ラップ・コンシェルジュ・・・見た目は良いけど中身はスカスカな投資信託

(2017年12月時点)

世の中にたくさんある「ラップファンド」同様、コストが高いだけで実態はカスカスの投資信託。機動的に資産配分を変更する投資信託なのだが、運用目標が明示されていないので、誰がどうやって運用成績を判断すれば良いのか。結局のところ、低コストのインデックスファンドで十分だという結論にたどり着く。

ラップ・コンシェルジュ


  • 購入時に2%、保有期間も1%強のコストを払っていては、資産なんて増えない
  • 高い金を払わせるのが「ラップファンド」の目的なのかと勘繰るぞ
  • 運用目標が明らかにされていないので、投資家は何が何だか分からぬ状況
  • 単純に、インデックスファンドでも買っていれば良いだけでしょうな


 


投資家の許容リスク毎に投資が可能な商品設計にはなっているのだが・・・


ラップ・コンシェルジュの投資対象は、内外の債券(外国債券はヘッジ有を含む)と株式です。一応、アクティブ運用の投資信託ですが、ベンチマークや参考指数が提示されていません。運用目標を設定しないアクティブファンドは、ほぼイマイチな運用成績となることが多いので、とても不安になります。

従って、投資家のリスク許容度に合わせて、安定タイプ、ミドルタイプ、成長タイプとラインナップを選べるのは良いのですが、それぞれがきちんとリターンを上げているのか、あるいは世の中の平均よりも下落が抑えられているのかを判断できず、正直このようなものは評価できません。

ラップ・コンシェルジュの安定タイプ、ミドルタイプ、成長タイプの資産構成割合


安定・ミドル・成長の各タイプの値動きを比較した下記チャートをご覧ください。確かに株式保有比率が8割近くある成長タイプの値動きが、一番大きいです。

リスクを嫌う人達が多いので、債券の保有比率が8割程度の安定タイプが人気なのかなと思ったら、この投資信託についてはどのタイプも均等に売れているようです。

ラップ・コンシェルジュのリターン比較とリスクの比較


この標準偏差の数字が大きいほど、基準価格が上下に大きく振れます。直近1年のトータルリターンは成長タイプが最も大きいですが、市場が逆回転して暴落すると損失側に激しく価格が動くので、このあたりのリスクを分かった上でファンドを選びましょう。



資産配分の調整で成績の底上げを狙えるのか、正直よく分からず


ラップ・コンシェルジュは、超高コストのアクティブファンドです。毎年1.3~1.8%の年間コスト(信託報酬)が必要であり、その上、買付時に3%の手数料を取られます。

であれば、相当な高成績を出し続けてくれないと、まったく割に合いません。そのためのラップ・コンシェルジュの解決策が、市場環境に応じた資産配分比率の変更や、ファンドの追加・削減です。

ラップ・コンシェルジュの資産配分比率の調整


市場環境に応じて、常に最適なポートフォリオを構築してパフォーマンスを高めるつもりのようです。しかし、ミドルタイプの資産構成の推移を見ても、ほとんど変化しているように見えないです。本当に運用成績が高まるのか、疑問になるところですね。

ラップ・コンシェルジュのミドルタイプの資産配分内容の変化



マザー・ファンドの運用成績はベンチマークに負けているものが存在


そもそもラップ・コンシェルジュには、運用目標(ベンチマークなど)ががありませんでしたね。しかし、投資先となるマザー・ファンドの中に、ベンチマークと対比した運用成績が分かる資料がありました。ベンチマークが表示されていたのは、欧州グロース株式ファンドとベアリング外国債券Mの2つです。

●欧州グロース株式ファンド

欧州グロース株式ファンドの基準価額とベンチマークの比較


●ベアリング外国債券M

ベアリング外国債券Mの基準価額とベンチマークの比較


欧州グロース株式ファンドは、ベンチマークに勝ったり負けたりの中途半端な運用状況です。その上、ベアリング外国債券ファンドMなどは、圧倒的な大差でベンチマークに負けている始末です。

この他のマザー・ファンドの運用成績は良いのか悪いのか全く判断できませんから、ラップ・コンシェルジュのパフォーマンスも良いとは言えないと感じてしまいます。



シンプルなインデックスファンドの利用で、運用などは十分だ


ラップ・コンシェルジュの成長タイプの資産配分を見ると、おおよそ4資産に均等配分しているのに近いものとなっています。であるなら、4資産に完全に均等配分している低コストのインデックスファンド、eMAXIS バランス (4資産均等型)(信託報酬0.5%・買い付け手数料なし)で良いのではないかと思います。

ラップ・コンシェルジュと低コストのインデックスファンドとのリターン比較


資産配分割合が厳密には異なるので純粋な比較にはなりませんが、余計な資産構成の見直しなど一切行わなくても、十分に低コストで同等の成果を収める事ができるのですね。今なら同様の資産配分内容でより低コストの、0.34%の信託報酬の投資信託もあるくらいです。

管理人としては、超高コストのラップ・コンシェルジュを採用する必要はないのかなと思っています。長期的には、コストが重荷になってパフォーマンスの低下に繋がりますからね。無難に低コストなバランスファンドを使って運用することをおススメします。



ラップ・コンシェルジュの概要


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬(年率):
安定タイプ・1.37%±0.18%、ミドルタイプ・1.59%±0.15%、成長タイプ・1.81%±0.13%
信託財産留保額:なし
決算:年1回
償還日:無期限(設定日・平成26年11月14日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社


コストが、余りにも高すぎますね。ラップファンドのような名称など、先ほどのインデックスファンドのコストや運用成績を見ると、全くの無意味だという事が分かります。 こんあ投資信託にかような高いコストを支払っているようでは、あなたの資産運用など上手く行かない可能性の方が高いです。



ラップ・コンシェルジュの購入先


ラップ・コンシェルジュは、SBI証券イオン銀行で、税抜手数料2.0%で購入可能です。それ以外では3%かかります。


 


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