モビリティ・イノベーション・ファンド・・・1ヶ月で2000億円って何なの?

(2018年2月時点)

設定後、1か月にも満たないわずかな期間でいきなり2000億円もの純資産を集めた驚きの投資信託。ガッツリお金を集める金融機関も凄いが、中身の分からないものにホイホイと多額の金を出してしまう投資家にも驚く。購入手数料も信託報酬も非常に高いテーマ型投資信託。今後、全世界株式の平均値を上回る事ができるのかどうか、継続して確認していきたい。

モビリティ・イノベーション・ファンド


  • とにかく運用開始での資産2000億円に仰天
  • 購入手数料3%、信託報酬1.6%強の、非常に高コストの投資信託
  • 全世界株式のインデックスファンドに勝利できるかお手並み拝見


 


自動車産業を革新する企業に投資するモビリティ・イノベーション・ファンド


昨今、自動運転技術・AI・ビックデータの話や、自動車の新興企業であるテスラ、またグーグルなどのIT企業の自動車業界参入の話題で賑わっています。お茶の間でそんなワクワクする話を聞いてから証券会社の窓口に行くと、当ファンドを紹介された場合にロクに検討もしないで買ってしまうかもしれませんね。

という事で、モビリティ・イノベーション・ファンドが本当に良心的で、まともな運用ができるのか、あなたに代わって中身をチェックしてみたいと思います。

モビリティ・イノベーション・ファンド


モビリティ・イノベーション・ファンドは、日本を含む世界の自動車関連企業に投資できる投資信託です。自動車銘柄、特に今話題のイノベーション関連企業に集中投資する、テーマ型の投資信託になります。

世界中で自動車の販売台数が増えており、さらにAI・ビックデータ・電気自動車など、これまでにない技術が導入されようとしており、自動車関連業種は成長産業であることは間違いないでしょう。

特に、自動車産業に影響を与える会社、自動車産業の構造を抜本的に変える可能性のある会社の中から選抜された、「超エリート銘柄」に投資する方針を打ち出しています。儲かりそうな気がしてきました・笑。

具体的には、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスを構成する700銘柄の中から、自動車関連銘柄を抽出し、投資候補とする40~60銘柄でポートフォリオを構築します。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスより優秀なパフォーマンスになるのか、ここが気になりますね。

モビリティ・イノベーション・ファンドの運用プロセス



一瞬で、2000億円もの資金が集まる超人気ファンドに成長していた


モビリティ・イノベーション・ファンドは、アクティブ運用の投資信託です。しかし実は、運用の目標となるベンチマークや参考指数が存在しません。 正直、目標を設定しない投資信託で良い成績を出せたものを見た事がないので、投資するうえでの不安材料となります。管理人ならば、そのような投資信託には投資しません。

普通に、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとすれば良いものを、どうしてそのような事にならないのか、どうも不思議でなりません。

なみにモデルポートフォリオを見てみると、大型・中型の銘柄が8割を占めています。基本的に、大型株が多いと平凡な成績になりがちです。たとえば、自動車産業を革新する小型株に投資するならば、将来的に高いリターン期待ができそうですが、果たしてどうなることやら。今後の動向をよく注視したいですね。

モビリティ・イノベーション・ファンドのモデルポートフォリオ


ところでこの投資信託は、2018年1月21日に設定されています。本ページを書いているのが2月7日なので、まだ1か月も経っていません。それなのに、なんとファンド設定時点で1000億円の資金が集まっており、2月2日時点で、純資産総額が更に倍の2000億円を超えています。

モビリティ・イノベーション・ファンドの純資産総額の推移


これには驚くというか、まだ運用が始まっていなくて、ファンドマネージャーの運用手腕や投資成績が皆目分からない中で2000億円を出してしまう投資家って、ハッキリ言ってバカなんじゃないかと思います。

まったく、いったいどういう根拠で命の次に大切なお金を差し出しているのか、ちっとも分かりません。恐らく、証券会社から言われるがままに、何も考えないで買っているのだろうと思います。

テーマ型ファンドは相場の天井付近で設定されることが多いので、取り扱いにはかなり注意が必要だと感じます。高値の天井園で購入して株価が値下がりした数年後に売却、という事にならなければ良いのですが。ま、覚悟しておくと良いでしょう。

おまけに、モビリティ・イノベーション・ファンドの購入手数料は3%ですから、これを大量に売ったSMBC日興証券には、一挙に60億円の手数料収入が懐に飛び込んできたことになりますね。・・・既に「勝負あった」と言う感じで、もちろん日興証券側の大勝利という事になります。

参考グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)の評価(類似するテーマの投資信託)



モビリティ・イノベーション・ファンドの概要


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬年率1.635%(税抜き)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年1回(1月21日)
償還日:平成40年1月21日(平成30年1月22日設定)
運用:BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパン株式会社



モビリティ・イノベーション・ファンドの購入先


モビリティ・イノベーション・ファンドは、SMBC日興証券にて購入が可能です。他の証券会社では取り扱っていないません。


 



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