優良日本株ファンド(愛称:ちから株)は思ったよりは良いぞ

(2015/4~2016/4の成績を元に算出、5月3日)

モーニングスター・ファンドオブザイヤー2015で優秀ファンド賞を受賞、純資産総額も右肩上がりで増加しており現時点では550億円近くに到達。アクティブファンドであり、参考指数を凌駕する運用成績を出しているのだが、過激な分配金を出すために、今後も好成績を残せるのか非常に疑問。余計な事やらなければかなり良いファンドなのだが。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約▲9%に対して、現時点の分配金利回りは9%
  • 分配金は健全とは言えず、ほとんどが資産を売却した売買益で補っている
  • ここ1年における基準価額の下落要因の半分は、過激な分配金のせい
  • 市場に投下している資産が減り続けているので、パフォーマンスを維持できるか?


 


投資姿勢はマトモな投資信託と言えます

優良日本株ファンド(愛称:ちから株)は、モーニングスター・ファンドオブザイヤー2015の国内株式大型部門で、「優秀ファンド賞」を受賞している投資信託です。モーニングスター受賞ファンドだからと言って優秀とは限らないので、当ファンドについてもチェックを入れてみたいと思います。

国内株式大型部門で、「優秀ファンド賞」を受賞


TOPIX参考指数アクティブファンドで、競争力のある国内優良企業の中から、割安と判断される銘柄(=ちから株)を選別して投資するようです。銘柄数は30~50銘柄です。

優良日本株ファンド(愛称:ちから株)の運用方針


実際の構成銘柄は、中小型株が4割程度を占めており、積極的に値上がり益を狙っている姿勢が伝わってきます。

優良日本株ファンド(愛称:ちから株)の投資先銘柄


日本株に投資しているファンドですが、日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)とか、野村日本ブランド株投資(毎月分配型)ブラジルレアル野村日本高配当株プレミアム(通貨選択型)通貨セレクトコース(毎月分配型)のように、ゴチャゴチャにこねくり回した最低最悪のファンドと違って、シンプルで分かりやすいところが良いと思います



投資成績も、優秀と判断して良い

気になるパフォーマンスを見てみましょう。アクティブファンドはコストが高い事がほとんどなので、同じ参考指数(あるいはベンチマーク)のインデックスファンドと比較して、投資成績が上回っていなければ、全く無価値です。

また、ちょっと細かいですが、月次報告などのレポートを見るとTOPIXと比較していますが、TOPIX(配当込み)と比較しないと、フェアで正しい比較ができません。ということで、管理人が比較した結果がコチラです。

優良日本株ファンド(愛称:ちから株)と配当込TOPIX、ひふみ投信との運用成績比較
(優良日本株ファンドは分配金をすべて再投資して無駄な税金の支払いもゼロと仮定した比較になります。実際は過剰な分配で税金も取られているので、実際は上記よりも運用成績は劣っていると考えられます)


この比較を見る限り、優良日本株ファンド(愛称:ちから株)は優秀なアクティブファンドと言えます。アクティブファンドの大半は、TOPIX(配当込み)のような市場平均に劣る投資成績なので、これだけ見ると買っても良い分配型投資信託です。

なお参考までに、上記のグラフには、日本株部門において超優秀なアクティブファンドのひふみ投信 を含めて比較しておきました。2015年末から2月までの暴落相場でもほとんど価格が落ちていない驚異的な運用成績です。

同じアクティブファンドならば、ひふみ投信のほうがはるかにおススメですね。



ただし、優良日本株ファンドの分配方針はいただけない

優良日本株ファンド(愛称:ちから株)の問題点を指摘しておきます。積極的に値上がり益を狙ったファンドですが、年2回の分配金はかなり過激です。下記を見ると、1000円~3000円近くの分配金を放出しています。

優良日本株ファンド(愛称:ちから株)の分配金や基準価額の推移


分配金の内訳をチェックしてみると、ほとんどが資産を売却した「売買益」で補っています。瞬間的には利益になるかもしれませんが、これでは市場に投下した資産が減ってしまう訳で、今後の値上がり益を取り損ねる事になります。長期的な投資というよりは、中期目線の投機的なトレードをしているようなイメージになります。

優良日本株ファンド(愛称:ちから株)の分配原資の内訳と分配金の計算過程


ただ、投資先企業からの配当金、あるいは運用上の売却益から分配金を出している分には、まあOKかもしれませんね。ほとんど大半の毎月分配型投資信託は、自分の元本を取り崩して、それがまるで配当金のように錯覚させるような悪質なものです。

ところで、なぜ優良日本株ファンド(愛称:ちから株)は年に2回、盛大に分配金を出すのか分かりますか? 理由は、分配金を出して、無理やり基準価額を下げているのです。

優良日本株ファンド(愛称:ちから株)を買うような人たちは、ハッキリ言って投資の事をよく分かっているとは言い難い人々です。この人たちは、基準価額が高くなると「割高になった」とまるで誤解します。

基準価額が割高になると、そろそろ利益確定してファンドを売却しようとする人が出てきます。売却されると金融機関は手数料の実入りが減るので、何としてもそれを避けようとする。

じゃあどうしようかと言うと、多額の分配金を出して無理やり基準価額を下げて、勘違いの割高感を解消させるのです。おそらく優良日本株ファンド(愛称:ちから株)のターゲットとしているラインは、基準価額15000円でしょうね。その近辺に来ると、多額の分配金を出して無理やり基準価額を下げています。

分かっていない人たちは、「基準価額の割高感が無くなって安心」、そして「多額の分配金がボーナスみたいで嬉しい!」と感じます。人間の心理を巧みに利用した投資信託と言えます。基準価額が安い方がお得と勘違いする投資家から、そろそろ卒業しましょう。

参考になる質問基準価格は高い安いどちらが良いのか?



優良日本株ファンド(愛称:ちから株)のコスト情報

・購入手数料:上限3.24%(税込み)
・信託報酬:年率1.08%(税込み)
・信託財産留保額:なし

・分配金: 毎決算(年2回)
・償還日:2028年12月5日(2009年3月18日)
・運用:三菱UFJ国際投信

意外な事に、コスト(信託報酬)もひふみ投信と同様に、1.08%となっています。良心的なアクティブファンドともいえます。これ以上コストのかかるファンドは、ほぼ全てダメファンドの仲間入りに近くなりますので、注意してください。



優良日本株ファンド(愛称:ちから株)の購入先

本ファンドを、購入手数料なしで買えるのは、次の証券会社です。その他の証券会社ではお金を取られて、投資元本がいきなり数%減る事になるので、買ってはなりません


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