ワールド・インフラ好配当株式ファンド(世界のかけ橋)はどう?

(2015年8月時点)

ファンド設立から順調に資金を集め続け、現時点では500億円近い順資産総額に成長。非常に多くのカモのお方が群がっているようだ。投資先自体は普通。だが参考指数に負けていそうな投資信託に価値は無い。過剰分配を続けているために利回りがかなり高く、お金に心が奪われた市民が殺到している可能性大。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約15%に対して、現時点の分配金利回りは13%
  • 価格上昇を含めたチャートで判断すると、分配金は健全な状態に見えてしまう
  • 年2回のボーナス分配など、多額な分配金の原資は我々の投資資金である
  • 分配金の原資を調査する、驚くような過剰分配が行われている事が分かる

 

「ピュアなインフラ株」なんて、しょせん戯言だよ

ワールド・インフラ好配当株式ファンド(毎月決算型)(愛称:世界のかけ橋(毎月決算型))の主要な投資対象は、世界各国の株式銘柄です。価格変動が非常に大きいMLPに投資するようなので、それはだいぶ気になる点です。

投資地域を見ると、下記のように先進国を中心投資していますが、そもそもインフラ業界に特化して投資しているわけで、それが「当たる」か「外れる」はは丁半博打のようなものです。

「世界のピュア・インフラ企業(インフラ企業の中でもインフラ資産を実際に保有する又は、運営するビジネスで収益の多くを獲得する企業)に投資する」という事ですが、「ピュア」とか言っている時点で、言葉が美しすぎて警戒したくなります。

ワールド・インフラ好配当株式ファンド(愛称:世界のかけ橋)の投資対象国や業種別の上位


運用の腕前が気になるので調べてみたところ、参考指数として「Dow Jones Brookfield Global Infrastructure Composite Yield Index Total Return」を提示しているようです。

しかし、下記のパフォーマンスの比較を見ると、負けていそうです。そもそも比較チャートが存在しない時点で期待がまったく出来ません。勝利しているファンドは、だいたい自信たっぷりに比較表を掲載していますからね。

ワールド・インフラ好配当株式ファンド(愛称:世界のかけ橋)の基準価額と参考指数との対比


こういう、良いのか悪いのかちっとも分からないような投資信託は、インデックスファンドと比べて見ることで、一発で良し悪しが分かります。

この場合、ワールド・インフラ好配当株式ファンドに投資したい人は、インフラ株に特化することで一儲けしたいわけですよね? って事は、特化しないで先進各国の株に対して素直に分散投資をした投信に運用成績で勝利しなければ、意味が無いという事です。

少なくとも、先進国株式の平均値をトレースするインデックスファンド、SMT グローバル株式インデックス・オープンあたりに勝たないと、全く投資する意味がありません。で、実際にこれら2つの投資信託の過去3年間のリターンを比較してみると・・・。

ワールド・インフラ好配当株式ファンド(愛称:世界のかけ橋)とSMTグローバル株式インデックスとの基準価額の推移の比較
(この図については9月度データに差し替えています)


はい、全期間にわたりインデックスファンドに完全に負けており、高いコストを支払って投資する意味が皆無だという事が分かります。

これからはインフラ株が注目されるとか、そんな予想は全くの戯言だという事が分かると思います。特殊な能力のない人間が、将来どの分野の株で儲けられるのかなど、分かりっこないのです。


毎月の収益で、分配金がカバーできてない現実

このような状況なのですが、下記のように純資産総額は順調に増加を続けており、2015年8月時点では447億円程にまで膨れ上がっています。

ワールド・インフラ好配当株式ファンド(愛称:世界のかけ橋)の基準価額と純資産総額の推移


理由は単純明確で、高水準の分配金利回りのようです。年に2回、驚くほどの金額をボーナス分配をする上に、毎月の分配額も多い傾向です。分配金利回りも、常に10%を軽く超えていますからね。

投資対象の配当利回りは、下記のように4%程度です。実際には税金やコストで2%程度の水準に落ち着くと思いますから、内部では凄い事が行われていそうです。

ワールド・インフラ好配当株式ファンド(愛称:世界のかけ橋)の投資先ポートフォリオの配当利回り


想像通りですが分配金の内訳を精査してみると、下記のように超過剰分配が続いています。受け取っている分配金のほとんどが、投資したはずの自分自身の資金である事を考えてみると、当ファンドの利用価値は本当に無いと思います

ワールド・インフラ好配当株式ファンド(愛称:世界のかけ橋)の分配原資の内訳


ま、8月度調査時点まで、世界的に株価が絶好調でしたから、毎月の配当収益で分配金がカバーできていない問題点も、株の売却益でどうにかなっていたのでしょう。下記のように、トータルリターンよりも分配金のほうが少ないように見えますしね。

ワールド・インフラ好配当株式ファンド(愛称:世界のかけ橋)の分配金利回り


しかし、こういう体質のファンドは、相場が逆回転し始めると、破たんしかねません。売れば売るほど損するのですから、どうやって分配金をねん出するのでしょうか? 自転車操業みたいな投資信託には、決してお金を託してはならないのです。



ワールド・インフラ好配当株式ファンド(世界のかけ橋)の概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.8144%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.3%
分配金の取扱:年12回
償還日:平成34年7月15日(平成24年7月31日)
運用:新光投信株式会社

当サイトでも繰り返し書きますが、手数料が取られる時点で、一切投資価値はありません。信託報酬1%以上と言うのも論外で、このようなものでは資産形成など夢物語に終わる可能性があります。



ワールド・インフラ好配当株式ファンド(世界のかけ橋)の購入先

それでもワールド・インフラ好配当株式ファンド(愛称:世界のかけ橋)を購入したい場合、う~ん、どこで購入しても、手数料はMAXの3.24%も取られます。お金を喜んで減らしたい人は、どうぞ購入してみてくださいませ。

手数料3.24%SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券


 


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