日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)はキチガイ投資信託

(2018年8月更新)

月300円の分配金で大量のカモ投資家を集めて2500億円もの資産を運用、減配後もいまだに1800億円を超える資産がある。デリバティブ取引を駆使して表面的な収益を確保しているが、運用成績を見るとインデックスファンドと大差がなく、気合い入れてもヘボい状態だ。今現在も分配金利回りが40%と高く、投資家は疑問に思わないのか本当に不思議である。超絶に高コストなファンドでもあるので、今すぐに切るべきである。

日本株アルファカルテット

  • 現時点の分配金利回りは40%で、過去は70%近い時もあった
  • 分配金利回りを見るだけで、キチガイだと分かる投資信託
  • 分配金はインカムゲインで補えているとは到底言えない
  • 内部の売買損失も巨大である可能性がある


 



クレイジーとしか言えない、分配金利回りの設定


まずは、この投資信託がキチガイであることの証明のような数字から示しましょう。なんと、日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の分配金は、設立開始3か月目から管理人も驚愕の300円でした。 当時の証券会社のHPには、「300円の高分配を実現!」などと宣伝されていました。

ただ、投資家の投資原資を取り崩して分配すれば、分配額などは如何様にも設定が可能です。そんないい加減さのある300円の分配金は、結局1年3か月しか維持できず、その後は6か月間200円を分配して、現在では月100円の分配にまで落ち込んでいます。やはり相当、無理した分配設定だったのでしょう。

当時の月300円の分配時の分配金利回りは、管理人が今だかつて見たことのない数字の、約70%となっていました(下記)。これが本当なら、投資資金が1年ちょっとで回収できると言う意味ですが、こんな事が成立する訳がありません 。

日本株アルファカルテットの分配金利回りの推移


その後は猛烈な勢いで分配金が減額となり、現在では月100円の分配が続いています。その分配額であっても、分配金利回りが40%近くもある異常な状態が続いています。




分配金が大量に出るから素晴らしいパフォーマンスというよりは、何も理解していないカモ投資家を呼び寄せるためのパフォーマンスが上手い投資信託と言った方が良いでしょう。

狂った投資信託は、狂った投資家を呼びよせて、設立1年少しで、純資産が2500億円を超えました。現在は、徐々に資金の流出が続いて1800億円台を推移しています。





この難解な投資の仕組みを、しっかりと確認しておけよ


上記の狂ったは利回り一体、どこから出てきているのでしょうか? それを説明するには、まず最初に日本株アルファカルテットの非常に複雑な仕組みを明らかにしないと、説明のしようがありませんので、ざっと見てください。

日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の投資対象は、日本の株式です。しかし下記のように、実際のファンドの中身を見ると非常に分かりづらくて、初心者の投資家にはまったく理解できないであろう構成になっています。

日本株アルファカルテットの収益の源泉のイメージ図


カルテットとは四重奏を意味しますが、上記の通り、日本株式への投資以外にも、為替取引オプション取引といったデリバティブ取引にも手を出しているのが特徴です。

 1.日本の株式セクターへの投資
 2.ブラジルレアルの為替取引
 3.TOPIXを利用したオプション「売り」取引
 4.ブラジルレアルのオプション「売り」取引



上記のの合計4つで、危険極まりない内容となっています。デリバティブ取引というと、なんだか高度な技のような気がするでしょうが、本質的にギャンブルまがいのトレードと考えて差し支えありません。

販売資料のほとんどが、デリバティブ取引であるオプション取引や為替取引で占めており、資産の9割を占めている日本株部分へは、ほとんどフォロー無しの状態です。

ちなみに残りの1割程度がオプション先物取引ですが、これはレバレッジ1000倍の異常な世界です。こんな対象に大事な資金を投入するのは自殺行為ですから、止めましょう。

そもそも、上記の赤枠の意味やリスクが良く分からないならば、その時点で営業の話を遮って全力で逃げるべきですね。



で、狂った分配金がどこから生み出されるかの説明


では、具体的に収益源を見ていきましょう。この欄を見て頂くと、かなり驚く人も多いかもしれません。というか、意味が分からなすぎて、こんな投資信託を買ったことを悔やむ人が多いかもしれません。


その1:日本の株式セクターへの投資


カルテットの1番目である日本株式への投資に関してですが、下記のように予想配当利回りは2.58%と、至って普通です。頭がマトモな人はここで、「へ?分配金利回りと数字が違うぞ?」と直感するはずです。

日本株アルファカルテットの日本株式からの予想配当利回り


組み入れ構成銘柄を見てみると、とりあえず東証1部の大型株にまんべんなく投資しているスタンスでしょうか。インデックスファンドと間違えそうです。インデックスファンドに関しては、次項で書きます。

日本株アルファカルテットの投資先ポートフォリオ



その2:ブラジルレアルの為替取引


高金利通貨戦略は、単純にブラジルレアルの為替取引を行い、主に金利差による利子収入を狙っています。前回チェック時は約13%の利子収入でしたが、その後、収益が減少し、2018年6月時点では、6.5%になっています。これらの収益を上回る為替損失が発生しない事を祈るばかりです。

日本株アルファカルテットの為替取引によるプレミアム金利


参考までに、金利差収入は得られてもその金利差を打ち消して、投資家を奈落の底につき落とすレベルで、ブラジルレアルが下落している図もお見せしましょうか。金利を狙っても、実態は大きな損失が出ているであろう事を想像することができます。

ブラジルレアルの下落状況


最近では、2014年の始めから2016年の始めくらいの2年間で、50円から30円まで急落しています。上の表では「落ち方」が緩やかに見えるでしょうが、もしもその値動きが短期間で発生したら、暴落と表現して良いくらいですね。

そもそも日本株に投資するファンドが、分配金を上乗せするために、何の関係も無いブラジルレアルなどに手を出すこと自体が、間違っています。なお為替の下落は、まだ続いていますので、為替の損失が、インカム収益を打ち消していきそうだと想像できます。



その3:TOPIXを利用したオプション「売り」取引


次に3本目の収益源、株式カバードコール戦略を見てみましょう。これは、東証株価指数TOPIXのコールオプションの売りをやっているという意味です。デリバティブ取引に手を出しているという事です。

日本株アルファカルテットの、日本株のオプション売り戦略


この、株の先物取引をすることによる「利益」は、年率で7.3%になることが想定されています。前回は、11.1%でしたので、こちらの収益も減少していますね。

とはいえ、約9割を占める株の配当が2%少々だったので、この数字は大きいです。 資産の16%強を使っているようです。平均権利行使期間が32日ですから、約1か月以内に決済が必要との意味です。投資ではなくて、かなりのギャンブルだと分かります。

コールの売りですから、株価が大きく上昇しなければ、オプションプレミアム収入として7.3%が手に入ると言う事です。果たして、どの程度上手くやっていけるのでしょうか?



その4:ブラジルレアルのオプション「売り」取引


最後に、通貨カバードコール戦略。これはブラジルレアルのコールオプションの売り、つまりオプション取引をやっているという事です。こちらは、前回の年率11.9%から9.9%に減少しました。株式のオプション取引と同様に32日以内に決済が必要ですので、ギャンブルに近い取引かと思います。

オプション取引は下げ相場を想定している内容なので、今のように下げたら利益を上げられると思うかもしれませんが、いくら下げても利益が限定されますから、基準価額を押し上げるまでには到底至らないのではないかと思います。

日本株アルファカルテットの、ブラジルレアルのオプション売り戦略



4つの取引の合計はどうなるのか?


さて、以上見てきた利回りを単純に足していくとどうなるのか、おさらいをしてみます。

2.58% + 7.3% + 6.5% + 9.9% = 約26%!!!
(参考までに2015年時点では39%にも達していました)


本当に上記の利回りを常に達成できるのならば大金持ちですが、そうならないのが投資の世界。本ページで、2014年の時点で、いざ暴落局面になるとこのような複雑な投資信託がどのような結末となるのか、未体験ゾーンになると指摘しておりましたが、その話しは次の項で記しましょう。

美味しい話には、必ずと言って大きい落とし穴があります。くれぐれも変な投資信託を買わないように、金融リテラシーを向上させたいものです。



市場平均を大幅に下回るヘボい成績、あなたの資産は


では、日本株アルファ・カルテットの運用成績を見てみましょう。この投資信託、日本株に投資するような名称になっていますが、肝心のベンチマークが設定されていません。投資家として投資判断が行えない、お粗末な状況です。

こんな日本株アクティブファンドを買うくらいなら、比較できないほどとてつもなくシンプルで、かつ、確実に実績を挙げているひふみ投信 でも買った方がはるかにマシです。

アクティブファンドの運用は将来どうなるか分からない点もあるので、だったら日本市場の平均値を必ず出す事のできるインデックスファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドあたりを買うのも良いでしょう。過去のリターンを、下記に比較します。

日本株アルファカルテットとひふみ投信、インデックスファンドとの基準価額の推移の比較


成績が優秀過ぎるひふみ投信を入れてしまって分かりにくくなったので、単純にインデックスファンドだけと比較してみます。ハッキリと分かるのは、青枠で示すような下落相場では、基準価額が激しく下がる傾向だという事でしょう。

逆に、相場が上昇する時にはインデックスファンド以上に上がります。専門用語でこれを表現すると、「標準偏差が高い」と言い、分かりやすい言葉で言いかえると、「リスクが高い」となります。




リスクが高いにもかかわらず、この3年の成績で見る限りではインデックスファンドと同等かやや下回る成績になっている訳ですから、投資価値が低い、あるいは無かった事になります。

実は、日本株アルファカルテットのようなアクティブファンドの大半は、市場の平均値を取るインデックスファンドに負けてゆくのが金融業界の常識です。そういう現実は、決して銀行や証券会社の営業マンは教えてくれません。

市場の平均値に負けるような投資信託を、猛烈な高コストで売るのですから、こうれはもう、典型的なカモ投資家ホイホイの投資信託だと言えます。



分配金に関する疑問を、さらにもう1つ挙げておく


長くなりましたが、最後にもう1つだけ、分配金に関する疑問点を挙げておきましょう。この投資信託は、分配金を100円に激減させた現在においても、「当期の収益」で分配金をカバーできておらず、利回りの合計を約26%にまで高めたとしても、結局は机上の空論のような状態だと言えます。

日本株アルファカルテットの分配原資の内訳


そもそも、さまざまなインカム収益源があるのに、これらの分配金を含めたトータルリターンが、既に1つ上の項で見て頂いたように、インデックスファンドと大差がないというのが変です。おそらくこれは、ブラジルレアルの大きな売買損失だったり、オプション取引での隠れた損失が巨大であることを示唆しています。

毎月の売買損益も、下記に記します。売買益がプラスの時期は良いのですが、相場が逆回転した第47期(2018年2月)に、トンデモナイ売買損失を出しているのが分かります。この損失額は、受け取った配当利益の8倍以上にもなる数字です。

日本株アルファカルテットの損益の状況



つまり、いくら多額の分配金を貰ったとしても、基準価額は永遠なる右肩下がり状態になって、トータルで考えると全く儲かっていないどころか、かなりの損をしているファンドだ、と結論付けることができます。

参考・Q&Aコーナー日本株アルファカルテットは解約すべきか?



日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の概要


購入単位:販売会社が定める単位
購入手数料:上限4.32%(税込み)
信託報酬:年率1.902%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.3%
償還日:平成31年4月4日(設定日 平成26年4月4日)
運用:大和住銀投信投資顧問株式会社
為替ヘッジ:無し


かように市場平均値並みのファンドであるにもかかわらず、信託報酬1.9%とは笑止千万です。インデックスファンドの信託報酬が0.159%(税抜き)ですから、超高いお金を支払う意味が無いという事です



日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の購入先


日本株アルファ・カルテットを購入したい場合、下記の証券会社で取り扱っています。証券会社により手数料が異なります。当然、料率の安い方がお得ですので、証券会社選びにはご注意ください。

手数料無料 SBI証券楽天証券カブドットコム証券マネックス証券
手数料3.24% :エース証券他


 



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