モーニングスターの投資信託をを選ぶ時の罠

本ページは、下記のコンテンツの続きとなります。このページから当サイトに訪問なさった場合は、まず最初にモーニングスターだけの評価で投資信託を買ってはならないのページからお読みくださいませ。


 

高評価の罠!!実は他にも良い投資信託は多数存在する

モーニングスターレーティング(★で表す評価結果)は、確かに★が多いほど良い投資信託と思われがちです。5つ星評価(★★★★★)であれば上位10%以内ですから無条件に選んでしまいたくなる欲求に駆られるかと思います。

ですが、レーティングが決まる仕組みを少し理解しておくべきです。実は全ての投資信託と比べた結果上位10%である訳ではなくて、評価に使っているセクター内(同じ系統の投資信託同士という事)で比較をしているだけなのですね。

2014年9月時点で、モーニングスターのセクター分類は下記のように大量にあります。なんと、セクターの数は73分類もあり、この中の1つのセクター内での成績を出しているだけです。

という事は5つ星評価の投資信託の運用成績の観点だけで見た場合であっても、最高に近い運用成績である訳では無いですね。

  


分かりにくいので、超簡単に極端な例で見てみましょう。例えば、国内債券の「国内債券・中長期債」セクターでの評価結果を見て下さい。中身をまったくチェックしていませんが、仮にレーティングの評価結果だけに着目すると、5つ星評価が3つあります。




ん??? 5つ星評価なのに、3年間のリターンが2%台????  どんどん、行きましょう!次は庶民に大人気の「ハイイールド債券 ヘッジ無」です。




ほうほう!! 5つ星評価上位の運用成績は、20%前半じゃないか!! これだけ見せられて、窓口にいる美人のお姉さんに 「モーニングスターの評価も5つ星で成績も良いので大人気です」と言われたら、何も疑いませんよね!

次は、試しに「国際株式、北米地区」で見てみましょう。




なんと、北米地区の上位評価は、運用成績30%台が多数存在しています。47%という意味不明な運用成績まで存在しますね。

ちなみに、何も考えずに全投資信託で3年リターンの良い順に並べた結果が下記です。




うーむ。3年リターンの成績が50%台の投資信託がが、大量に存在します。レーティングが良いから成績が高いと単純に考えるのは間違いという事がご理解出来たかと思います。

つまり中身、「リスクなんて知らんわ!意味不明でも良いさ!!」と言う状態で運用成績が良いのを選びたい場合においては、モーニングスターの評価は参考になるという事ですね。



まだまだあるぞ高評価の罠!投資信託の真の恐ろしさが分からない

モーニングスターレーティングの評価結果を参考にする弊害は、他にも存在します。

実は傾向として設立が若く(運用年数が短い)、大きな金融危機を経験していないと評価が高い傾向になります。




評価の算出方法を超簡単に説明してみましょう。高評価になるためには、セクター内で「運用成績が高いほど良く」、「リスク(価格変動)が小さいほど良い」、当たり前と言えば当たり前の算出方法です。

もちろん、運営期間の長さも算出ファクターになっています。ですが、バカデカい金融危機(リーマンショックなど)を経験していないと、意外と価格の暴落がないため、運用成績が好調だと良い成績になりがちです。

さらに過去の最大下落幅も小さく見えるので、注意が必要です。本来の本当の恐ろしさが分からないからなのです。分かりづらいですね。

ここも庶民に大人気の「ハイイールド債券」カテゴリーを使って理解を深めましょう。「野村 米国ハイ・イールド・ファンド」と「ピムコ・ハイイールド・ファンドAヘッジなし」 を選んでみました。




検索結果をみると、野村米国ハイ・イールド・ファンドの方が高い評価ですね。ファンドの内容を簡単に確認しましょう。




どちらも主に米国のハイイールド債券に投資しています。かなりの部分を投機的な債券に投入していますが、野村の商品はB1以下に35%とかなり酷い投信のようですね。予想していない所で、少々驚きです。

まぁ、似たような投資信託なのですが違いは運用期間。ピムコは10年以上の運用期間があります。それに比べて、野村は3年程度でしょうか。




上記のように、実際に米国のハイイールド債券に投資すると、最大で▲40%程の暴落が発生するのですが、野村の方は暴落を経験していないために、良質に見えてしまいますね。

つまり、セクターとして有事の際に何が起こるか理解しておく必要があるのです。

本サイトでは、モーニングスターの評価を参考程度には利用しています。ですが、あくまで参考です。セクター内のどのあたりに位置するか程度であれば、簡単にチェックできますね。

投資対象は、どのような中身なのか? 本当に投資対象として優秀な成績なのか?  他に良い運用先は無いのか? 

・・・投資信託としての真の良質さを調べようと思うと、モーニングスターの評価結果だけでは分からないのです。

という事でありまして、本サイトとモーニングスターの評価結果が矛盾する事もあると思います。これまで説明したように、見ている視点がまったく違うために同一の判断とならない訳です。この点は、どうぞご理解ください。

なお、モーニングスターレーティングに欠陥があるとか、そういう事を申し上げたいわけではありません。世の中には完璧なレーティングなど、ありはしないのですから。

だって、もしもそんな評価があるのだとしたら、世界中の投資家がレーティング1位の銘柄を買いまくって、全員億万長者になるはずですからね。

株式投資でも、アナリストの推奨銘柄なんて、(僕は)買うたんびに損しました・笑。モーニングスターの評価なども、これとほとんど同じだと思っています。

モーニングスターの評価ナンバーワン投信を、毎年購入し続けて30年くらい経過したら、世界中に分散投資をする低コストの良質なバランス型インデックスファンドを擁する「セゾン投信」と、どの程度の運用成績の差がつくのか、どなたかテストをしていただきたいなと思います。

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