沿った投資信託が次々に設定されます。リスク許容度がガバガバに緩くなった投資家は、そういう投信に殺到します。

例えば、当サイトでも紹介しているグローバル・フィンテック株式ファンドなどは、設定されて1年半で、運用成績も好調なことから、なんと3000億円もの資金を集めており、大人気となっています。

それに刺激されたのか、大和証券も全く同じ分野のテーマ型投資信託を売りだしてきた形になっているのが、このページで紹介するワールドフィンテック革命ファンドです。以下の2つのタイプを運用開始となっており、中身は実質的に同一なので、本ページで両方を解説します。

・ワールドフィンテック革命ファンド(為替ヘッジなし)
・ワールドフィンテック革命ファンド(為替ヘッジあり)



(中身が有るようで無い、・・・そんな動画だと思いませんかね?)


一般的には為替ヘッジなしのコースが「普通」であり、為替ヘッジがあるタイプは、コストをかけて為替リスクを減らす事になり、どちらかというと投資に慣れていない人向けとなります。

2018年6月に設定されたばかりの新規ファンドで、過去の実績なども全く無いのにもかかわらず、為替ヘッジありなしのトータルで、既に470億円もの資金を集めています。大和証券が気合いを入れて売りまくっているのが想像つきます。



投資の大原則を曲げて、中身が分からないものに投資をしようとする行為


いきなり資金が集まって、しかも流行りで旬なテーマであるし、同類のグローバル・フィンテック株式ファンドが非常に良い成果を出している事から、ワールドフィンテック革命ファンドにも投資しちゃって良いのかというと、私は個人的には「最大限の注意を払いましょう」と申し上げたいです。

というのも、ワールドフィンテック革命ファンドは誰がどのように運用を行うのか、全く分からない状態です。月報さえも一度も出ていませんから、どの国のどんな企業にどれだけ投資しているのか、皆目分からない状態になります。(月報は、今後発行されていくでしょうが)

特設サイトにはモデルポートフォリオなるものが提示されていますが、これは実際の運用とは異なるもので、あくまでもイメージのようなものですから、完全に「大和証券の看板」だけを信用して投資する事になります。

本来、投資というのは「分からないものに投資してはならない」という大原則があります。設定されて数か月も経っていないファンドに投資するというのは、その大原則を捻じ曲げる行為である事は、よくよく念頭に置いて欲しいと思います。

大和証券が信用に足りる会社なのかどうか、大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリットのような事例も沢山ありますので、真面目に注意して欲しいと思います。

原則に反して投資をしようという事は、これはすなわち、あなたが金に強欲になっている明確な証拠でもあります。欲望の塊の状態で投資をして上手くいくのかどうか、胸に手を当てて考えてみて下さい。宝物が入っていると思ったら、実は中身がすっからかんという事も、往々にしてありますから。

ワールドフィンテック革命ファンド


相場は、今後も伸長するのか今が天井なのか、誰も分かりません。従って、もしも投資をする事に決めたとしても、テーマとしての旬が終わる頃の見極めが非常に大事になります。買値に対して、どれだけ上昇すれば利益確定すれば良いのか、あるいは下落した場合の損切りラインなど、ある程度のタイミングを判断した売買ができる人でないと、本来はこのような投資信託は買ってはなりません。

「大和証券の営業マンに聞く」という人もおられるでしょうが、それは投資家としての成長を放棄したという事ですから、一生、大手の証券会社の猛烈な高コスト商品の「お世話になる」事であり、すなわち進んでカモになるという事になります。



ベンチマークや参考指数が無いので、成績を評価しにくいダメな投資信託


ライバルのグローバル・フィンテック株式ファンドは、運用目標として世界のフィンテック関連企業の株式で構成された参考指数である、ファクトセット・グローバル・フィンテック・インデックス(配当込、円ベース)を参考指数を提示しています。

ベンチマークや参考指数の無いようなダメファンドも散見される中、これは投資家がのちのち、投資信託としての実力の良し悪しを判断するために、非常に良い事ですね(本来は常識ですが)。

それに対して、ワールドフィンテック革命ファンドにはベンチマークは無いようで、参考指数も設定されているのか、何の記述も無く、不明となっています。

ワールドフィンテック革命ファンドのベンチマーク


これでは、投資家はこの投資信託が優れた運用を行っているのか、判定不能になってしまいます。このような投資信託はある意味「欠陥」を抱えていると言っても良いですから、本来ならば投資を避けるのが賢明であると言えます。

グローバル・フィンテック株式ファンドの場合、1年に1回出される運用報告書において、このように運用目標たる参考指数に対して、実際のリターンがそれを上回ったのか下回ったのか、きちんと確認できます。

グローバル・フィンテック株式ファンドの基準価額の推移と参考指数とのリターン比較


このような、投資家として基本中の基本である運用成績のチェックができないような投資信託ではなく、もしもフィンテック関連ファンドに投資するのであれば、私ならばグローバル・フィンテック株式ファンドを選ぶでしょうね。



基準価額が高い低い云々を言いだす人がいるかもしれない 


ところで、ライバルの「グローバル・フィンテック株式ファンドのほうが良い」と書くと、基準価額の高低を引き合いに出すような人もおられるかもしれません。

グローバル・フィンテック株式ファンド基準価額15433円
ワールドフィンテック革命ファンド基準価額9749円


「基準価額が高いので割高だ」とか、「基準価額が低いワールドフィンテック革命ファンドの方が値上がりの期待感が大きい」みたいな事を言う人がいそうです。

しかし、こんな初歩の初歩みたいな間違いをする人は、そもそもこのようなテーマ型投資信託で難しい投資をするような資格はありません。「基準価額が安い方がたくさん口数を買えてお得!」は本当か?のページや、基準価格は高い安いどちらが良いのか?のページを読んで、よく勉強して欲しいと思います。

時折、販売する営業担当者まで「基準価額は低い方がお得」と堂々と言う人がいらっしゃいますが、そういう人は何も分かっていない馬鹿者なので、そんな奴の言う事を信じるのは超絶に危険だと認識して下さい。

そういう人が他にあれこれと説明してきても、全部嘘かテキトーの可能性もあります。他人の(マトモとは限らない)意見に従って投資するのは、とにかく愚かな行為なのです。自分の頭で考える癖を付ける事が、投資家として成長できるか否かの大切な分水嶺になります。



ワールドフィンテック革命ファンドのコストや購入先


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬年率1.641%(税抜き)
信託財産留保額:なし
償還日:2023年6月9日まで(2018年6月11日設定)
運用:大和証券投資信託委託株式会社

非常に高いコストがかかります。それに対して、投資家が納得するようなリターンを上げられるのかどうか、今のところは全く分かりません。

購入は、大和証券のみになります。フィデリティ証券を利用する事で買い付け手数料をゼロにすることができるグローバル・フィンテック株式ファンドのほうが、やはり良いですね。


 



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